作業日報の読み取り(始業・終業・休憩・作業内容)
作業日報の内容をAIで表にまとめたときの時刻の取り違えと書き足しの実測・プロンプト
作業日報で確かめたい4つの点
日報から表を作るときに、取り違えや補いが起きやすい4つの点を、今回の架空の日報に当てて整理します。実際の日報は、書き方も記入欄も職場ごとに違います。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空の日報 |
|---|---|---|
| 始業・終業 | 日ごとの時刻、早退などの理由 | 10/6は8:30〜17:45、10/7は9:00〜18:30、10/8は8:30〜17:00(通院のため早退) |
| 休憩 | 時刻と、記入が無い日の扱い | 10/6は12:00〜12:50、10/7は12:30〜13:15、10/8は記入なし |
| 休憩以外の中断 | 小休憩・待機を休憩と取り違えないか | 10/6に小休憩10分(15:10〜15:20)、10/7に待機40分(15:30) |
| 作業内容・数量 | 作業名と数字 | パレット12枚、伝票38件、棚卸(B棟)、フォークリフトの始業前点検 |
AIで作業日報の内容を整理したときの実測
下の架空の作業日報(北町倉庫の3日分)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「日ごとの始業・終業・休憩・作業内容を表にまとめてください」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ表にまとめさせました(2026年10月12日)。日報には、休憩が記入されていない日(10/8)、休憩とは別の小休憩(10/6)と待機(10/7)、早退の理由を入れています。実際の手書きの画像ではなく、書かれた内容を文字にしたものを渡しているため、手書き文字の読み取り精度の検証ではありません。
作業日報(架空) 所属:北町倉庫 氏名:木村 週:10月6日〜8日 10月6日(月) 始業 8:30 終業 17:45 休憩 12:00〜12:50 作業:入荷検品(パレット12枚)、棚入れ。15:10〜15:20は小休憩(10分)。 10月7日(火) 始業 9:00 終業 18:30 休憩 12:30〜13:15 作業:出荷ピッキング(伝票38件)。15:30にトラックの到着が遅れ、40分待機。 10月8日(水) 始業 8:30 終業 17:00(通院のため早退) 休憩 (記入なし) 作業:B棟の棚卸、フォークリフトの始業前点検。
採点は7項目です。①10/6の始業・終業・休憩の時刻 ②10/7の始業・終業・休憩の時刻 ③10/8の始業・終業と早退(通院) ④10/8の休憩は「記入なし」のまま(時間を補わない) ⑤10/6の小休憩(10分)と10/7の待機(40分)を落とさず、休憩と取り違えない ⑥数量(パレット12枚・伝票38件) ⑦日報に無い事項・計算・評価を足さない。表の見出しや「記入なし」の注記は、書き足しに数えていません。
| 条件 | 7項目 | 表にまとめた内容 | 日報に無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 3日分の時刻・作業・数量とも原文のとおり。10/8の休憩は「記入なし」 | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7(⑦×) | 3日分の時刻・作業・数量とも原文のとおり。10/8の休憩は「記入なし」で、時間を補わなかった。休憩の時刻に(50分)(45分)と時間を足し、小休憩は休憩の欄に「ほかに15:10〜15:20の小休憩(10分)」と分けて書き、待機は作業内容の欄に入れた | あり。小休憩を休憩時間に含めるかは「職場の決まりによります」、待機を労働時間として扱うかは「確認が必要です」、10/8は「本人に確かめる必要があります」という3つの判断を表の下に付けた。休憩時間の計算(50分・45分)も足した |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 3日分の時刻・作業・数量とも原文のとおり。10/8の休憩は「記入なし」 | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7(⑦×) | 3日分の時刻・作業・数量とも原文のとおり。10/8の休憩は「記入なし」。小休憩と待機は備考の欄に入れた | あり。休憩の時刻に(50分)(45分)と時間を足し、依頼に無い「拘束時間」の列も足して、9時間15分・9時間30分・8時間30分と計算した(始業から終業までの時間として正しい計算)。待機は「確認が必要」という判断も付けた |
- 時刻・休憩の取り違えと、休憩の補いは、4条件とも起きなかった。3日分の始業・終業・休憩の時刻は原文のとおりで、記入のない10/8の休憩を、1時間などと補った条件はありませんでした。
- 小休憩と待機は、4条件とも休憩と取り違えなかった。10/6の小休憩10分と10/7の待機40分は、落とさずに残し、休憩の時刻とは別に書かれていました。
- 差は書き足しに出た。ただ頼んだだけの2条件は、休憩の時刻に(50分)(45分)と時間の計算を足し、日報に書いていない判断(職場の決まり・確認が必要)や、依頼に無い拘束時間の計算も付けました。拘束時間の数字そのものは正しい計算でしたが、日報の内容ではなく、依頼にも無かったため、この検証では書き足しに数えました。プロンプトありの2条件は付けませんでした。
- 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。日報は3日分と短く、実際の週・月単位の日報や、にじんだ手書き文字の画像で同じ結果になるとは限りません。
作業日報を表にまとめるプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次の作業日報から、日ごとの始業・終業・休憩・作業内容を表にまとめてください。 ルール: - 日報に書いてあることだけを、時刻・数字は原文のとおりに書く - 「記入なし」の項目は補わず、記入なしと書く - 日報に無い事項・計算・評価は足さない [ここに作業日報を貼り付け]
使うときのコツ
- 記入のない欄は、AIに補わせない。休憩や終業が書かれていない日は、本人に聞くか原本を見て、人が埋めます。表で「記入なし」になっている日を、先に探します。
- 勤務時間の計算は、表ができたあとに別に行う。AIに表と計算を同時に頼むと、日報に無い数字が混ざります。計算が要るときは、表を確かめてから別の手順で行います。
- 休憩や待機の扱いは、自分の職場の決まりで確かめる。AIが返すのは日報に何が書いてあるかの整理です。労働時間の扱いは、就業規則や専門家に確かめます。
よくある質問
作業日報では何を確かめればよいですか?
日ごとの始業・終業の時刻、休憩の時刻、休憩とは別の小休憩や待機、作業内容と数量を確かめます。休憩などの記入がない日は、人が原本や本人に確かめます。
AIに作業日報を表にまとめさせると、時刻を間違えますか?
当社の検証(各条件1回、3日分の架空の日報)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、時刻の取り違えや、記入のない休憩の補いはありませんでした。ただ頼んだだけの2条件は、日報に無い判断や、休憩時間・拘束時間の計算を付けました。実際の手書きの日報で同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
作業日報・勤怠の記録の読み取りをAIで行う仕組みづくりのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、日報や勤怠の記録から時刻・作業を表にまとめ、記入のない欄が補われていないかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
お問い合わせ →