会議のアジェンダ(議題・時間配分・未決事項)
メモからAIに議題案を作らせたときの書き落とし・時間の書き足し・未決事項の決定扱いの実測・プロンプト
アジェンダ作成で確かめたい4つの点
会議のアジェンダは、メモを箇条書きにするだけでなく、順番と時間を決める作業が入ります。そのぶん、メモに無いことが混ざりやすくなります。今回の架空のメモに当てて整理します。実際のメモは、議題の数も書き方も会社ごとに違います。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空のメモ |
|---|---|---|
| 議題の書き落とし | メモの議題が1つも欠けずに入るか | 議題は6つ(売上報告、同行研修、見積書テンプレート、展示会、休業日の連絡、顧客アンケート) |
| 時間配分 | メモにある時間をそのまま使うか。メモに無い時間は「案」と分かるか。合計が収まるか | 時間が書かれているのは売上報告(15分)と同行研修(10分)だけ。会議は60分 |
| 未決事項の扱い | 決まっていないことを決まったように書かないか | 見積書テンプレートはA案・B案が未決。展示会は費用を確認中で、出否も未決 |
| メモに無い書き足し | メモに無い担当・結論・数字が入らないか | アンケートは資料が間に合うか未定。休業日の連絡は話し合わない |
AIでアジェンダを作らせたときの実測
下の架空の準備メモ(営業部の11月の定例会議)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモから、会議のアジェンダ(議題案)を作ってください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ作らせました(2026年10月12日)。
営業部 11月の定例会議 準備メモ(課長・田中) 日時は11月5日(水)14:00〜15:00。会議室B。営業部8名が出席。 司会は私(田中)がやる。 ・10月の売上報告。各自3分くらいで、全部で15分くらい見ておく。 ・新人の同行研修の割り振り。山本さんから相談が出ている。10分あれば足りると思う。 ・見積書テンプレートの改定。鈴木さんが案を2つ作った(A案は項目を減らす、B案は今の形のまま注意書きを足す)。まだどちらにするか決めていない。会議で決めたい。 ・11月の展示会に出展するかどうか。費用は部長に確認中で、返事はまだ来ていない。出るか出ないかも決まっていない。 ・年末の休業日の連絡。12月29日〜1月3日。これは連絡だけで、話し合いはしない。 ・顧客アンケートの結果共有。佐藤さんが資料を作っている最中で、会議に間に合うかはまだ分からない。 そのほか、会議の最後に何か出たらその場で聞く。
採点は8項目です。①6つの議題がすべて入っている ②日時と場所が合っている ③売上報告が15分、同行研修が10分 ④時間の合計が60分以内で、終了時刻を超えない ⑤メモに無い議題の時間は「案」「目安」など、メモに無い数字だと分かる書き方(時間を書かない場合も○) ⑥見積書テンプレートを決める議題として書き、A案・B案のどちらかに決まったようには書かない ⑦展示会を、出否が未決で費用は確認中として書く ⑧メモに無い結論・数字・名前を書かない(メモに無い担当の割り当て、メモに無い決定などを数える。見出しは数えない)。
| 条件 | 8項目 | アジェンダの内容 | ×になった点・気づいたこと |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 8 / 8 | 議題6つ+「その他」を表にした。15分・10分はそのまま、残りの議題に「10分(案)」「8分(案)」「2分(案)」「7分(案)」、その他に「5分(案)」を置き、合計57分、3分は予備と書いた。見積書テンプレートは「決める」、展示会は「確認中」「未定」 | なし。「案」と付いた時間は、メモに無かったので仮に置いたもの、と注記した |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 8(⑧が×) | 議題6つ+「その他」を表にした。時間は15分・10分だけを書き、残りの議題は「未定」。「残りの35分を議題3〜7に割り振る必要があります」と書き、配分は依頼者に返した | ⑧:担当の欄に、メモに担当と書かれていない「田中課長」を展示会と休業日のお知らせに入れた。アンケートに「間に合わない場合は次回に回します」と、メモに無い扱いを書いた。展示会の種類は「状況共有」とした(メモは出展するかどうか) |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 8 / 8 | 14:00〜15:00を時刻入りで割り振り、売上報告14:00〜14:15、同行研修14:15〜14:25。残りに「15分案」「10分案」「5分案」「3分案」「2分案」と付け、合計60分でちょうど15:00に終わる。見積書テンプレートは「決める」「未決」、展示会は「費用は部長に確認中」 | なし。展示会に「決める」と付けたが、出否は「まだ決まっていない」と書いた |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 8(⑤⑧が×) | 議題6つに「開会・進め方の確認(2分)」と「その他・まとめ(5分)」を足した8項目で、合計60分。売上報告15分・同行研修10分はそのまま。見積書テンプレートは「A案とB案から選ぶ」、展示会は「費用の回答待ち」 | ⑤:メモに無い時間(12分・8分・3分・5分など)に「案」を付けなかった(題名は「アジェンダ案」)。⑧:アンケートに「間に合わなければ次回に回す」と書いた。メモに無い「開会・進め方の確認」の枠と、展示会の「回答期限・決定期限を決める」も足した |
