書き方と実測

ヒアリングシートの質問項目(目的・予算・時期・決裁者・更新担当)

取引先への初回ヒアリングの質問項目をAIで作ったときの抜けと誘導質問の実測・プロンプト

結論(先に)ヒアリングシートは、取引先への初回の聞き取りで、聞き漏らしがないように質問を並べた書類です。架空の案件メモ(ホームページの作り直し)から質問項目を作らせた当社の検証(各条件1回)では、4条件とも、メモの「確認したいこと」6つをすべて質問にしました。差は量と聞き方で、ただ頼んだだけのOpus 5.5は26問、プロンプトありのOpus 5.5は10問でした。誘導質問は、Haiku 4.5のただ頼んだ条件の1問を「フォームを使う前提の聞き方」と数え、ほかの3条件には「〜ですよね」の聞き方はありませんでした。メモに無い事実を事実として書いた条件はありません。

ヒアリングシートで確かめたい6つの点

初回ヒアリングで聞き漏れが起きやすい6つの点を、今回の架空の案件メモに当てて整理します。実際の案件は、業種も相談の経緯も違います。

確かめたい点見るところ今回の架空の書類
作り直しの目的何を変えたいのかメモには目的が書かれていない(聞く項目)
予算の範囲上限か幅か、決め方メモは「予算は未定」
公開の希望時期期限と、その理由になる行事メモは「来年2月の展示会までに」
最終的に決める人窓口と決裁者の違い窓口は社長の丸山さんと総務の佐藤さん。決裁者は書かれていない
公開後の更新の担当誰が・どの頻度でメモは「更新を誰がするかは未定」
現在のサイトで残したい内容残す・捨てるの範囲2016年に作成、スマホ表示に未対応

AIでヒアリングの質問項目を作ったときの実測

下の架空の案件メモ(丸山製作所のホームページの作り直し)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「初回ヒアリングで使う質問項目のリストを作ってください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ作らせました(2026年10月12日)。メモには、聞くべき6項目と、すでに分かっている事実(2016年作成、月2〜3件の問い合わせ、予算未定など)を入れています。

案件メモ(架空) 取引先:丸山製作所(金属部品の製造、従業員28人)

・ホームページの作り直しを相談したいと、先週電話があった。
・現在のサイトは2016年に作ったもので、スマホ表示には対応していない。
・問い合わせは月2〜3件で、ほとんどが電話。
・窓口は社長の丸山さんと、総務の佐藤さん。
・予算は未定。公開は「来年2月の展示会までに」と話していた。
・サイトの更新を誰がするかは未定。

初回ヒアリングで確認したいこと:
1. 作り直しの目的
2. 予算の範囲
3. 公開の希望時期(展示会との関係)
4. 最終的に決める人
5. 公開後の更新の担当
6. 現在のサイトで残したい内容

採点は8項目です。①〜⑥はメモの「確認したいこと」6つを、質問として含むか(1つにつき1項目)。⑦誘導質問を含めない(「〜ですよね」「〜のほうがよいですよね」など答えを決めつける聞き方、特定の答えを前提にした質問)。⑧メモに無い事実を事実として書かない(メモに無いことを「聞く質問」として並べるのは数えていません)。選択肢を並べた質問や、「〜はありますか」の聞き方は、誘導に数えていません。

条件8項目質問項目の内容誘導質問・メモに無い事実
Opus 5.5・プロンプトあり8 / 86項目すべてを質問にした(全部で10問)。展示会の質問は、メモの「来年2月の展示会までに」を引いて聞いたなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ8 / 86項目すべてを含み、見出しごとに4〜5問ずつ、全部で26問に広げた。補助金、サーバーの契約者、見積もりを出す時期など、メモに無い話題も質問に入れた。「事前に分かっていること」の欄は、メモの事実のとおりなし。「例:問い合わせを増やしたい、採用につなげたい」のように例を並べた質問はあるが、選択肢の形で、決めつけではない
Haiku 4.5・プロンプトあり8 / 86項目すべてを質問にした(2問ずつ、全部で12問)。展示会の質問は「来年2月の展示会までに公開する必要はありますか」なし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 8(⑦×)6項目すべてを含み、各項目に3問ずつ(計18問)。さらに「メモから抜けていたもの」として4問を足した(使う端末、問い合わせの受け方、受注の割合、競合)誘導質問が1問。「電話中心の問い合わせを、フォームや問い合わせ案内でどう受けたいか。電話は残すか。」を、フォームを使う前提の聞き方として数えた(判定が分かれうる1問。メモに無い事実の書き足しはなし)
  • 聞くべき6項目の抜けは、4条件とも無かった。メモに「確認したいこと」を6つ書いたため、プロンプトなしでも落とした条件はありませんでした。メモに項目が書かれていない場合の抜けは、この検証では確かめていません。
  • 質問の数はプロンプトの有無で大きく違った。ただ頼んだだけのOpus 5.5は26問、Haiku 4.5は22問(18問と補足の4問)、プロンプトありは10問と12問でした。増えた分は、メモにない話題(補助金、競合、受注の割合など)を質問にしたもので、事実として書いたものではなく、この検証では書き足しに数えていません。ただし初回の聞き取りの時間には収まらない量になります。
  • 誘導質問は、ただ頼んだだけのHaiku 4.5の1問だけ。「〜ですよね」のような決めつけは4条件とも出ませんでした。この1問は、フォームの使用を前提にした聞き方かどうかで判定が分かれうるため、数えた根拠を表に残しています。
  • 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。案件メモは短く、実際の相談メモや、メモに聞きたい項目が書かれていない場合で同じ結果になるとは限りません。
この検証の範囲:1つの架空の書類で、各条件1回ずつの結果です。書類と正解は当社が作ったものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。実際の案件の聞き取りの設計は、案件の事情に合わせて決めてください。

ヒアリングシートの質問項目を作るプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。

初回ヒアリングで使う質問項目のリストを作ってください。次のルールを守ってください。
・メモに書いてあることだけを事実として扱い、数字や名前は原文のとおりに書く。メモに無い事実は足さない。
・「確認したいこと」の項目は、1つも落とさず、それぞれ質問にする。
・質問は答えを決めつけない。「〜ですよね」の聞き方をせず、特定の答えを前提にしない。「〜はありますか」「どのように〜ですか」の聞き方にする。

[ここに案件メモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 聞きたい項目は、メモに先に書いておく。今回は「確認したいこと」を6つ書いたため、抜けが出ませんでした。項目を書かずに頼むと、AIが決めた項目になります。
  • 質問の数は、聞き取りの時間に合わせて人が絞る。ただ頼むと20問を超えることがあります。必要なら「1項目につき2問まで」と、数を指定します。
  • 「〜でしょうか」と聞く形かを確かめる。答えを決めつける聞き方があると、相手の本当の希望が出てきません。送る前に、質問の文末だけを見直します。

よくある質問

ヒアリングシートには何を書けばよいですか?

取引先が相談した目的、予算の範囲、希望の時期、最終的に決める人、公開後や納品後の担当など、あとで決められなくなると困る項目を、質問の形で並べます。すでに分かっていることは、聞き直さずに前提として書きます。

AIにヒアリングシートの質問項目を作らせると、聞くべきことが抜けますか?

当社の検証(各条件1回、架空の案件メモ)では、メモに「確認したいこと」を6つ書いておくと、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、4条件で6項目すべてを質問にしました。ただ頼んだだけの条件は質問が20問を超え、Haiku 4.5の1問を誘導質問と数えました。メモに項目を書いていない場合や、実際の案件で同じ結果になるとは限りません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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