車検証の読み取り

車検証の記載事項をAIに読ませて転記させる精度検証

有効期間・車台番号・使用者と所有者の取り違えを確認

結論(先に)架空の自動車検査証記録事項(車検証の記載事項を文字にしたサンプル)を、答えを知らないAIに表へまとめさせ、似た文字列の型式と車台番号、所有者と使用者、交付年月日と有効期間の満了する日を取り違えないかを試しました。Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、13件の項目を4回とも正確に転記し、取り違えた回は0件でした。4条件とも満点のため、依頼文の違いによる差は測れていません。

車検証には、登録番号、型式、車台番号、所有者、使用者、交付年月日、有効期間の満了する日など、似た名前や似た文字列の項目が並びます。AIに表へまとめさせたときに、これらを取り違えないか、書いていない欄を埋めないかを確かめました。

電子車検証では有効期間が券面に載らない

電子車検証特設サイトと国土交通省の報道発表(令和4年5月20日)によると、電子車検証の券面には継続検査や変更登録などの影響を受けない基礎的な情報だけが印字され、自動車検査証の有効期間、所有者の氏名・住所、使用者の住所、使用の本拠の位置はICタグにのみ記録されます。券面で確認できない事項は、車検証閲覧アプリや、ICタグの記録事項を書面にした自動車検査証記録事項で確認する仕組みです。

そのため、有効期間の満了する日をAIに読ませるときは、電子車検証の券面の写真ではなく、記録事項の書面や閲覧アプリの画面を使うことになります。今回の検証は、その記録事項に並ぶ項目名を使った架空のサンプルです。実際の帳票の体裁を再現したものではありません。

検証方法

当社で架空の記録事項を作りました。登録番号・車台番号・氏名・住所はすべて架空で、実在の人物や車とは関係ありません。画像ではなく文字で渡しています。

  • 似た文字列:型式(ABC-1234)と車台番号(ABC1234-0567890)をほぼ同じ文字列にした。
  • 並んだ名義:所有者は信販会社(見本ファイナンス株式会社)、使用者は個人(見本 花子)にして並べた。
  • 近い日付:交付年月日(令和7年1月15日)と有効期間の満了する日(令和9年1月14日)を同じ書類に置いた。
  • 空欄:備考は何も書かれていない。
自動車検査証記録事項(架空)
自動車登録番号 品川 300 さ 12-34
交付年月日 令和7年1月15日
初度登録年月 令和3年7月
自動車の種別 普通  用途 乗用  自家用・事業用の別 自家用
車名 サンプル
型式 ABC-1234
車台番号 ABC1234-0567890
原動機の型式 XY12
所有者の氏名又は名称 見本ファイナンス株式会社
使用者の氏名又は名称 見本 花子
使用の本拠の位置 東京都新宿区サンプル1-1-1
有効期間の満了する日 令和9年1月14日
備考

答えを知らないClaude(Opus 5.5・Haiku 4.5)に、ツールを使わせず、サンプルと依頼文だけを渡しました。依頼文は2通りで、「表にまとめてください」だけの場合と、下のプロンプト(取り違えの注意・空欄の扱いを指示)を付けた場合です。計4回(各1回)。「13件」は、自動車登録番号・交付年月日・初度登録年月・種別と用途と自家用・事業用の別・車名・型式・車台番号・原動機の型式・所有者・使用者・使用の本拠の位置・有効期間の満了する日・備考を、正解表と1件ずつ照合した数です。

