メールのトリアージ

「至急」と書いてなくても急ぎを見抜くか|問い合わせメールのAI仕分け

結論(先に)問い合わせメールを内容で緊急度判定し、「至急」表記がなくても実害から「高」に分けられました。緊急度の正解は会社の方針に依存します。

問い合わせメールは、毎日たくさん届くと「どれから対応すべきか」の判断だけで時間が溶けます。生成AIに種類・緊急度・一次対応の要否を仕分けさせれば、トリアージ(優先順位づけ)が自動化できます。ポイントは、「至急」と書かれていなくても本当に急ぎのメールを見抜けるか。架空の6通で検証しました。

6通→3層
緊急度を高/中/低に仕分け
緊急3件◎
内容から正しく「高」に
語より内容
“至急”の有無に引きずられず判定

検証方法

クレーム・質問・請求トラブル・営業・技術トラブル・お礼の6通を架空で用意し、AIに「種類」「緊急度(高/中/低)」「一次対応の要否」を判定させました。あえて、「至急」と書いてあるのに実は軽いものと、丁寧な言葉だが内容は急ぎのものを混ぜています。

入力:問い合わせメール(架空・要約)
注文した商品が届かない。至急確認してほしい(注文番号あり)
料金プランの詳細を知りたい(資料を見た)
いつもお世話になっております。請求が二重に引き落とされているようです
業務効率化ツールのご紹介です。お時間いただけますか(売り込み)
アプリにログインできない。リセットメールも来ない。仕事で困っている
先日は丁寧な対応をありがとうございました(お礼)

結果:AIの仕分け

メール種類緊急度一次対応
商品が届かない配送要(注文番号で状況確認)
料金プランの詳細問い合わせ要(資料送付)
二重引き落とし請求トラブル要(金銭・即確認)
ツールの売り込み営業不要(定型対応)
ログインできない技術トラブル要(業務影響)
お礼お礼不要

注目は、「二重引き落とし」と「ログインできない」。どちらも「至急」とは書かれていませんが、AIは金銭トラブル・業務影響という内容から「高」と判定しました。逆に「至急確認してほしい」と強い言葉の配送メールも、過剰に扱わず内容相応に「高」としています。言葉の強さに引きずられていません。

わかったこと

  • 緊急度を“語”でなく“内容”で判定できた。「至急」の有無ではなく、金銭・業務影響などの実害で重みづけした。
  • 営業・お礼を正しく低に振り分けた。対応不要の判断もできた。
  • 一次対応の中身まで提案できる。「注文番号で確認」など、次の動きまで示せた。
正直な限界:緊急度の“正解”は会社の方針で変わります。「営業は全部低」でよいか、「既存顧客からの営業は中」とするかは、運用ルール次第です。また「困っています」の重さは主観で、AIの判定が現場感覚とズレることもあります。導入時は、自社の優先度ルール(何を高とするか)をAIに明示し、最初は人がスポットチェックしながらすり合わせるのが安全です。
この検証について
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)が2026年6月に実施した一次検証です。マルチモーダル生成AI(Claudeを使用)に実際のサンプルを処理させ、結果を自社で記録しました。当社は「今日の一皿」「LLM News」「資格問題ドリル」などのAIプロダクトを自社開発・本番運用しています。会社の詳細はトップページをご覧ください。

問い合わせ対応のトリアージ、御社のルールで自動化します

合同会社フューチャープロンプトは、問い合わせメールの種類・緊急度の自動仕分けや一次対応の下書き生成を、御社の優先度ルールに合わせ、まずは小さく試すところからご一緒します。

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