書き方と実測

提案依頼書(RFP)の要件抽出(必須要件・期限・評価基準)

提案依頼書(RFP)をAIで読み取ったときの必須要件・期限・評価基準の抜けの実測・プロンプト

結論(先に)提案依頼書(RFP)は、必須要件を1つも落とさず、任意要件と分け、提出期限などの日付を取り違えずに写すのが要です。提案依頼書(架空のシステム開発案件)をAIに読ませて一覧にさせた当社の検証(各条件1回)では、必須要件6つの抜け、任意要件の必須扱い、提出期限の取り違え、配点の誤りは、4条件とも0件でした。差が出たのは、RFPに無い助言の書き足しで、プロンプトなしの2条件が書きました。

提案依頼書(RFP)で見る項目

項目見るところ
必須要件1つでも満たさないと失格になる条件。数字(同時利用人数・表示時間・連絡時間など)を省略しない
任意要件提案すると加点される条件。必須要件と混ぜない
スケジュール質問の受付締切、提案書の提出期限、プレゼン、検収、運用開始など、似た日付を取り違えない
評価基準配点の内訳と、足切り(一定の点数に満たないと価格評価に進まない、など)
提案の条件提案上限額(税込か、保守費用を含むか)、参加資格、提出書類と部数、ページ数の上限

この表は、今回の検証に使ったRFPの項目をまとめたものです。実在の発注者のRFPではなく、様式や項目の名前は発注者で違います。AIは、RFPに書かれたことを一覧の形に整えるだけで、提案を採用されやすくするものではありません。提案の可否は、RFPの原文と発注者への質問で確かめてください。

AIでRFPから要件を抽出したときの実測

架空のRFP(自治体の事業者向け電子申請システムの構築、必須要件6つ・任意要件3つ)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次の提案依頼書(RFP)から、必須要件、スケジュール、評価基準、提案の条件を、提案の抜け漏れが無いよう一覧にしてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ一覧にさせました(2026年10月13日)。RFPには、抜けや取り違えが起きやすい点として、必須要件の数字(同時利用200人、表示3秒以内、計画停止は月1回・最大4時間、一次連絡30分以内)、似た日付(質問の受付締切は10月27日、提案書の提出期限は11月13日)、税込で保守費用を含む上限額、技術評価の足切り(42点)を入れています。RFPは画像ではなく、文章で渡しました。

提案依頼書(RFP)(架空)
さくら市 事業者向け電子申請システム構築業務

令和8年10月13日 さくら市 産業振興課

1 目的
事業者が行う許可・補助金の申請をオンラインで受け付けるシステムを構築し、令和9年4月1日に運用を開始する。

2 業務範囲
(1) 要件定義・設計 (2) 開発・テスト (3) 職員向け研修(2回) (4) 運用開始後1年間の保守(月次報告つき)
範囲外:既存の住民基本台帳システムの改修、サーバ機器の調達(クラウドを利用する)。

3 必須要件(1つでも満たさない提案は失格とする)
M1 ログインは、国のID認証(gBizID)と連携すること。
M2 申請データは、国内のデータセンターに保存すること。
M3 同時利用200人で、画面の表示が3秒以内であること。
M4 24時間365日受け付けること。ただし計画停止は月1回、最大4時間までとする。
M5 障害が起きたときは、発生から30分以内に市へ一次連絡をすること。
M6 ISMS認証(ISO/IEC 27001)を取得している事業者であること。

4 任意要件(提案があれば加点する)
O1 申請状況のメール通知 O2 スマートフォンに合わせた画面 O3 英語での表示

5 スケジュール
提案依頼書の配布   令和8年10月13日(火)
質問の受付締切    令和8年10月27日(火)17時(メールのみ。電話では受け付けない)
質問への回答     令和8年11月4日(水)(市ホームページに掲載)
提案書の提出期限   令和8年11月13日(金)17時(必着)
プレゼンテーション  令和8年11月26日(木)
契約の締結      令和8年12月中旬
納品・検収      令和9年3月19日(金)
運用の開始      令和9年4月1日(木)

6 提案上限額
28,600,000円(消費税及び地方消費税を含む。運用開始後1年間の保守費用3,300,000円を含む)。上限額を超える提案は失格とする。

7 評価基準(100点満点)
技術評価 70点:要件の実現性25点、実施体制15点、同種案件の実績10点、保守・運用の体制10点、任意要件の提案10点
価格評価 30点
技術評価が42点(60%)に満たない提案は、価格評価に進まない。

8 参加資格
(1) さくら市の競争入札参加資格(情報処理)に登録していること。
(2) 過去5年間に、自治体の電子申請システムの構築実績が2件以上あること。

9 提出書類
提案書(A4判40ページ以内)正1部・写し7部、見積書1部、会社概要1部、ISMS認証の証明書の写し1部。持参または郵送(郵送も期限までに必着)。

採点は8項目です。①必須要件6つ(M1〜M6)をすべて挙げている ②任意要件(O1〜O3)を必須要件として挙げていない ③必須要件の数字・条件が原文のとおり ④提案書の提出期限が令和8年11月13日(金)17時必着(質問の受付締切と取り違えていない) ⑤ほかの日付が原文のとおり ⑥評価基準の配点(技術70=25・15・10・10・10、価格30)と、技術42点未満は価格評価に進まないことが原文のとおり ⑦提案上限額(28,600,000円・税込・保守費用を含む)、参加資格、提出条件が原文のとおり ⑧RFPに無い要件・助言・発注者の意図の推測を書き足していない。RFPの数字だけから出した計算は、書き足しに数えていません。