- 議題の書き落としは、4条件ともなかった。6つの議題はどの条件にも入り、日時と場所、メモにある15分・10分も、すべて合っていました。
- 未決のことを決まったように書いた条件は無かった。見積書テンプレートは「決める」議題、展示会は費用の確認中・出否は未決として書きました。ただし、展示会を「決める」と書いた条件(Haiku 4.5の2条件)と「状況共有」と書いた条件(Opus 5.5・ただ頼んだだけ)があり、議題の種類はメモに書かれていないため、条件で分かれました。
- 差が出たのは、メモに無いことの扱い。ただ頼んだ2条件は、アンケートが間に合わない場合を「次回に回す」と書きました。メモには「間に合うかはまだ分からない」としか書かれていません。Opus 5.5・ただ頼んだだけは担当の欄に田中課長も足しました。Haiku 4.5・ただ頼んだだけは、メモに無い時間に「案」と付けず、メモに無い「開会・進め方の確認」の枠も足しました。
- 時間配分の出し方は、条件で3通りに分かれた。メモに無い時間を「案」と添えて埋めた(プロンプトあり2条件)、未定のまま依頼者に返した(Opus 5.5・ただ頼んだだけ)、案と付けずに埋めた(Haiku 4.5・ただ頼んだだけ)です。会議の前にそのまま配るなら、「案」の付かない時間は人が見直す必要があります。
- プロンプトあり2条件は満点だったが、効果が測れたとは言えない。ただ頼んだ2条件は7点と6点で、各1回の結果です。同じ条件でやり直すと変わるかもしれません。
- 当社のメモには、数字の食い違いがある。「各自3分くらいで、全部で15分くらい」と書きましたが、出席者8名だと3分×8人は24分になります。Haiku 4.5・ただ頼んだだけは、この食い違いを確認点として指摘し(「1人2分にするか、時間を24分に延ばすかを決めてください」)、これは計算として正しい指摘です。正解表は15分を正しい時間としていて、点数には入れていません。
会議のアジェンダを作るプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次のメモから、会議のアジェンダ(議題案)を作ってください。 ルール: 1. メモにある議題をすべて入れ、書き落とさない。 2. 時間はメモに書いてあるものだけをそのまま使い、メモに無い議題の時間を足すときは「案」と添える。合計は開催時間内に収める。 3. 決まっていないことは決まったように書かず、「決める」「確認中」と書く。メモに無い担当・数字・名前は足さない。 次のメモが対象です。 [ここに会議の準備メモを貼り付け]
使うときのコツ
- 時間が決まっていない議題は、先に人が配分を決める。AIが埋めた時間は、案のとおりに進むとは限りません。「案」と付いた時間は、司会が見直してから配ります。
- 議題ごとに「決める」か「共有だけ」かをメモに書く。今回、展示会の議題が「決める」と「状況共有」に分かれたのは、メモに書かれていなかったためと考えられます。
- 時間と人数の計算は、人が確かめる。「各自3分」と「全部で15分」のような食い違いは、AIが気づいたり、気づかなかったりします。
よくある質問
会議のアジェンダをAIに作らせるとき、何を確かめればよいですか?
まず、メモにある議題がすべて入っているかを確かめます。次に、時間配分のうち、メモにある時間がそのまま使われているか、メモに無い時間が「案」と分かる書き方か、合計が開催時間に収まるかを見ます。最後に、まだ決まっていないことが決まったように書かれていないか、メモに無い担当や結論が足されていないかを見ます。
AIにアジェンダを作らせると、決まっていないことを決まったように書きますか?
当社の検証(各条件1回、架空の準備メモ)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、見積書テンプレートの案や展示会の出展を決まったようには書きませんでした。ただし、ただ頼んだ2条件は、資料が間に合わない場合に「次回に回す」と、メモに無い扱いを書きました。実際のメモは議題の数も書き方も違うため、同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
会議のアジェンダ作成をAIに任せ、メモと照らして確かめる仕組みのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、会議の準備メモから議題案を作り、メモに無い書き足しを元のメモと照らして確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
お問い合わせ →