書き方と実測

承諾書の書き方と例文

AI4条件の実測・プロンプト

結論(先に)承諾書は、相手の依頼や要求を引き受ける意思を、書面で相手に伝えるものです。業務を受ける側が取引先に出すときは、何を承諾するのか、いつまでの話かを、取引先とのやり取りで決まった範囲で書くのが要です。個人情報の取扱いについての承諾書のメモ(架空)をAIに承諾書にさせた当社の検証(各条件1回)では、4条件とも、承諾の4項目と5月21日の返却期限をメモのとおりに書き、損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間にも触れませんでした。7項目で見ると、プロンプトありはOpus 5.5とHaiku 4.5がともに7/7、プロンプトなしは2モデルとも6/7です。差がついたのは、メモに無い「定めのない事項は別の契約書による」という趣旨の一文を足したかどうかでした。

承諾書に書くこと

承諾書は、相手から求められたことを「承諾します」と書いて差し出す書面です。次の表は当社の整理で、法律や会社の決まりではありません。実際に何を書くかは、取引先との取り決めや社内の様式に従ってください。

項目書くこと
宛先・日付会社名・部署・担当者、承諾書の日付
何についての承諾か業務の名前、対象になる情報や数、業務の期間
承諾する内容求められたことを、項目ごとに。範囲を広げたり例外を足したりしない
期限返却や削除などの日付。決まっている日付だけを書く
別の書類で決めること損害賠償の金額や違約金のように、別の契約書で決めると取り決めたものは、この書面に入れない
承諾者と連絡先会社名・担当・電話番号・受付時間を一字違わず書く

この記事の実測は、メモに書いた承諾の内容を承諾書の文面にする部分だけです。メモの内容が取引先との取り決めと合っているか、承諾してよい内容か、どの条項を入れるべきかは、AIには判断できません。似た書面の誓約書と覚書、注文を受けたときの注文請書は、別の記事で実測しています。

承諾書の例文

〇年〇月〇日

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇

〇〇についての承諾書

当社は、貴社から受託する下記の業務について、次の事項を承諾します。

記

1. 業務:〇〇
2. 期間:〇年〇月〇日から〇月〇日まで
3. 承諾事項
  (1)〇〇
  (2)〇〇
  (3)〇〇は、〇月〇日までに返却します。

以上

〇〇株式会社 〇〇部 〇〇
〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日〇時から〇時)

AIで承諾書を下書きしたときの実測

業務を受ける会社の総務担当のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、取引先に出す承諾書を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の承諾書のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ承諾書にさせました(2026年10月17日)。メモには、宛先、会員名簿の入力業務(約1,200件)、承諾書の日付と業務の期間、承諾する内容4つ、書かない事柄(損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間は別の契約書で決める)、承諾者と問い合わせ先を入れています。曜日はメモに書いていません。実際の暦では、承諾書の日付の2027年4月5日は月曜、業務の開始日の4月12日は月曜、終了日の5月14日と返却期限の5月21日は金曜です。

【メモ(受託側・総務担当 田村)】
・差出先:取引先(法人)の株式会社あおば食品 総務部 小川様に出す、個人情報の取扱いについての承諾書
・業務:会員名簿の入力業務(会員の氏名・住所・電話番号、約1,200件)。当社(株式会社ミナト事務サービス)が受託する
・承諾書の日付:2027年4月5日。業務の期間は2027年4月12日から5月14日
・承諾する内容は4つ。1つ目は、預かった個人情報は名簿の入力業務のためだけに使うこと。2つ目は、作業は先方指定のパソコンを使い、先方の事務所の中だけで行い、社外へ持ち出さず、コピーもしないこと。3つ目は、業務が終わったら、預かった資料を5月21日までに返すこと。4つ目は、この業務を第三者に再委託しないこと
・損害賠償の金額、違約金、秘密保持の期間は、この承諾書には書かない(別に結ぶ契約書で決める)
・承諾者:株式会社ミナト事務サービス 総務担当 田村
・問い合わせ:03-5550-0123(総務担当 田村)平日9時から17時30分

採点は7項目です。①宛先・業務・日付(曜日を付けた場合は暦と一致) ②承諾1:預かった個人情報は名簿の入力業務のためだけに使う ③承諾2:先方指定のパソコン、先方の事務所の中だけ、社外へ持ち出さない、コピーしない ④承諾3:業務が終わったら、預かった資料を5月21日までに返す ⑤承諾4:第三者に再委託しない(例外を足さない) ⑥損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間に触れない ⑦承諾者・電話番号・受付時間が一字違わずメモどおりで、メモに無い条項・期限・責任・約束を足さない。件名・定型のあいさつ・「記」「以上」は書き足しに数えていません。

