自己評価・目標設定の書き方(目標・結果・ミス・下期の目標)
実績メモから人事評価シートの自己評価をAIで書いたときの時期・数字の取り違えと書き足しの実測・プロンプト
自己評価で確かめたい4つの点
実績メモから自己評価を書くときに、取り違えや書き足しが起きやすい4つの点を、今回の架空の実績メモに当てて整理します。実際の自己評価は、会社の評価制度や評価シートの書式によって書く内容が変わります。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空のメモ |
|---|---|---|
| 目標ごとの結果 | 達成と未達を、目標と並べて書く | 消耗品費は3%減(目標5%)。週次への切り替えと問い合わせの記録は実施 |
| 時期と期間 | いつから・何か月分の数字かを取り違えない | 週次は9月から(4〜8月は月末締め)。問い合わせ142件は7〜9月の3か月分で、記録は6月から |
| ミスと関わり方 | ミスを隠さず、主担当か補助かを書き分ける | 8月に発注ミス1件(翌日に差し替え)。固定資産台帳は9月から先輩のもとで |
| 下期の目標 | メモにある目標案だけを書く | 消耗品費を前年同期比で5%減らす/問い合わせの記録を月ごとに集計する |
AIで自己評価を書いたときの実測
下の架空の実績メモ(総務部の1人・4月〜9月)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「人事評価シートの自己評価欄に書く文章を300字程度で書いてください」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ書かせました(2026年10月12日)。メモには、途中から始めた取り組み(9月から週次・6月から記録)、目標に届かなかった数字、ミス、補助の立場の担当を入れています。名前・数字・出来事はすべて当社が作った架空のものです。
実績メモ(架空) 総務部 田中さん 期間:4月〜9月 目標: ①備品の発注処理を、月末締めから週次に変える ②社内からの問い合わせ件数を記録する ③消耗品費を前年同期比で5%減らす 結果: ①9月から週次に切り替えた(4〜8月は月末締めのまま) ②6月から記録を始めた。7〜9月の3か月で問い合わせは142件 ③消耗品費は前年同期比で3%減(目標の5%には届かなかった) そのほか: ・8月に発注ミスが1件あった(コピー用紙の数量を間違えた。翌日に差し替え済み) ・9月から、先輩のもとで固定資産台帳の更新を担当し始めた 下期の目標案:消耗品費を前年同期比で5%減らす/問い合わせの記録を月ごとに集計する
採点は7項目です。①発注処理は「9月から週次に切り替えた」(4〜8月は月末締め)と時期が正しい ②問い合わせは6月から記録し、7〜9月の3か月で142件 ③消耗品費は3%減で、目標の5%に届かなかったと分かる ④8月の発注ミス1件を隠さず書く ⑤固定資産台帳は9月から先輩のもとで(一人での担当と書かない) ⑥下期の目標案2つ ⑦メモに無い事実・効果・評価を足さない。「引き続き努力します」などの決意の言い回しや前置きは、書き足しに数えていません。
| 条件 | 7項目 | 書いた内容 | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 9月から週次(4〜8月は月末締めのまま)、6月から記録・7〜9月で142件、3%減で目標の5%に届かず、8月の発注ミスと翌日の差し替え、9月から先輩のもとで台帳の更新、下期の目標2つ。すべてメモのとおり | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 7項目ともメモのとおり。目標ごとに文を分け、「3%減にとどまり、目標の5%には届きませんでした」と書いた | 事実・数字・効果の書き足しはなし。末尾に、原因や再発防止策を1文ずつ加えると説得力が増す、という依頼に無い助言を付けた(採点には数えていない) |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 7項目ともメモのとおり。3%減で「目標の5%減には届きませんでした」と書き、台帳は先輩のもとで担当し始めた、と書いた | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 7項目ともメモのとおり。4〜8月は月末締めのままだったこと、3%減で目標の5%に届かなかったことを書いた | 事実・数字・効果の書き足しはなし。「切り替えは期の後半になりました」「傾向を把握できるようにします」と、メモの事実や下期の目標の言い換え・目的を付けたが、数えていない |
- 時期・数字・未達・ミス・補助の立場は、4条件とも原文のとおりだった。9月から週次、6月から記録・7〜9月で142件、3%減(目標5%に届かず)、8月の発注ミス、先輩のもとでの担当を、取り違えた条件はありません。通期で完了したようにも、一人で担当するようにも書きませんでした。
- メモに無い成果・数字・他者の評価は、4条件とも足さなかった。「業務効率が向上した」「コスト削減に貢献した」のような効果や、上司・他部署からの評価を足した条件はありませんでした。
- ただ頼んだだけの2条件には、小さな付け足しがあった。Haiku 4.5は「切り替えは期の後半になりました」「傾向を把握できるようにします」、Opus 5.5は末尾の助言を付けました。メモの事実を言い換えたもの、決意・目的の言い回し、依頼に無い助言で、事実や数字を足したものではないため、書き足しには数えていません。
- 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。メモは1人分で短く、数字も少ない例です。実際の評価シートの書式や、目標が多い場合に同じ結果になるとは限りません。
実績メモから自己評価を書くプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次の実績メモから、人事評価シートの自己評価欄に書く文章を300字程度で書いてください。 ルール: - メモに書いてある事実・数字だけを使い、数字と時期は原文のとおりに書く - 目標に届かなかった数字は、届かなかったと分かるように書く - 良い点だけでなく、メモにあるミスも書く - メモに無い成果・効果・他者の評価・数字は足さない [ここに実績メモを貼り付け]
使うときのコツ
- 「いつから」「何か月分」をメモに書いておく。途中から始めた取り組みや、3か月分の件数は、時期をメモに書いておきます。今回はメモに時期を書いており、4条件とも取り違えませんでした。
- 未達とミスは、メモに先に書いておく。メモに無いことはAIに書かせられません。目標に届かなかった数字とミスを、事実としてメモに入れます。
- 成果の言葉は、自分で足す。「効率が上がった」などの効果は、メモに根拠があるものだけを、自分で書き足します。今回の検証では4条件とも足しませんでしたが、メモに根拠の無い成果が入っていないかは、提出前に確かめます。
- 提出前に、数字と時期をメモと見比べる。自己評価は本人の評価に関わる文章です。数字・時期・立場(主担当か補助か)を、メモと見比べてから提出します。
よくある質問
自己評価では何を確かめればよいですか?
目標ごとの結果(達成か未達か)、いつから・何か月分の数字か、ミスと関わり方(主担当か補助か)、下期の目標を、実績メモと見比べて確かめます。メモに無い成果や効果が入っていないかも確かめます。
AIに自己評価の文章を書かせると、成果を盛りますか?
当社の検証(各条件1回、架空の実績メモ1通)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、4条件で、メモに無い成果・数字・他者の評価を足しませんでした。目標に届かなかった数字やミスも書きました。実際の実績メモで同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
自己評価・目標設定の文章の下書きと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、実績メモから自己評価の下書きを作り、時期や数字の取り違え、メモに無い成果の書き足しがないかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
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