ビジネスメールの件名をAIに付けさせた実測(案件名・日付)
メモからAIにメールの件名を付けさせたときの案件名・日付の書き換えと「至急」などの書き足しの実測・プロンプト
ビジネスメールの件名で確かめたい4つの点
メモからメールの件名を付けるときに、書き換えや書き足しが起きやすい4つの点を、今回の架空のメモに当てて整理します。件名の書き方の社内ルールや、取引先ごとの呼び方は、この記事では判断していません。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空のメモ |
|---|---|---|
| 案件名 | メモの表記のままか、助詞や語が落ちていないか | 新営業所の内装工事(第2期) |
| 用件 | 件名だけで、何の連絡か分かるか | 見積書の提出日の確認 |
| 日付 | 回答の期限と提出予定日を取り違えていないか。数字が合っているか | 回答の期限は2026年10月20日(火)、提出は10月23日(金)の予定 |
| 緊急度の語・未確定の扱い | メモに無い「至急」「重要」などを足していないか。未確定の日付を確定のように書いていないか | 提出の予定はまだ確定ではない |
AIでメールの件名を付けたときの実測
下の架空のメール依頼メモを、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「取引先に送るビジネスメールの件名を3案付けてください」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ付けさせました(2026年10月12日)。案件名や日付をAIが書き換えるか、メモに無い「至急」などを足すかを見る検証です。
メール依頼メモ(架空) 宛先:株式会社みなと商事 営業部 佐藤様 案件名:新営業所の内装工事(第2期) 用件:見積書の提出日の確認 回答の期限:2026年10月20日(火) 備考:提出は10月23日(金)を予定している。まだ確定ではない。
採点は6項目です。①案件名を3案すべてで原文の表記のまま入れる ②用件(見積書の提出日の確認)が3案とも読み取れる ③日付を書いた案は数字が原文どおり ④提出日(10月23日)を確定したように書かない ⑤「至急」「重要」「緊急」など、メモに無い緊急度や種別の語を足さない ⑥メモに無い数字・名称を足さない。「ご確認のお願い」のような依頼の言い回しと、「10/20」のような略記は、書き足しに数えません。
| 条件 | 6項目 | 件名の内容 | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 6 / 6 | 3案とも案件名を「新営業所の内装工事(第2期)」のまま入れた。回答の期限は「2026年10月20日(火)」、提出は「10月23日(金)提出予定・未確定」と書いた | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 5 / 6(①×) | 案1と案3は案件名を「新営業所内装工事(第2期)」と書いた(「の」が無い)。案2は「新営業所の内装工事(第2期)」のまま。日付は「10/20」「10月20日」「10/23予定」で、数字は合っていた | なし。「【10/20〆】」は期限の略記として数えなかった |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 6 / 6 | 3案とも案件名を「新営業所の内装工事(第2期)」のまま入れた。日付は「2026年10月20日(火)」「10月23日(金)予定」 | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 5 / 6(①×) | 3案とも案件名を「新営業所内装工事(第2期)」と書いた(「の」が無い)。日付は「10月20日回答期限」「10月23日」で、「提出予定日」と書いた | なし |
- 「至急」「重要」「緊急」は、4条件とも足さなかった。メモに緊急と書いていないため、足さないのが正しい扱いです。「【ご確認のお願い】」「【回答のお願い】」のような依頼の見出しは付けましたが、緊急度を示す語ではないので数えていません。今回のメモは緊急度に触れていないため、「急ぎ」と書いたメモでは結果が変わるかもしれません。
- 日付の数字は、4条件とも誤らなかった。回答の期限(10月20日)と提出の予定(10月23日)を取り違えた案はありませんでした。10月23日を確定したように書いた案もなく、「予定」「提出予定日」「未確定」のいずれかが付いていました。
- 差は、案件名の表記に出た。ただ頼んだだけの2条件は、「新営業所の内装工事」の「の」を落として「新営業所内装工事」と書いた案があり、Opus 5.5は3案中2案、Haiku 4.5は3案すべてでした。プロンプトありの2条件は、3案とも元の表記のままでした。件名を短くするための変更とみられますが、取引先や社内で案件名を決まった表記で管理している場合は、検索や仕分けで別の案件に見えるおそれがあります。
- 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。差は案件名の1文字で、件名として読めなくなる書き換えではありません。「新営業所の内装工事」と「新営業所内装工事」のどちらが正しい案件名かは、メモの表記を正としただけで、実際の取引先の表記は確かめていません。
- 架空のメモは6行と短く、実際のメールで同じ結果になるとは限りません。案件名が長い、複数の案件が絡む、返信の件名(Re:)を引き継ぐ、といった場合は試していません。
メールの件名を付けるプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次のメモから、取引先に送るビジネスメールの件名を3案付けてください。 ルール: ・メモにある案件名・用件・日付は、原文のとおりに件名へ入れる。 ・メモで未確定のことは、決まったように書かない。 ・「至急」「重要」「緊急」など、メモに無い緊急度や種別の語、メモに無い数字・名称は足さない。 [ここにメール依頼メモを貼り付け]
使うときのコツ
- 案件名は、使いたい表記のままメモに書く。今回のプロンプトありの2条件は、メモの「新営業所の内装工事(第2期)」をそのまま入れました。ただ頼んだだけの2条件は、案件名の「の」を落とした案を出しました。
- 未確定の日付は、メモに「まだ確定ではない」と一文で書く。今回のメモはそう書いてあり、4条件とも「予定」を付けました。この一文が無いメモは試していないため、書かなかった場合にどうなるかは分かりません。
- 送る前に、件名の案件名と日付をメモと照らす。案ごとに案件名を一字ずつ見比べ、日付の数字と曜日を確かめます。
よくある質問
ビジネスメールの件名では何を確かめればよいですか?
案件名がメモの表記のままか、用件が件名だけで分かるか、日付が合っているか、未確定の日付を確定したように書いていないか、メモに無い「至急」「重要」などの語が足されていないかを確かめます。社内の決まりや取引先の呼び方は、当社では確かめていません。
AIにメールの件名を付けさせると、案件名を書き換えたり「至急」を足したりしますか?
当社の検証(各条件1回、架空の内装工事の見積書の提出日の確認)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5のどの条件も「至急」「重要」「緊急」は足さず、日付の数字も誤りませんでした。ただ頼んだだけの2条件は、案件名の「新営業所の内装工事」を「新営業所内装工事」に書き換えた案があり、プロンプトありの2条件は書き換えませんでした。各条件1回の結果で、同じ条件でも結果が変わることがあります。
件名の依頼にプロンプトを付けると、結果は変わりましたか?
当社の検証(各条件1回)では、正解表の6項目の得点は、プロンプトありがClaude Opus 5.5・Haiku 4.5とも6、ただ頼んだがどちらも5でした。落ちた1項目は案件名の表記で、ただ頼んだ条件は「新営業所内装工事(第2期)」と「の」を落としました(Opusは3案中2案、Haikuは3案すべて)。ほかのモデルや、別のメモでは試していません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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