条件8項目必須要件・日付の書き方×の内容
Opus 5.5・プロンプトあり8 / 8必須要件6つと任意要件3つを別の表にし、日付の表に「何の日付か」の列を付けて、質問の受付締切と提案書の提出期限を太字で分けた。配点の合計と足切り42点は、計算式を添えたなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 8必須要件6つを表にし、日付の表に注意点の列を付けた。末尾に「提案書に書くこと」の列と、質問しておくとよい点を足したRFPに無い助言を書いた(「提案書に書くこと」の列、質問しておくとよい7点、「次の一手」)。見積書を「保守費用3,300,000円を含めた総額で書く」としたのも、RFPに無い条件
Haiku 4.5・プロンプトあり8 / 8必須要件6つと任意要件3つを分け、提出期限と質問の締切は別の日付であると注記したなし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 8必須要件6つ、日付、配点、上限額、参加資格、提出書類を並べた「約2週間しかない。この期間の扱いを提案書で示すと評価で差がつきやすい」など、RFPに無い助言を書いた(「提案時に確認しておく点」の節と「次の一手」)
  • 必須要件6つの抜けは、4条件とも0件だった。M1からM6が、数字(200人、3秒以内、月1回・最大4時間、30分以内)まで原文のとおり書かれました。
  • 任意要件を必須要件にした文面は、0件だった。メール通知・スマートフォン向けの画面・英語表示は、4条件とも任意(加点)として分けて書かれました。
  • 提出期限の取り違えは、0件だった。提案書の提出期限(令和8年11月13日17時必着)は、質問の受付締切(令和8年10月27日17時)とは別の日付として書かれました。
  • 配点と足切りの誤りは、0件だった。技術70点の内訳(25・15・10・10・10)、価格30点、技術42点未満は価格評価に進まないことが、4条件とも原文のとおりでした。
  • RFPに無い助言を書き足したのは、プロンプトなしの2条件だった。Opusは「提案書に書くこと」の列と、質問しておくとよい7点を足し、Haikuは「提案時に確認しておく点」の節で、「約2週間しかない」「評価で差がつきやすい」などと書きました。どちらも末尾に「次の一手」を付けました。プロンプトありの2条件には、助言も推測もありませんでした。
この検証の範囲:提案依頼書(架空・システム開発案件)1つを文章で渡し、各条件1回ずつ一覧にさせた結果です。自治体・金額・日付は当社が作った架空のものです。実在のRFP、複数ページのPDF、添付資料つきのRFPは試していません。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

提案依頼書(RFP)から要件を抽出するプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

次の提案依頼書(RFP)から、必須要件、スケジュール、評価基準、提案の条件を、提案の抜け漏れが無いよう一覧にしてください。次のルールを守ってください。
1. 数字・日付・時刻は、原文の表記のとおりに一字違わず書く。
2. 必須要件と任意要件を分け、必須要件は1つずつもれなく挙げる。
3. 日付は何の日付かを付けて書き、提出期限と質問の締切など、似た日付を取り違えない。
4. RFPに無い要件・提案の助言・発注者の意図の推測は書かない。RFPの数字から出した計算は、計算式を添える。

[ここに提案依頼書を貼り付け]

使うときのコツ

  • 必須要件と任意要件を分けるよう頼む。この検証では、混ぜた文面はありませんでしたが、「望ましい」「できれば」と書かれたRFPでは、分けて書かせる指示が効く可能性があります。
  • 日付は、何の日付かを付けて書くよう頼む。質問の受付締切と提出期限のような似た日付が、取り違えられにくくなります。
  • 助言や発注者の意図の推測を書かないよう頼む。プロンプトなしの2条件だけが、RFPに無い助言を書き足しました。
  • 上限額は、税込か・何を含むかも書くよう頼む。この検証の上限額は、税込で保守費用を含むRFPでした。
  • 提出前に、RFPの原文と見比べる。AIは、RFPの内容を並べるだけで、失格条件の見落としが無いことを保証するものではありません。

よくある質問

提案依頼書(RFP)では、どの項目を見ればよいですか?

必須要件(1つでも満たさないと失格)、任意要件(加点)、スケジュール(質問の受付締切・提出期限など)、評価基準の配点と足切り、提案上限額(税込か、保守費用を含むか)、参加資格、提出書類と部数を見ます。必須要件と任意要件は混ぜず、似た日付は何の日付かを分けて書きます。

AIにRFPを読ませると、必須要件や期限を落としますか?

当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、必須要件6つの抜け、任意要件の必須扱い、提出期限の取り違え、配点の誤りは4条件とも0件でした。RFPに無い助言の書き足しは、プロンプトなしの2条件にありました。RFPは文章で渡しており、実在のRFPや複数ページのPDFは試していません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月13日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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