志望動機の文章(経歴メモの清書・実績の書き足し)
メモからAIに志望動機を清書させたときの数字の言い換え・実績の書き足し・応募先の事情の扱いの実測・プロンプト
志望動機の清書で確かめたい4つの点
志望動機は、メモの事実を並べるだけでなく、応募先に合わせて「つなぐ」文章を書く作業です。そのぶん、強い言い方や、メモに無い経験が混ざりやすくなります。今回の架空のメモに当てて整理します。実際の経歴メモは、書き方も内容も人ごとに違います。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空のメモ |
|---|---|---|
| 現職と数字の言い換え | 現職・年数・件数・期間が、メモの幅のまま入るか | 営業事務の3年目、取引先はおよそ40社、ミスは月に2、3件、連絡が来ていないのは半年ほど |
| 成果のふくらませ | 「連絡は来ていない」を「なくなった」「ゼロに」と強めないか | チェック表を自作して使い始めた。その後、半年ほどミスの連絡は来ていない |
| 応募先の事情 | メモに無い応募先の事情(人数・残業・制度)を書かないか | 応募先は人材サービス会社の総務。部署の人数や残業の話は聞いていない |
| メモに無い実績・気持ち | メモに無い実績・数字・資格・エピソードが入らないか。メモにある「営業職に変わる気持ちはない」と矛盾しないか | 資格や受賞、削減率などの数字はメモに無い |
AIで志望動機を清書させたときの実測
下の架空の元メモ(事務職・総務への応募用)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモから、志望動機の文章を書いてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ清書させました(2026年10月12日)。
志望動機の元メモ(応募者・中村、事務職・総務への応募用) ・現職は食品卸の営業事務。3年目。入社後すぐ配属された。 ・仕事は受注の入力、請求書の発行、電話とメールの問い合わせ対応。 ・担当は取引先およそ40社。 ・請求書の記載ミスが月に2、3件あったので、チェック表を自分で作って使い始めた。その後、半年ほどはミスの連絡は来ていない。 ・応募先は人材サービス会社の総務。社内の書類や備品の管理、来客対応をする仕事だと求人に書いてあった。 ・応募の理由は、会社全体の事務を支える仕事に広げたいから。 ・求人票にはまだ書かれていない部署の人数や残業の話は聞いていない。 ・営業職に変わる気持ちはない。
採点は8項目です。①現職(食品卸の営業事務・3年目)が合っている ②取引先が「およそ40社」の範囲 ③ミスは月に2、3件、その後は半年ほどのまま(「ゼロに」「完全に」に言い換えない) ④チェック表を自作して使い始めたことを、メモの範囲で書く(導入先や効果をふくらませない) ⑤応募先が人材サービス会社の総務で、応募理由が「会社全体の事務を支える仕事に広げたい」 ⑥営業職に変わる気持ちがないことと矛盾しない ⑦部署の人数・残業など、メモに無い応募先の事情を書かない ⑧メモに無い実績・数字・資格・性格・エピソードを書き足さない(見出し、意欲の言い回し、あいさつは数えない。メモに無い実感や学びは、経験の書き足しとして数える)。
| 条件 | 8項目 | 清書の内容 | ×になった点・気づいたこと |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 8 / 8 | 現職3年目、およそ40社、月に2、3件、半年ほどをメモのまま使い、総務の仕事は「求人によると」と出どころを添えた。最後に「確認したい点」を6つ並べた | なし。応募先を選んだ理由は「文章には入れていません」、来客対応の経験は「経験としては書いていません」と書いて分けた |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 8(⑧が×) | 4段落の文章。現職、およそ40社、月に2、3件、半年ほどをメモのまま使った。確認点の欄は付けなかった | ⑧:「決まった手順を一つずつ確かめながら事務を進めることが、仕事の信頼につながると実感しています」と、メモに無い実感を書いた。「現職で身につけた書類を正確に扱う力」というメモに無い能力の言い方も足した。「取引先からミスの連絡は来ていません」と、メモに無い連絡元も書いた |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 8 / 8 | 3段落の文章。幅のある言い方(およそ・ほど)を残し、「営業職に移りたいわけではなく」と書いた。最後に「確認したい点」を7つ並べ、「次の一手」も添えた | なし。確認点に「前職の退職理由」とあるが、メモの現職は在職中で、確認の質問のため数えていない |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 8(④⑧が×) | 題名「志望動機」つきの4段落。およそ40社、月に2、3件、半年ほどをメモのまま使い、「営業職に移る考えはなく」と書いた。最後に確認点を2つ付けた | ④:チェック表を「発行前の確認に使うようにしました」と書いたが、メモに使い方は書かれていない。⑧:「書類のミスを防ぐ仕組みを自分で作ることの大切さを学びました」と、メモに無い学びを足した(自分でも確認点に挙げていた) |
