書き方と実測

メールのやり取り(スレッド)の要約(決定事項・期限・担当)

往復の長いメールをAIで要約したときの期限変更・担当交代の取り違えと書き足しの実測・プロンプト

結論(先に)メールのやり取り(スレッド)の要約は、何通も往復したメールから、決まったこと・期限・担当を取り出す作業です。架空の6通の懇親会の相談メールを要約させた当社の検証(各条件1回)では、4条件とも、変更後の日付と延びた期限、交代した担当を最後の内容で書き、変更前の内容を結論にした条件はありませんでした。スレッドに無い結論を書き足した条件もありませんでしたが、Haiku 4.5のただ頼んだ条件の見出しの日付と、確認点の曜日の指摘は、採点の境界にあたります(下の表)。差は書き方で、プロンプトありの2条件は項目ごとに日付と差出人を添え、ただ頼んだ2条件は「確認点」の欄を立てて、推測を含む指摘を足しました。

メールのやり取りの要約で確かめたい4つの点

往復の長いメールでは、最初のメールの内容と、最後の内容が違うことがあります。取り違えや書き足しが起きやすい4つの点を、今回の架空のスレッドに当てて整理します。実際のメールは、通数も書き方も会社ごとに違います。

確かめたい点見るところ今回の架空のスレッド
変更後の日付途中で変わった開催日を、最後の日で書くか11月15日(10月1日の案)から11月22日(10月7日に変更)
延びた期限期限の変更を拾うか出欠の期限が10月10日から10月15日に
交代した担当・宛先担当の交代と、項目ごとに違う送り先を取り違えないか予約の確定と会費の集金は山本から田中に。出欠は山本、アレルギーは田中へ
決まっていないこと未定を決まったように書かないか二次会をするかどうかと、参加人数は未定(「12名くらい」は見込み)

AIでメールのやり取りを要約したときの実測

下の架空のスレッド(営業部の秋の懇親会、6通)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメールのやり取りを要約して、決定事項・期限・担当を整理してください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ要約させました(2026年10月12日)。

件名: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 山本(営業部)
日付: 10月1日

皆さん、お疲れさまです。秋の懇親会を11月15日(土)に開く案です。幹事は私(山本)が務めます。
会場の候補は2つあります。
A: 渋谷「ことぶき」 1人4,500円
B: 恵比寿「あおば」 1人5,000円
出欠は10月10日までに私へ返信してください。

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件名: Re: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 佐藤(営業部)
日付: 10月2日

Bの「あおば」がよいと思います。料理の評判が良いので、会費は5,000円まででも大丈夫です。
営業部は12名くらいが出られそうです。

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件名: Re: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 山本(営業部)
日付: 10月3日

ありがとうございます。会場はBの「あおば」で仮押さえします。仮押さえの期限は10月8日です。
出欠の期限は10月10日のままです。

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件名: Re: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 鈴木(総務部)
日付: 10月6日

すみません、11月15日は総務部の棚卸しと重なります。11月22日(土)に変えられませんか。

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件名: Re: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 山本(営業部)
日付: 10月7日

鈴木さん、了解です。「あおば」に確認したところ、11月22日(土)も空いていました。開催日は11月22日(土)に変更します。
日が延びたので、出欠の期限は10月15日に延ばします。回答は引き続き私へお願いします。
私は10月中旬から出張に出るため、予約の確定と会費の集金は田中さんにお願いしました。予約の確定は10月14日までです。

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件名: Re: 【相談】秋の懇親会について
差出人: 田中(営業部)
日付: 10月8日

予約の確定と会費の集金を引き受けました。会費は1人5,000円で、10月20日までに私へ渡してください。
食べ物のアレルギーがある方は、10月15日までに私へ知らせてください。
二次会をするかどうかは、人数が決まってから考えます。

採点は8項目です。①開催日 ②会場と会費 ③出欠の期限と送り先 ④予約の確定の担当と期限 ⑤会費の集金の担当と期限 ⑥アレルギーの連絡の期限と送り先 ⑦変更前の内容(11月15日の開催、10月10日の出欠期限、山本が予約を確定する、など)を今の結論として書かない ⑧スレッドに無い結論・数字・名前を書かない(二次会の有無を決める、人数を確定として書く、会場の住所・時間帯などを数える。見出しは数えない。確認の提案は、正解表では「〜と思われます」と明記したものを数えないとしている)。