条件7項目承諾の内容・期限・書き足しの書き方メモに無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7宛先・業務・日付・期間、承諾の4項目(目的外に使わない/先方指定のパソコン・先方の事務所の中だけ・持ち出さない・コピーしない/5月21日までに資料を返す/再委託しない)、承諾者と電話番号をメモのとおりに書いた。曜日は付けなかったなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ6 / 7承諾の4項目と期限の5月21日はメモのとおり。損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間には触れなかった。ただし末尾に「その他」の見出しで「本書に定めのない事項は、別途締結する契約書によるものとします。」を足した1件(「本書に定めのない事項は、別途締結する契約書によるものとします。」)
Haiku 4.5・プロンプトあり7 / 7承諾の4項目、業務期間、5月21日の返却、電話番号をメモのとおりに書いた。曜日は付けず、書かないとした事柄にも触れなかったなし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ6 / 7承諾の4項目と期限はメモのとおり。「以下「本業務」」などの定義を付け、末尾に「本承諾書に定めのない事項は、別途締結する契約書によります。」を足した。「田村 印」の押印欄と、本文の外の「メモからの補足」も付いた1件(「本承諾書に定めのない事項は、別途締結する契約書によります。」)
  • 承諾の4項目と返却期限は、4条件ともメモのとおりだった。目的外に使わない、先方指定のパソコンと先方の事務所の中だけで持ち出さずコピーしない、5月21日までに返す、再委託しない、のどれも落としたり範囲を広げたりした回答はありませんでした。
  • メモに無い条項を足したのは、プロンプトなしの2条件だった。どちらも「本書に定めのない事項は、別途締結する契約書による」という趣旨の一文を、メモに無い条項として末尾に足しました。メモが「別に結ぶ契約書で決める」としたのは損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間だけで、この書面に入れる条項としては指定していません。この一文を足した回答は、プロンプトありの2条件では0件でした。
  • 損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間に触れた承諾書は0件だった。プロンプトなしのHaiku 4.5が付けた本文の外の「メモからの補足」には、この3つの名前が出ています。承諾書の本文には入っていないため、⑥は○としました。
  • メモに無い責任・期限・約束を足した回答は0件だった。漏えい時の報告、責任を負うこと、データの削除、退職後の義務のような、メモに無い義務や日付を足した回答はありませんでした。期間の日付も、メモの2027年4月12日と5月14日のままでした。
  • 曜日を付けた回答は0件だった。メモに曜日が無く、4つとも日付だけを書きました。
  • プロンプトなしのHaiku 4.5は、本文の外に注意書きを付けた。承諾者の欄に「田村 印」を書き、本文の外に「メモからの補足」として、当社の住所・代表者名を入れてから出すことと、社判か角印を押すことを書きました。メモに無い事実の書き足しではないため、採点には入れず、ここに記録します。
  • 送る前に読み直す箇所は、承諾する内容そのもの。メモの4項目が取引先との取り決めと合っているか、承諾してよいかは、AIには確かめられません。
  • プロンプトの効果は、1条件1回では言い切れない。プロンプトありの2条件は7/7、プロンプトなしの2条件は6/7でした。差は、メモに無い一文を足したかどうかの1項目だけで、各条件1回の結果です。
この検証の範囲:個人情報の取扱いについての承諾書のメモ1つで、各条件1回ずつの結果です。会社・担当者・日付・件数はすべて当社が作った架空のもので、実在の会社とは関係ありません。暦は実際の2027年4月・5月です。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

承諾書のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

取引先に出す承諾書を作ってください。次のルールを守ってください。
1. 宛先・業務の名前・日付・期間・数・電話番号・承諾者は、メモの表記のとおりに書く。
2. 承諾する内容は、メモにある項目だけを、メモの範囲で書く。範囲を広げたり、例外を足したりしない。
3. 期限はメモにある日付だけを書く。日付や期間を作らない。
4. 曜日を付けるときは暦で確かめ、確かめられなければ書かない。
5. メモで「書かない」とした事柄(損害賠償の金額、違約金、秘密保持の期間など)には触れない。
6. メモに無い条項・期限・責任・約束(漏えい時の報告、責任を負うこと、データの削除など)は足さない。

[ここに承諾書のメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 承諾する内容は、項目に分けてメモに書く。この検証のメモは4項目に分けて書き、4条件とも4項目を落としませんでした。
  • 期限はメモに日付で書く。4条件とも、返却期限を5月21日と書きました。
  • 書かない事柄は、書かないとメモに書く。損害賠償の金額・違約金・秘密保持の期間は、4つの承諾書の本文に入りませんでした。
  • 「定めのない事項は別の契約による」のような一文が必要かは、先に決めておく。プロンプトなしの2条件はこの一文を足しました。入れたいなら、メモに書いておきます。
  • 承諾してよい内容かは、人が決める。AIはメモの内容を文面にするだけです。

よくある質問

承諾書には何を書けばよいですか?

宛先と日付、何についての承諾か(業務の名前、対象の情報や数、期間)、承諾する内容を項目ごとに、返却などの期限、承諾者と連絡先を書きます。損害賠償の金額のように別の契約書で決めると取り決めたものは、この書面に入れません。取引先との取り決めや社内の様式がある場合は、そちらに従ってください。

AIに承諾書を書かせると、メモに無い条項を足しますか?

当社の検証(個人情報の取扱いについての承諾書の架空のメモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5ともプロンプトなしの条件で、「本書に定めのない事項は、別途締結する契約書による」という趣旨の一文を足しました。プロンプトありの2条件では足しませんでした。承諾の4項目と返却期限は4条件ともメモのとおりでした。1条件1回の結果です。承諾してよい内容かは、送る前に人が確かめてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月17日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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合同会社フューチャープロンプトは、メモや取り決めの記録から承諾書を下書きし、承諾する内容や期限が元の資料と合っているかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。

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