書き方と実測

メール文面の実測でAIが落とした・崩した事実の種類別の早見表

年と曜日・期限と日付・金額・宛名と連絡先・扱いと経緯・約束の書き足しで引ける、実測14本の転記

結論(先に)メール文面をAIに下書きさせた実測14本を、落とした・崩した事実の種類で引き直しました。崩れが出たのは、年と曜日、期限と日付、メモにある扱いや経緯の抜け、メモに無い約束の書き足しです。金額と宛名・連絡先は、この14本では取り違えが見つかりませんでした。送る前は、日付と期限をメモと暦に照らし、メモにある扱いが本文に残っているかを探します。

当社は、催促・督促・お詫び・休業のお知らせ・採用通知・見積書の送付・会議の案内など、14種のメール文面を、答えを知らない状態のClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5に下書きさせる検証を行いました。このページは新しい実測ではなく、14本の採点表と回答の原文を、落とした・崩した事実の種類で引き直したものです。語気の段階や題材で並べた比較は、催促・督促など、お詫び・休業など、人事・総務の連絡文にあります。

事実の種類別の早見表(崩れが出た場面と出なかった場面)

各行の根拠は、右の列の表にあります。「崩れが出た場面」は、14本のうち、その種類で採点表の失点や注記が出たものです。

事実の種類崩れが出た場面崩れなかった場面原文の表
年と曜日あり(採用通知・納期変更・退職願・日程調整・督促状)休業・会議・見積で、付けた曜日はすべて暦と一致表へ
期限と日付あり(催促・督促状・産休の挨拶・見積書の送付)休業の期間と時刻、会議の出欠期限、見積の有効期限は崩れなかった表へ
金額見つからなかった見積書の送付:税抜・税込・内訳の取り違えは0件表へ
宛名・連絡先書き出しの呼びかけが崩れた回あり(採用通知)電話番号・メールアドレス・差出人・内線は崩れなかった表へ
扱い・経緯・理由あり(不採用の書類の破棄・お詫びの経緯・休業明けの出荷・退職の理由)未定のことを決まったように書いた条件はなし表へ
約束・推測・案内の書き足しあり(産休の挨拶・お見舞い・クレーム返信・日程調整・見積書の送付・会議の案内)プロンプトありの条件は、書き足しが少なかった(各条件1回のため効果とは言えない)表へ

年と曜日がずれた・メモに無いものを足した

メモに年や曜日が無いとき、AIが自分で補った場面です。暦と合っていた例も並べます。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
納期変更の依頼Haiku 4.5・ただ頼んだ返答期限を「10月14日(月)」と書いた(実際は水曜日)
採用・不採用の通知Haiku 4.5・ただ頼んだメモに無い曜日を足し、2026年10月9日と16日(どちらも金曜)を「木」、11月16日(月曜)を「日」と書いた(3つとも誤り)
退職願Haiku 4.5・プロンプトあり提出日は「令和八年十月十五日」なのに、退職日は「令和九年十二月三十一日」(メモは「12月31日付け」)。年が1年ずれた
督促状Haiku 4.5メモに無い年を補った条件があった(採点表の記述)
日程調整Haiku 4.5・ただ頼んだメモに無い曜日「11月4日(月)」「11月5日(火)」「11月6日(水)」を足した
会議・イベントの案内Haiku 4.5(2条件)メモに無い「2026年」を日時に付けた。暦は合っていた
休業のお知らせOpus 5.5・Haiku 4.5(プロンプトあり)曜日を付けた5つは、5つとも実際の暦どおり
会議・イベントの案内Opus 5.5・Haiku 4.5曜日を付けた8か所は、すべて暦と一致
見積書の送付Opus 5.5・プロンプトあり曜日を付けた4つ(1月8日・1月29日が金、2月15日・3月8日が月)は、4つとも暦と一致

期限と日付を書き換えた・落とした

メモにある期限や日付が、本文で別の意味になったり、抜けたりした場面です。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
催促Haiku 4.5・ただ頼んだ社内の方針の日付を、相手への返信期限にした:「10月10日までにご返信をいただけますようお願いいたします」
督促状Haiku 4.5「本日10月20日の時点において」と書いた(メモの送る日は10月21日)
産休の挨拶Haiku 4.5・プロンプトあり見積もりの回答期限(11月10日)が本文に無かった
見積書の送付Haiku 4.5・ただ頼んだ支払条件に例「3月8日に完了した場合は、3月末締め、4月末払いです」を足した(メモに無い日付。計算はメモの規則の当てはめ)
会議・イベントの案内Haiku 4.5・ただ頼んだオンラインの接続先を知らせる期限を、メモの「前日」から「前日(11月11日)」に直した(暦とは矛盾しない)
会議・イベントの案内4条件出欠の回答の期限(11月5日の17時)と開催日(11月12日)を取り違えた条件はなかった
見積書の送付4条件発注の期限・完了日・見積の有効期限(2027年1月29日)の取り違えは見つからなかった
休業のお知らせ4条件休業期間・1月4日の朝9時・12月28日の午後3時が一字も崩れなかった

金額

金額を載せた文面は、見積書の送付が中心です。この14本で、金額を取り違えた条件は見つかりませんでした。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
見積書の送付4条件税抜1,280,000円・税込1,408,000円・内訳3つの取り違えは見つからなかった。税抜と税込を入れ替えた文面は0件。金額に含まれない電気工事は、4条件とも別見積と書いた
見積書の送付Haiku 4.5・ただ頼んだメモに無い消費税128,000円を足した。計算は正しく、採点は○

