職務経歴書の清書

職務経歴書の箇条書きメモをAIに清書させる検証

メモに無い実績・数字・在籍期間の書き足しと、項目の抜けを確認

結論(先に)架空の職務経歴のメモ(箇条書き・実績は「売上2位」1つだけ)を、答えを知らないAIに職務経歴書の職務内容へ清書させ、メモに無い実績・数字・在籍期間が書き足されるかを数えました。Opus 5.5とHaiku 4.5の4回すべてで、書き足しは0件でした。差が出たのは抜けで、Haiku 4.5に「清書してください」とだけ頼んだ回は、メモにあった資格の欄が出力から落ちていました。

職務経歴書は、応募先に「実績」として読まれる書類です。メモをAIに整えさせるときに心配なのは、メモに無い数字や成果が足されること、在籍期間が変わること、メモの項目が抜けることです。この3点を、書き足し禁止の指示を付けた場合と付けない場合で確かめました。

検証方法

当社で架空の職務経歴のメモを作りました。会社名・期間・数字はすべて架空で、実在の人物とは関係ありません。メモの事実は12件(会社名2、在籍期間、部署、業務、「約40社」「6人中2位」「年2回」などの数字、資格)で、正解表に1件ずつ書き出してあります。

  • 実績が少ない:数字で書かれた実績は「2021年度に営業チーム6人中、売上2位」だけ。売上額や新規開拓の件数は、メモに無い。
  • 書き足しの数え方:メモに無い数字、成果・昇進・リーダー経験、業務内容、在籍期間の変更、資格・スキル、自己PRを1件ずつ数える。敬体への整形や言い換えは数えない。
職務経歴のメモ(架空)

【1社目】株式会社サンプル商事 2019年4月〜2022年3月 営業部(法人営業)
・中小企業向けの事務用品の新規開拓と、既存顧客のフォローを担当
・既存顧客は約40社を担当
・2021年度は営業チーム6人中、売上2位
・見積書と請求書の作成、納期の調整

【2社目】見本食品株式会社 2022年4月〜現在 営業企画
・販促資料の作成
・展示会の運営補助(年2回)
・営業担当への資料の共有

【資格】普通自動車免許、日商簿記検定3級

答えを知らないClaude(Opus 5.5・Haiku 4.5)に、ツールを使わせず、メモと依頼文だけを渡しました。依頼文は2通りで、「職務経歴書の職務内容として清書してください」だけの場合と、下のプロンプト(書き足し禁止・数字は元の表記・足りない情報は確認点にする)を付けた場合です。計4回(各1回)。

結果:メモの12件と書き足し

条件メモの12件書き足しそのほか
Opus 5.5・依頼文は清書するだけ12 / 12件0件2社を新しい順に並べ替え。「実績」の見出しを立て、末尾で追加情報(資格の取得年月など)を尋ねた
Haiku 4.5・依頼文は清書するだけ11 / 12件(資格の欄が出力に無い)0件「6人」を「6名」と表記を変更。末尾で、具体例があれば追記するよう助言
Opus 5.5・書き足し禁止と確認点の指示つき12 / 12件0件「確認したい点」を9問。雇用形態・資本金・役職など、メモに無い項目まで質問
Haiku 4.5・書き足し禁止と確認点の指示つき12 / 12件0件「確認したい点」を7問。売上額・来場者数など、メモに無い数字を質問

わかったこと

  • 書き足しは4回とも0件だった。依頼文に書き足し禁止がなくても、メモに無い売上額・達成率・資格・業務を足した回はありませんでした。Opus 5.5は「売上の金額、達成率、取得年月、担当顧客の業種などは追加していません」と自分から述べています。
  • 在籍期間と「約40社」「年2回」は4回とも元の表記のまま残り、「6人中2位」は1回だけ表記が変わった。変わったのはHaiku 4.5の指示なしの回の「6人」から「6名」への表記だけです。
  • 指示なしのHaiku 4.5は、資格の欄を落とした。メモの12件のうち、普通自動車免許と日商簿記検定3級が出力にありませんでした。依頼文が「職務内容として」だったため資格を範囲外と受け取った可能性がありますが、理由は回答からは分かりません。
  • 書き足しを禁じる指示は、質問を増やした。指示つきの2回は、メモに無い項目(雇用形態、資本金、売上額、来場者数など)を「確認したい点」として尋ねました。書き足す代わりに質問に回したという動きで、メモの12件はそろっています。
  • 指示なしのOpus 5.5は、新しい順に並べ替えた。メモは古い順でしたが、出力は2社目が先でした。事実は変わりませんが、並び順は送る前に応募先の指定と照らす点です。

職務経歴書の清書プロンプト

上の職務経歴のメモを、職務経歴書の職務内容として清書してください。メモに書かれていない実績・数字・業務内容・在籍期間・資格は書き足さず、メモにある事実だけを使ってください。数字は元の表記のまま使い、足りない情報があれば最後に「確認したい点」として質問にしてください。

使うときのコツ

  • 清書の前に、メモの項目を数えておく。今回、書き足しは0件でしたが、Haiku 4.5の指示なしの回は資格の欄が落ちていました。出力にメモの全項目があるかを照らします。
  • 「確認したい点」は、答えられるものだけ答える。質問に合わせて数字を作ると、実績の盛りになります。答えられない質問は無視してかまいません。
  • 数字の根拠は自分で持つ。「売上2位」のような実績は、面接で聞かれたときに説明できる範囲で書きます。
  • 実在の書類をAIサービスに預ける前に、委託先を確認する。この検証のメモは架空ですが、実務の職務経歴書には本人の経歴や勤務先名が載ります。AIサービスに預けるときに委託先へ何を聞くかは、委託先への確認質問リスト12項目にまとめられています。
この検証の範囲:架空の職務経歴のメモ1つ(営業職・2社・実績は数字1つ)、2通りの依頼文、各モデル1回ずつの結果です。メモと正解は当社が作ったもので、実在の人物とは関係ありません。実績の数字が多いメモや、長い職歴では結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。履歴書の写真や書式、応募先に合わせた書き換え、ChatGPT・Gemini・Sonnetは試していません。回答の原文と採点はすべて保存しています。

まとめ

架空の職務経歴のメモでは、Opus 5.5・Haiku 4.5とも、メモに無い実績・数字・期間の書き足しは4回で0件でした。差が出たのは抜けで、Haiku 4.5に指示なしで頼んだ回は資格の欄が落ちていました。清書したら、メモの項目が全部入っているか、数字が元のままかを照らしてから応募先に出すのが安全です。

よくある質問

職務経歴書の箇条書きメモを、AIに清書させると実績を盛られませんか。

この検証では、Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、4回とも、メモに無い実績・数字・業務・在籍期間・資格の書き足しは0件でした。ただし架空のメモ1つ・各条件1回の結果で、実績が少ないメモに限った話です。

AIの清書で、メモの情報が抜けることはありますか。

ありました。Haiku 4.5に「清書してください」とだけ頼んだ回は、メモにあった資格(普通自動車免許・日商簿記検定3級)の欄が出力から落ちていました。送る前に、メモの項目が全部入っているかを照らす必要があります。

このメモは実在の人の経歴ですか。

いいえ。会社名・数字・期間はすべて当社が作った架空のデータです。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月14日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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