条件8項目要約の内容スレッドに無い結論の書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり8 / 8開催日は11月22日(11月15日から変更)、出欠は10月15日(10月10日から変更)、予約の確定と会費の集金は田中。項目ごとに日付と差出人を添えた。二次会と参加人数は「未定」に分けたなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ8 / 8決定事項と、期限・担当の表に整理。変更前の日付と期限を「(11月15日から変更)」「(10月10日から延長)」のように添えた。二次会と参加人数は「まだ決まっていないこと」に分けたなし。「確認したほうがよい点」に、山本の出張中に出欠を受けられるか、を書いた。仮押さえの期限(10月8日)は11月15日のときのもので、仮押さえし直したかはメールに書かれていない、とも書いた(確認の提案)
Haiku 4.5・プロンプトあり8 / 8決定事項・期限・担当・未定に分け、項目ごとに差出人と日付を添えた。出欠の送り先は山本、アレルギーは田中を取り違えなかったなし。「参加人数は出欠の締め切り後に決まる」と、決まる時期を推測で書いた(数字・担当・締切としては数えていない)
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ8 / 8(⑧は境界。厳しく数えると7 / 8)決定事項と、期限・担当の表に整理。変更前の日付と期限は「当初の11月15日は…変更した」「当初10月10日から延長」のように添えた。二次会は決定事項の中に「人数が決まってから検討する」と書き、参加人数は確認点に「未確定」と書いた境界。見出しに、スレッドに無い「10月12日時点」と書いた。確認点に「11月22日は2026年の暦では日曜日です」と、スレッドに無い年を前提に言い切った。正解表は見出しを数えず、「〜と思われます」と明記した提案を数えないが、後者は言い切りのため、採点では数えなかった(採点者の判断)
  • 変更後の日付・延びた期限・交代した担当は、4条件とも最後の内容のとおりだった。11月22日、出欠は10月15日、予約の確定と会費の集金は田中でした。変更前の内容を、今の結論として書いた条件はありませんでした。
  • 項目ごとに違う送り先も、取り違えなかった。出欠の送り先は山本、アレルギーの連絡と会費は田中です。4条件とも、分けて書きました。
  • 二次会をする・しないを決めた条件は無かった。二次会と参加人数は、3条件が「未定」の欄に分けました。Haiku 4.5のただ頼んだ条件は、二次会を決定事項の中に「人数が決まってから検討する」と書き、参加人数は確認点に「未確定」と書きました。メールに「人数が決まってから考えます」と書いていたため、決めつけにくい書き方だった可能性があります。
  • この題材では4条件とも満点で、点数ではプロンプトの効果を測れなかった。差が出たのは書き方です。プロンプトありの2条件は、項目ごとに日付と差出人を添え、書かれていないことを「未定」や注記として書きました。ただ頼んだ2条件は「確認点」の欄を立て、出張中の出欠の受付や曜日のような、推測を含む指摘を足しました。各1回の結果です。
  • 当社の架空のスレッドには、年が書かれていない。正解表は「11月22日(土)」を正しい日としていて、年と曜日が合っているかは確かめていませんでした。「土」は架空のもので、2026年の暦では11月15日も22日も日曜日です。Haiku 4.5の曜日の指摘は、2026年の暦に照らすと正しい指摘ですが、スレッドに書かれていない年を前提にしています。
この検証の範囲:1つの架空のスレッド(6通・変更は日付、期限、担当の3種類・各1回)で、各条件1回ずつの結果です。スレッドと正解は当社が作ったものです。メールの下に過去のやり取りが引用で重なる形や、転送、添付ファイルの中身は入れていません。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。決定事項は、要約を送る前に、元のメールの最後と人が照らしてください。

メールのやり取りを要約するプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。

次のメールのやり取りを要約して、決定事項・期限・担当を整理してください。
ルール:
- 途中で変わったこと(日付・期限・担当・場所)は、最後の時点の内容を結論として書く。変更前の内容は、結論として書かない。変更があったことは「〜から変更」と添えてよい
- やり取りに書かれていないことは書かない。決まっていないことは「未定」として別に分けて書き、決まったことのように書かない
- 決定事項・期限・担当は、項目ごとに、いつの誰のメールに書かれているかを(日付と差出人で)添える

次のメールのやり取りが対象です。

[ここにメールのやり取りを貼り付け]

使うときのコツ

  • 要約の元は、古い順に並べて貼る。転送や引用で順番が崩れていると、どれが最後の内容かが分かりにくくなります。貼る前に、下に残った過去の引用を消します。
  • 期限と担当は、元のメールの最後と照らす。要約に添えられた日付と差出人から、元のメールを開いて、最後の内容かを確かめます。
  • 「未定」の項目は、人が決める。AIが「未定」と書いた項目は、誰がいつまでに決めるかを、人が決めてから共有します。

よくある質問

メールのやり取り(スレッド)をAIに要約させるとき、何を確かめればよいですか?

途中で変わった日付・期限・担当が、最後の内容になっているかを確かめます。次に、出欠の送り先とアレルギーの連絡先のように、項目ごとに宛先や担当が違うものが混ざっていないかを見ます。最後に、まだ決まっていないことが、決まったことのように書かれていないかを見ます。

AIにメールのやり取りを要約させると、変更前の内容を書きますか?

当社の検証(各条件1回、架空の6通のスレッド)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、変更前の日付・期限・担当を結論として書いた条件はありませんでした。8項目の採点は4条件とも満点でした(1条件は、書き足しの数え方が境界でした)。実際のメールは通数が多く、引用が重なるため、同じ結果になるとは限りません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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