宅配便の送り状をAIに読ませて転記させる精度検証
手書きで訂正した個数・郵便番号・お届け日の指定の取り違えを確認
送り状には、発送日・お届け日の指定・伝票番号・2つの郵便番号と電話番号・個数と、似た数字が並びます。手書きの訂正が入ることもあります。AIに表へまとめさせたときに、これらを取り違えないか、訂正前の数字を採らないか、書いていない欄を埋めないかを確かめました。
検証方法
当社で架空の送り状を作りました。氏名・番号・住所はすべて架空で、実在の人物や店とは関係ありません。画像ではなく文字で渡しており、手書きの部分は書き起こしの注記(「2」を二重線で消し、横に「3」と書き直してある)で表しています。そのため、本物の手書き文字の読み取り精度を測った検証ではありません。
- 手書きの訂正:個数は「2」が二重線で消され、「3」に書き直されている。有効なのは3。
- 取り違えやすい並び:発送日(10月16日)とお届け日の指定(10月20日・午前中)を近くに置いた。お届け先とご依頼主の郵便番号(530-0001と160-0023)、電話番号も並べた。
- 空欄:代金引換の金額は金額が書かれていない(支払区分は元払い)。
宅配便 送り状(架空) 伝票番号 1234-5678-9012 発送日 令和8年10月16日 お届け日のご指定 令和8年10月20日 午前中 支払区分 元払い 代金引換の金額 【お届け先】 〒530-0001 大阪府大阪市北区サンプル町1-2-3 サンプルビル4階 見本商事 株式会社 受取 太郎 様 電話 06-0000-0000 【ご依頼主】 〒160-0023 東京都新宿区サンプル1-1-1 見本 花子 電話 03-0000-0000 【品名・個数】 品名 書籍 個数 (手書き)「2」を二重線で消し、横に「3」と書き直してある 荷扱い ワレモノ
答えを知らないClaude(Opus 5.5・Haiku 4.5)に、ツールを使わせず、サンプルと依頼文だけを渡しました。依頼文は2通りで、「表にまとめてください」だけの場合と、下のプロンプト(取り違えの注意・訂正欄の扱い・空欄の扱いを指示)を付けた場合です。計4回(各1回)。「13件」は、伝票番号・発送日・お届け日の指定・支払区分・代金引換の金額・お届け先の郵便番号・住所・宛名・電話・ご依頼主の郵便番号・ご依頼主・品名・個数を、正解表と1件ずつ照合した数です。
結果:転記と手書きの訂正
| 条件 | 13件の転記 | 手書きの訂正(個数) | そのほか |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・依頼文は表にまとめるだけ | 13 / 13件正確 | 個数は3。訂正印などの有無が書かれていないので、3で確定かは送り状だけでは判断できないと注記 | お届け日と時間帯を別の行に分けた。代金引換の金額は空欄のまま、元払いなので代引ではないと読めると補足 |
| Haiku 4.5・依頼文は表にまとめるだけ | 13 / 13件正確 | 個数は3。訂正が正しいかはこの文書だけでは確認できないと注記 | 代金引換の金額は「記載なし(空欄)」と表示 |
| Opus 5.5・取り違え防止と空欄の指示つき | 13 / 13件正確 | 個数は3を有効とし、二重線は取り消しの意味だからと理由を書いた。送った人に確認すると確実と助言 | 郵便番号の入れ替わりと日付の取り違えがないことを、最後に自分から点検 |
| Haiku 4.5・取り違え防止と空欄の指示つき | 13 / 13件正確 | 個数は3を有効とし、2は訂正前の値と明記。実物で訂正印の有無を確認するよう助言 | 郵便番号が2つあることと、お届け日は発送日と別であることを備考に書いた |
わかったこと
- 転記は4回とも13件すべて正確だった。発送日とお届け日の指定、お届け先とご依頼主の郵便番号・電話番号を入れ替えた回はありませんでした。
- 訂正された個数は4回とも「3」と読んだ。依頼文に訂正欄の指示がない場合も、消された「2」を採った回はありません。
- 代金引換の金額の空欄は4回とも埋めなかった。「0円」と書いた回はなく、「空欄」「記載なし」で示されました。
- 4回とも、個数の訂正は確認が要ると添えた。言い方は違い、指示なしのHaiku 4.5は「この文書だけでは確認できません」と述べ、ほかの3回は送った人への確認や実物の訂正印の確認を勧めました。
- 取り違え防止の指示の効果は、この検証では測れなかった。指示なしの依頼文でも満点だったためです。
送り状の読み取りプロンプト
上の宅配便の送り状の内容を項目ごとに表にまとめ、個数・郵便番号・お届け日の指定を取り違えないようにしてください。手書きの訂正がある欄は、どちらを有効としたか書いてください。記載のない欄は、推測で埋めずに空欄と書いてください。
使うときのコツ
- 手書きの訂正がある欄は、有効とした値を書かせる。どちらを採ったかが回答に残るので、見比べやすくなります。
- 個数と届け先は自分でも伝票と見比べる。今回は4回とも正しく転記されましたが、各条件1回の結果です。
- 写真で読ませるときは別に確かめる。今回は手書きを文字の注記で渡しており、写真の手書きの読み取りは測っていません。
まとめ
架空の宅配便の送り状では、Opus 5.5・Haiku 4.5ともに、13件の転記と、手書きで訂正された個数の読みが4回とも正確でした。差がつく条件は、写真の手書き文字や複数枚の伝票など、今回より難しい設定で探す必要があります。AIの転記は、個数・郵便番号・お届け日を伝票と自分でも見比べる前提で使うのが安全です。
よくある質問
宅配便の送り状を、AIに表へまとめさせて大丈夫ですか。
この検証では、Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、架空の送り状の13件の項目を4回とも正確に転記しました。ただし文字で渡した1つのサンプル・各条件1回の結果です。実物の伝票の写真や、本物の手書き文字の読み取りは確かめていません。
手書きで訂正した個数は、どちらを読みますか。
この検証では、「2」を二重線で消して「3」と書き直した個数を、4回とも「3」と読みました。ただし手書きは書き起こしの注記で渡しており、画像の文字そのものを読ませた結果ではありません。
この送り状は実在のものですか。
いいえ。氏名・番号・住所はすべて当社が作った架空のデータです。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月14日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。