- 数字の言い換えや、メモに無い数字・資格・受賞は、4条件ともなかった。現職、およそ40社、月に2、3件、半年ほどは、どの条件でも数字がメモの幅のままでした。「ミスがなくなった」「ゼロに」と強めた条件もありません。
- 応募先の事情も、4条件とも足さなかった。部署の人数や残業は、どの文章にも入りませんでした。営業職に変わる気持ちがないこととも、矛盾した文章はありませんでした。
- 差が出たのは、メモに無い経験の足し方。ただ頼んだ2条件は、どちらも「実感しています」「学びました」と、メモに無い実感や学びを足しました。Haiku 4.5はチェック表の使い方(発行前の確認)を、Opus 5.5は連絡元(取引先から)も足しています。本人が実際に感じたことと違えば、そのまま送るのは危ない部分です。
- プロンプトありの2条件は、足りない点を文章に入れずに後ろへ分けた。応募先を選んだ理由や来客対応の経験は、メモに無いと分かる形で「確認したい点」に置かれました。本人が答えを足してから使えます。
- プロンプトありの2条件は満点だったが、効果が測れたとは言えない。ただ頼んだ2条件は7点と6点で、各1回の結果です。今回のメモは数字が少なく、数字の書き足しは起きにくい内容でした。同じ条件でやり直すと変わるかもしれません。
同じ応募書類の職務経歴書で、メモの清書に実績や数字の書き足しが出るかを4条件で確かめた結果は職務経歴書の箇条書きメモをAIに清書させる検証にまとめました。
志望動機を清書させるプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次のメモから、志望動機の文章を書いてください。 ルール: 1. メモにある事実(会社・職種・期間・件数・数字)は、言い換えて強めたり、断定に変えたりせず、メモの範囲のまま書く。「およそ」「ほど」などの幅もそのまま残す。 2. メモに無い実績・数字・資格・性格・エピソード・応募先の事情は書き足さない。足りないと思う点は、文章に入れずに最後に「確認したい点」として分けて書く。 3. 応募の理由と、メモにある経験のつながりを、メモの言葉で書く。メモに無い意欲や気持ちは作らない。 次のメモが対象です。 [ここに志望動機の元メモを貼り付け]
使うときのコツ
- 数字と期間は、メモにある幅のまま書く。「半年ほど」「月に2、3件」のような幅は、清書で強い言い方に変わっていないか、送る前に数字だけ照らします。
- 「確認したい点」に答えてから使う。応募先を選んだ理由は、メモに無いとAIは書けません。自分の言葉で足してください。
- 「実感しています」「学びました」は、自分の気持ちと合うか読む。今回のただ頼んだ2条件は、メモに無いこの種の一文を足しました。
よくある質問
志望動機をAIに清書させるとき、何を確かめればよいですか?
まず、現職や担当件数、期間、件数などの事実が、メモの言い方のまま入っているかを確かめます。次に、「ミスの連絡は来ていない」が「ミスがなくなった」のように強い言い方に変わっていないかを見ます。最後に、メモに無い実績・数字・応募先の事情・本人の気持ちが足されていないかを確かめます。清書した文章は、送る前に元のメモと人が照らしてください。
AIに志望動機を書かせると、メモに無い実績や数字を書き足しますか?
当社の検証(各条件1回、架空の元メモ)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5の4条件とも、メモに無い数字や資格、応募先の事情は書き足しませんでした。差が出たのは、メモに無い経験の書き足しです。ただ頼んだ2条件は、メモに無い実感や学びを書き、Haiku 4.5はチェック表を「発行前の確認に使う」とも書きました。実際の経歴メモは書き方も内容も違うため、同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
志望動機などの文章作成をAIに任せ、元のメモと照らして確かめる仕組みのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、経歴メモから文章を清書し、メモに無い書き足しを元のメモと照らして確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
お問い合わせ →