反省文の書き方(職場の提出用)
反省文をAIで下書きしたときの原因の断定・書き足しの実測・プロンプト
反省文に書く項目
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 宛先・書き手・提出日 | 提出先(上司)、所属、氏名、提出日 |
| 事実 | いつ、何が、どうなったか。日時・取引先名は一字違わず |
| 経緯 | 時系列。誰が何をしたか |
| 迷惑をかけた人と先方の状況 | 対応してくれた人、先方の反応。影響が分からなければ「分からない」 |
| 原因 | 確かめたことだけ。確かめていなければ「まだ分からない」 |
| 再発防止策 | 決まったことだけ。決まっていなければ「相談のうえ決める」 |
この表は、メモに何があるかを整理するための当社の作りで、会社や制度の決まりではありません。同じ職場の報告書類として、顛末書・始末書の書き方とテンプレートの検証もあります。
AIで反省文を書かせたときの実測
要点メモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに反省文を作ってください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ書かせました(2026年10月15日)。メモは、見積書の提出が期限に間に合わなかった営業担当の本人が書く場面です。原因は「まだはっきり分からない」、再発防止策は「まだ決まっていない」、取引への影響は「まだ分からない」、過去に同じことがあったかは「書かない」と、分かっていないことをわざと残しています。
【メモ(営業部 小林)】 ・書類:反省文。上司の指示で、本人(小林)が書いて提出する。提出先は営業部長の森田さん ・書く人:営業部 営業2課 小林 彩乃 ・提出日:2026年10月14日(水) ・起きたこと:10月8日(木)17時が締め切りだった、株式会社北山食品への見積書を、期限までに出せなかった。実際に先方へ送ったのは翌10月9日(金)の9時40分 ・見積書の依頼は10月6日(火)に先方から届いていた。小林は10月8日の15時ごろまで、別の案件の資料作りをしていて、見積書にはまだ手を付けていなかった ・17時を過ぎて、先方の担当の大野さんから課に電話があり、同じ課の鈴木さんが対応して、「明日の朝いちばんに送る」と伝えた。小林はこの電話の間、外出先から戻る途中だった ・迷惑をかけた人:鈴木さん(電話の対応)、課長の石田さん(先方へのお詫びの連絡) ・先方の反応:大野さんは「明日の朝で構わない」と言ったと、鈴木さんから聞いた。契約や取引への影響が出ているかどうかは、まだ分からない ・原因:まだはっきり分からない。依頼のメールを見落としたのか、期限を勘違いしたのか、自分でも整理できていない。確かめるのはこれから ・再発防止:まだ決まっていない。森田さんと石田さんに相談してから決める ・メモには、過去に同じことがあったかどうかは書かない(今回が初めて、とも書かない)
採点は7項目です。①宛先・書き手・提出日 ②社名・日時などの事実 ③経緯 ④原因を断定せず、分かっていないと書く ⑤再発防止策を決まったことにしない ⑥迷惑をかけた人と、先方の影響を分かっていないままに書く ⑦メモに無い事柄を足さない。正解表は、回答を取る前に作ってコミットしました。文面の自然さや反省の深さは採点していません。
| 条件 | 7項目 | 反省文の取り違えと書き足し | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 日時・社名・人名がメモのとおり。原因は「まだ分かっていません」、再発防止策は「相談のうえ決めます」、先方への影響は「まだ分かりません」と書いた | なし |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 6 / 7 | 原因・再発防止策・影響は、メモのとおり未定・不明と書いた | あり。見積書の依頼を送ってきた人を「株式会社北山食品の担当の大野さんから、見積書の依頼が届きました。」と特定した(メモは「先方から届いていた」だけ)。結びに「早急に報告します」と、メモに無い報告の約束も書いた |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7 | 原因は「まだはっきりと分かっていません」、再発防止策は「まだ決まっていません」、影響は「まだ分かっていません」と書いた | あり。「会社の信用を損ないかねない事態を招いてしまいました」「お二人に私の仕事の後始末をさせてしまった」と、メモに無い評価と感情を足した。「分かり次第ご報告いたします」という報告の約束と、迷惑をかけた相手を課全体に広げた「課の皆様にもご迷惑をおかけしました」もある |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 4 / 7 | 原因の欄は「まだはっきりと分かっていません」。社名・日時、再発防止策・影響の欄はメモのとおり。提出日は曜日を落とした「2026年10月14日」(メモは(水)まで。①が×) | あり。別の欄に「期限のある依頼に、期限の直前まで手を付けなかったことが問題でした。」と書き、原因の欄と食い違った(④が×)。「決まり次第あらためてご報告します」という報告の約束と「急な電話への対応」も足した(⑦が×) |