書類の画像から金額を読み取らせたときの誤りは、別の記事にまとめています。書類の画像読み取りでAIが間違えた項目の一覧をご覧ください。

宛名・差出人・連絡先

メモの宛名や電話番号などは、崩れにくい部分でした。崩れたのは、書き出しの呼びかけです。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
休業のお知らせ4条件電話番号が一字も崩れなかった
産休の挨拶4条件休業の開始日と窓口のメールアドレスが正しく写された
会議・イベントの案内4条件差出人(株式会社みなと設計 総務部 北川)と問い合わせ先(内線214)はメモどおりで、失点は書き足し1回だけ
見積書の送付4条件宛名・差出人・問い合わせ先・支払条件はメモどおりで、失点は書き足し2回だけ
採用・不採用の通知Haiku 4.5応募者あての書き出しに「お疲れ様です」や「いつもお世話になっております」を使った回があった

メモにある扱い・経緯・理由の落とし

メモにある「しないこと」や経緯が、本文から抜けた場面と、書かないと決めた理由が入った場面です。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
採用・不採用の通知Haiku 4.5(2条件とも)不採用の通知に、メモの「提出書類は返却せず、当社で破棄する」を書かなかった。プロンプトありでも落ちた。Opus 5.5は2条件とも書いた
お詫びHaiku 4.5・ただ頼んだ件名が無く、判明の経緯(17時の問い合わせ)が抜けた
休業のお知らせ採点表の記述1月4日の出荷に触れなかった条件が1つあった。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は、緊急以外の用件を「1月4日以降メールで順次対応」と書いた(メモは「メールの返信は1月4日以降」で、電話の扱いには触れていない)
退職願Haiku 4.5・プロンプトあり「理由は詳しく書かない」と頼んだのに、「退職の理由は、家業を継ぐためです。」と書いた

メモに無い約束・推測・案内の書き足し

落とすのと逆に、メモに無い文を足した場面です。未決のことを決まったように書いた条件は、14本のどれにもありませんでした。

記事条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
産休の挨拶Opus 5.5・Haiku 4.5(ただ頼んだ)Opus 5.5は「石川へ経緯をしっかり伝え、高橋様にご迷惑をおかけしないよう努めます」、Haiku 4.5は「石川より別途ご連絡させていただく予定」(メモにあるのは、石川が引き継ぐことだけ)
お見舞いOpus 5.5・Haiku 4.5(ただ頼んだ)Opus 5.5は「弊社でも杉本様と連絡を取りながら進めてまいります」と「お怪我の痛みや入院中のご不便も多いことと存じます」、Haiku 4.5は「当社にて対応させていただきます」
クレーム返信Haiku 4.5・ただ頼んだ店長が金曜までに決める予定が、お客様への約束になった:「今週金曜日までに返信させていただく予定です」
日程調整Opus 5.5・ただ頼んだ「先日お送りした検査記録アプリの資料について」と、メモに無い資料送付を足した
見積書の送付Opus 5.5・ただ頼んだ「ご相談いただき、誠にありがとうございます」(メモに、相談を受けたとは無い)
会議・イベントの案内Haiku 4.5・ただ頼んだ駐車場がないというメモの先に「公共交通機関をご利用ください」を足した(採点は×。判断が分かれうる箇所)
お詫びOpus 5.5・Haiku 4.5(ただ頼んだ)未定の補償について「現在社内で検討しております」「社内で協議させていただいております」と、相手に伝えた

送る前の確認点

  • 年と曜日は、メモと暦の両方で見る。メモに無い年・曜日をAIが足した例があります。メモに書いておけば、AIに決めさせずに済みます。
  • 期限と日付は、1つずつメモと照らす。社内の方針の日付が相手への期限になった例、送る日が書き換わった例がありました。
  • メモにある「しないこと」と経緯を、本文で探す。書類の破棄や、判明の経緯のように、書いてあるはずの場所に無いことがありました。
  • 約束になる文は、メモにあるか確かめる。「連絡を取りながら進めます」のような文は、読んで自然なほど見落とします。
  • 金額と連絡先は、AIの書き直しでなく写しを照合する。崩れなかったのは14本の各1回の結果です。見積書そのものの金額との照合は、人が行います。
このページの範囲:14本は、それぞれ当社が作った架空のメモ1つで、各条件1回の結果です。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。比べたのはClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5で、ChatGPT・Geminiでは試していません。表の引用は、各記事に載せた回答の原文と採点表からの転記です。

よくある質問

メールの下書きでAIが落としやすい事実は何ですか?

当社の実測14本では、メモにある期限(産休の挨拶の回答期限)、扱い(不採用の通知の書類の破棄)、経緯(お詫びの判明の経緯)が抜けた例がありました。いずれも各条件1回の結果で、毎回落とすとは言えません。

AIは日付や曜日を間違えますか?

当社の実測では、メモに無い曜日や年を足した条件で誤りが出ました。採用通知の曜日3つ、納期変更の曜日1つ、退職願の年1つです。一方、休業・会議・見積で付けた曜日は、すべて暦と一致しました。各条件1回の結果です。

見積書のメールで、AIは金額を間違えますか?

当社の実測では、税抜1,280,000円・税込1,408,000円・内訳3つの取り違えは、4条件とも見つかりませんでした。差が出たのは、メモに無い文の書き足し2回です。架空のメモ1つ、各条件1回の結果です。

このページは新しい実測ですか?

新しい実測ではありません。14本の記事に載せた採点表と回答の原文を、事実の種類で並べ直したものです。お詫びの記事は、回答の原文を保存していないため、結果表にある引用です。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。数字と引用はすべて、当社が行った14本の検証(各条件1回。実施日は各検証の記事に記載)の採点表と回答の原文(お詫びの記事は結果表の引用)によるものです。会社の詳細はトップページ、検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。

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