書き方と実測

課税証明書の見方

課税年度・所得・税額をAIで確認した実測・プロンプト

結論(先に)課税証明書は、市区町村が出す住民税(市民税・県民税)の課税の内容の証明書です。静岡市の案内では、令和8年度の証明書には令和7年中の所得が載ります。つまり「課税年度」と「所得を得た年」は1年ずれています。収入・所得控除・税額を並べた課税証明書の記載(架空)をAIに確認表にさせた当社の検証(各条件1回)では、課税年度と所得を得た年の区別、収入・所得・所得控除・税額の金額は4条件とも合いました。差がつかなかったのは書き足しです。Opus 5.5とHaikuは、プロンプトの有無にかかわらず、記載に無い助言や疑いを足し、7項目では4条件とも6/7でした。

課税証明書に書かれることと、年度のずれ

静岡市の「課税(所得)・納税証明書」の案内では、課税(所得)証明書には、個人の1年間の収入金額や所得金額、控除の額、市民税・県民税の税額が記載されます(2026年10月20日に確認)。あわせて、納税義務者の1月1日時点の住所・氏名が記載されます。

見るときに迷いやすいのは年度です。同じ案内に、令和8年度(2026年)の証明書を申請した場合、証明書には令和7年(2025年)中の所得が記載される、という例があります。証明書の年度は税額が課される年度で、載る収入や所得はその前の年のものです。

証明書の名称は、市区町村によって違います。旭川市の案内(2026年10月20日に確認)では、所得課税証明書と所得証明書で次のように載る項目が分かれています。「-」は記載なしです。

記載事項所得課税証明書所得証明書
前年中の収入額(給与・公的年金)ありあり
前年中の所得金額ありあり
所得控除の内訳及び金額ありあり
課税標準額あり-
税額控除の内訳及び金額あり-
市・道民税の額(均等割・所得割)あり-

この記事の検証で使った記載は、課税標準額と税額まで載る様式を当社が想定した架空のものです。実際にどの項目が載るかは、発行する市区町村の案内で確かめてください。確認の要点は3つです。

  • 課税年度と所得を得た年を分けて読む。令和8年度の証明書の収入・所得は、令和7年1月1日から12月31日までのものです。「令和8年の所得」と取り違えると、提出先の求める年とずれます。
  • 収入金額と所得金額を取り違えない。給与の収入金額は、給与所得控除を引く前の額です。提出先の欄が「収入」か「所得」かを確かめてから写します。
  • 住所は1月1日時点のものとして読む。静岡市の案内では、1月1日時点の住所・氏名が記載されます。今の住所とは限りません。

この記事の実測は、書かれた内容を確認表にまとめる部分だけです。提出先で使える様式か、何年度分が必要か、といった判断はAIにも当社にもできません。提出先に確かめてください。ほかの税の書類の読み取りは住民税の決定通知書の読み取りと納税証明書(その1)の見方で扱っています。

AIに課税証明書を確認させたときの実測

架空の課税証明書の記載を文章にしたものを、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku)に、「課税年度と所得を得た年、収入・所得・所得控除・税額を、提出前の確認用に表にまとめてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ確認表にさせました(2026年10月20日)。記載には、令和8年度の課税、令和7年中の給与収入6,480,000円と給与所得4,744,000円、4つの所得控除(合計1,700,000円)、課税標準額と市民税・県民税の年税額を入れ、住所は令和8年1月1日現在のものとしています。

【課税証明書(所得証明書を兼ねる)の記載内容(架空。実在の市区町村・個人とは関係がない)】

証明書の種類:令和8年度 課税証明書(所得証明書を兼ねる) 市民税・県民税
発行:架空県みどり市長 交付年月日:令和8年10月14日
納税義務者:森川 恒一(モリカワ コウイチ) 生年月日:昭和63年4月12日
令和8年1月1日現在の住所:架空県みどり市ひかり町3丁目5番1号

■前年中(令和7年1月1日から令和7年12月31日まで)の所得

 給与収入金額:6,480,000円
 給与所得金額:4,744,000円
 控除対象配偶者:なし
 扶養親族数:1人

■所得控除

 社会保険料控除:912,000円
 生命保険料控除:28,000円
 基礎控除:430,000円
 扶養控除:330,000円
 所得控除の合計:1,700,000円

■令和8年度の市民税・県民税

 課税標準額:3,044,000円
 税額控除(調整控除):5,000円
 所得割額:299,400円
 均等割額:4,000円
 市民税・県民税の年税額:303,400円

備考:この証明書は令和8年度の課税の内容を証明するものです。

採点は7項目です。①課税年度は令和8年度、所得を得た年は令和7年中 ②給与収入金額6,480,000円・給与所得金額4,744,000円 ③所得控除4つの金額と合計1,700,000円 ④課税標準額3,044,000円・調整控除5,000円・所得割額299,400円・均等割額4,000円・年税額303,400円 ⑤氏名・生年月日・令和8年1月1日現在の住所・交付年月日 ⑥証明書の種類(令和8年度の課税証明書)と、配偶者なし・扶養親族1人 ⑦記載に無い判断・助言を足さない。表の見出しや記載の言い換え、合計の足し算の確認は書き足しに数えていません。