- 事実と日時は、4条件とも取り違えなかった。北山食品の社名、10月8日(木)17時の締め切り、10月9日(金)9時40分の送付、依頼が届いた10月6日(火)は、4条件ともメモのとおりでした。違ったのは、ただ頼んだHaiku 4.5が提出日の曜日を落とした1件です。
- 原因の欄で断定した回答と、再発防止策を決まったことにした回答は0件だった。メモで未定としたため、4条件とも原因の欄は「分かっていません」の形、再発防止策の欄は「まだ決まっていません」と書き、「気の緩み」「チェックリストを作る」のような作り話は出ませんでした。ただし、ただ頼んだHaiku 4.5は別の欄で原因に近いことを断定しています。
- ただ頼んだHaiku 4.5は、別の欄で原因に近いことを断定した。「期限のある依頼に、期限の直前まで手を付けなかったことが問題でした。」と書き、原因の欄の「まだはっきりと分かっていません」と食い違いました。
- ただ頼んだOpus 5.5は、メモに無い評価と感情を足した。取引への影響は分からないと書いたうえで「会社の信用を損ないかねない事態を招いてしまいました」と書きました。
- プロンプトありのHaiku 4.5は、依頼の送り主を特定した。メモは「先方から届いていた」だけで、大野さんとは書いていません。ルールの1つ目に「約束は足さない」と書いたのに、結びに「早急に報告します」と書きました。
- 報告の約束は、満点のOpus 5.5・プロンプトあり以外の3条件に出た。「分かり次第ご報告いたします」「決まり次第あらためてご報告します」「早急に報告します」で、いずれもメモに書かれていません。
- 送る前に読み直す箇所は、原因と結びの文。確かめていないことが断定されていないか、メモに無い評価や感情が足されていないかを見ます。
反省文を書かせるプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答(反省文の本文)だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。
次のメモをもとに、職場で上司に提出する反省文を作ってください。構成は、件名/事実(いつ・何があったか)/経緯(時系列)/迷惑をかけた人と先方の状況/原因/再発防止策/結び、の順にしてください。次のルールを守ってください。 1. メモに無い事実・数字・日付・約束・事情は足さない。日時・社名・人名はメモの表記どおりに書く。 2. 原因がメモで確かめられていなければ、断定せず「まだ分かっていない」と書く。「気の緩み」「自覚が足りない」など、メモに無い原因を作らない。 3. 再発防止策が決まっていなければ、具体策を作らず「相談のうえ決める」と書く。 4. 影響が分かっていなければ「まだ分からない」と書く。過去に同じことがあったかどうかは書かない。 [ここにメモを貼り付け]
使うときのコツ
- 分かっていないことを、メモに書いておく。この検証のメモは原因・再発防止策を未定と明記していて、原因の欄・再発防止策の欄では4条件とも未定と書きました。
- 原因の断定を、ルールで止める。この検証でルールを付けなかった条件には、別の欄で原因に近いことを断定した回答がありました。ただし、ルールを付けた条件にも別の足し方があり、効果は1回の実測では言えません。
- 評価と感情は、メモに書いたものだけにする。この検証では、ただ頼んだOpus 5.5が「信用を損ないかねない」という評価を足しました。
- 提出前に、本人が読む。反省文は本人が書いた文書として出すものなので、事実と、本人の気持ちと違う表現がないかを、本人が確かめます。
よくある質問
反省文には何を書けばよいですか?
宛先・書き手・提出日、事実(日時・取引先名)、経緯、迷惑をかけた人と先方の状況、原因、再発防止策を書きます。確かめていない原因や決まっていない再発防止策は、分かったことにせず「まだ分からない」「相談のうえ決める」と書きます。
AIに反省文を書かせると、原因を作ってしまいますか?
当社の検証(架空のメモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5の4条件とも、原因の欄で原因を作り話にしたり、再発防止策を決まったことにしたりはしませんでした。ただ、満点だったのはOpus 5.5・プロンプトありだけで、ほかの3条件は評価の足し、依頼の送り主の特定、報告の約束、別の欄での原因に近い断定などを足しました。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月15日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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