結果:転記と取り違え

条件13件の転記仕込んだ取り違えやすい並びそのほか
Opus 5.5・依頼文は表にまとめるだけ13 / 13件正確型式・車台番号、所有者・使用者、交付年月日・満了日を取り違えず備考は「記載なし」。所有者と使用者の住所は文書に載っていないので表に入れていないと説明
Haiku 4.5・依頼文は表にまとめるだけ13 / 13件正確取り違えず備考は「記載なし」。表のみで補足は付けなかった
Opus 5.5・取り違え防止と空欄の指示つき13 / 13件正確取り違えず。取り違えやすい項目を最後に自分から点検備考は「空欄」。所有者は分割払いの販売会社などがなる形と考えられるが、文書には書かれておらず推測にとどまると断った
Haiku 4.5・取り違え防止と空欄の指示つき13 / 13件正確取り違えず。満了日は交付年月日と別の日付、車台番号は型式と別の項目と点検備考は「空欄(記載なし)」。頼まれていない西暦への換算(2025年1月15日・2021年7月・2027年1月14日)を付けた

わかったこと

  • 転記は4回とも13件すべて正確だった。型式と車台番号、所有者と使用者、交付年月日と有効期間の満了する日を取り違えた回はありませんでした。
  • 備考の空欄は4回とも埋めなかった。「記載なし」「空欄」で示されました。
  • 取り違え防止の指示の効果は、この検証では測れなかった。指示なしの依頼文でも満点だったためです。
  • 指示つきの回は、頼まれていない補足が付いた。Opus 5.5は所有者が分割払いの販売会社などになる形と考えられると推測を添え、Haiku 4.5は西暦への換算を付けました。どちらも転記の誤りではありませんが、書類に書かれていない内容なので、業務で使う前に取り除くかどうかを決めておく必要があります。

車検証の読み取りプロンプト

上の車検証の内容を項目ごとに表にまとめ、有効期間の満了する日・車台番号・使用者と所有者を取り違えないようにしてください。記載のない欄は、推測で埋めずに空欄と書いてください。

使うときのコツ

  • 有効期間は、記録事項か閲覧アプリの表示を渡す。電子車検証の券面には有効期間が印字されません。
  • 有効期間の満了する日と車台番号は自分でも見比べる。今回は4回とも正しく転記されましたが、各条件1回の結果です。
  • 書類に書かれていない補足は、業務の記録に混ぜない。推測や換算が付いたときは、書類の記載と分けて扱います。
この検証の範囲:架空の自動車検査証記録事項1つ(文字で渡したもの、画像ではない)、2通りの依頼文、各モデル1回ずつの結果です。サンプルと正解は当社が作った架空のもので、実在の人物とは関係ありません。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。電子車検証の券面や記録事項の実物の写真、二次元コード、従来の紙の車検証、ChatGPT・Gemini・Sonnetは試していません。回答の原文と正解表は保存しています。

まとめ

架空の自動車検査証記録事項では、Opus 5.5・Haiku 4.5ともに、13件の転記が4回とも正確で、型式と車台番号、所有者と使用者、交付年月日と満了日の取り違えもありませんでした。差がつく条件は、写真の読み取りや複数台分の書類など、今回より難しい設定で探す必要があります。AIの転記は、有効期間の満了する日と車台番号を書類と自分でも見比べる前提で使うのが安全です。

よくある質問

車検証の内容を、AIに表へまとめさせて大丈夫ですか。

この検証では、Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、架空の自動車検査証記録事項の13件の項目を4回とも正確に転記しました。ただし文字で渡した1つのサンプル・各条件1回の結果です。実物の車検証の写真や、二次元コードの読み取りは確かめていません。

電子車検証の券面に、有効期間は載っていますか。

国土交通省の電子車検証特設サイトによると、自動車検査証の有効期間はICタグにのみ記録され、券面には表示されません。有効期間を確認するには、車検証閲覧アプリの表示や、自動車検査証記録事項を使います。

型式と車台番号、所有者と使用者を取り違えませんか。

この検証では、似た文字列の型式と車台番号、並べて書いた所有者(信販会社)と使用者(個人)を、4回とも取り違えませんでした。

この車検証は実在のものですか。

いいえ。登録番号・車台番号・氏名・住所はすべて当社が作った架空のデータです。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月14日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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