条件7項目年度・金額・日付の様子記載に無い書き足し
Opus 5.5・ただ頼んだだけ6 / 7課税年度と所得を得た年を別の行に書き、金額、控除、税額、氏名、生年月日、1月1日現在の住所、交付年月日は記載どおり。合計の足し算も確かめたあり。「提出先が「令和7年分の所得」を求めているなら、この証明書で合っています。」と書き、給与所得控除の逆算、均等割4,000円についての森林環境税の説明も足した(森林環境税の説明は、当社では確認していない)
Opus 5.5・プロンプトあり6 / 7課税年度と所得を得た年を別の行に書き、金額と日付は記載どおり。住所に「令和8年1月1日現在の住所」と添えた。足し算の確認も表にしたあり。「提出先が「令和7年分の所得」を求めている場合は、この証明書が該当します。」と書き、住所に「現住所とは限らない」と足した
Haiku・ただ頼んだだけ6 / 7課税年度と所得を得た年を別の行に書き、金額、控除、税額、日付は記載どおり。証明書の種類の行と「控除対象配偶者 なし」の行は表に載せなかった(別の書類としたわけではないので⑥は×にしていない。載せていないことを数えれば5/7)あり。「給与所得控除の表は年度ごとに改正されることがあるため、令和7年分の表で確認してください。」「均等割 4,000 円は、県民税・市民税の標準的な均等割(一般に合計 5,000 円)と異なります。」と書き、調整控除や扶養控除の区分の確認も勧めた
Haiku・プロンプトあり6 / 7課税年度と所得を得た年を基本情報とは別の表にまとめ、金額と日付は記載どおり。住所に「令和8年1月1日現在の住所」と添えたあり。「所得割額が税額控除後の数字かどうかは、この証明書の記載だけでは判断できないため、発行元のみどり市役所に確認するのが確実である。」と書いた。「仮に5,000円を所得割額から引くと298,400円になる」とも書いたが、299,400円から5,000円を引けば294,400円で、この数字は合わない
  • 課税年度と所得を得た年の取り違えは、4条件とも0件。令和8年度と令和7年中を別々に書きました。令和8年中の所得としたものはありません。
  • 金額と日付の読み取りも、4条件とも合った。6,480,000円・4,744,000円・1,700,000円・3,044,000円・299,400円・303,400円など、読み違いは0件でした。
  • 4条件とも、記載に無い疑いや助言を足した。7項目の⑦は全条件が×で、6/7です。記載から言えるのは、金額の内訳が足し算で合っていることまでです。
  • Haiku・プロンプトありは、記載の読み方を誤った。記載の所得割額299,400円は、課税標準額の10%(304,400円)から調整控除5,000円を引いた額と合います。この回答は調整控除が引かれていない可能性を挙げ、発行元に確認するよう勧め、その途中の計算も誤っていました。足し算の確認を求めるルールを付けても、記載の構造の読み違いは防げていません。
  • プロンプトの効果は、1回の結果では言えない。プロンプトの5つ目のルール「記載に無い事柄は書かない」を付けた2条件も、書き足しは残りました。
  • 送る前に突き合わせる箇所は、年度と金額。AIは文章にした記載を読んでいます。紙やPDFの原本の数字と合っているかは、人が確かめてください。画像やPDFの課税証明書は試していません。
この検証の範囲:課税証明書の記載1つで、各条件1回ずつの結果です。市区町村・人物・金額はすべて当社が作った架空のもので、実在のものとは関係ありません。実在の市区町村の様式そのものではなく、文章にした記載を読ませたもので、画像やPDFは試していません。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

課税証明書の確認用プロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

次の課税証明書の記載内容から、課税年度と所得を得た年、収入・所得・所得控除・税額を、提出前の確認用に表にまとめてください。次のルールを守ってください。
1. 課税年度(令和何年度の課税か)と、所得を得た年(前年中)を取り違えない。両方を別々に書く。
2. 金額は記載のとおりに写す。収入金額と所得金額、所得割額と年税額を取り違えない。合計欄は内訳の足し算でも確かめる。
3. 氏名・生年月日・住所・交付年月日は記載のとおりに写す。住所は何時点のものか書き添える。
4. 証明書の種類は記載のとおりに書く。
5. 記載に無い事柄は書かない。

[ここに課税証明書の記載内容を貼り付け]

使うときのコツ

  • 課税年度と所得を得た年を分けて書かせる。この検証は両方を別々に書くよう求め、4条件とも取り違えませんでした。
  • 住所は何時点かを添えさせる。1月1日時点の住所が、今の住所と混ざるのを防ぎます。
  • 書き足しを止めたいときは、書かないものを名指しする。「記載に無い事柄は書かない」だけでは、書き足しは止まりませんでした。提出先での使い道や税額の妥当性など、止めたいものを挙げて試してください。
  • 原本の数字との突き合わせは人が行う。AIが読むのは貼り付けた文章です。

よくある質問

令和8年度の課税証明書には、いつの所得が載りますか?

静岡市の案内では、令和8年度の課税(所得)証明書には令和7年中の所得が記載されます。証明書の年度は税額が課される年度で、載る所得はその前の年のものです。ほかの市区町村の様式は、各市区町村の案内で確認してください。

AIに課税証明書を読ませると、課税年度や金額を間違えますか?

当社の検証(架空の課税証明書の記載、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haikuとも、課税年度(令和8年度)と所得を得た年(令和7年中)の区別、収入・所得・所得控除・税額の金額は4条件で一致しました。一方、4条件とも記載に無い助言や疑いを書き足し、7項目では全条件が6/7でした。1条件1回の結果です。送る前に、金額と年度を原本と人が突き合わせてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。課税証明書の記載事項と年度の関係は静岡市「課税(所得)・納税証明書」(静岡市、2026年10月20日確認)、所得課税証明書と所得証明書の違いは旭川市「所得課税証明書、所得証明書(市・道民税に関する証明書)について」(旭川市、2026年10月20日確認)によります。AIの検証は2026年10月20日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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