書き方と実測

見積書の書き方と例文

営業のメモをAIで見積書にしたときの計算・出張費・値引きの実測・プロンプト

結論(先に)見積書は、作業や商品の金額を前もって知らせる書面です。品目・数量・単価・小計・消費税・合計、有効期限、納期や未定の項目を、依頼を受けたときの条件と食い違わせずに書くのが要です。営業のメモ(架空)をAIに見積書にさせた当社の検証(各条件1回)では、数量×単価の計算、小計・消費税・合計は4条件とも合い、メモにない値引きを足した回答もありませんでした。7項目すべて○です。ただし金額が確定していない出張費を、小計に含めるかどうかは人が決めるもので、AIには決められません。今回のメモは含めないと指示し、4条件ともそのとおりに書きました。

見積書に書くこと

見積書は、取引の前に金額と条件を相手に伝える書面です。次の表は当社の整理で、会社や制度の決まりではありません。実際に何を書くかは、取引先との取り決めや社内の様式に従ってください。

項目書くこと
見積の特定見積番号、見積日、宛先(会社名・部署・担当者)
品目品名、数量、単位(画面・時間・日など)、単価。税抜か税込かを表に書く
金額品目ごとの金額、小計、消費税、合計。メモに計算の指示があれば、その順序(品目ごとか合計に対してか)に従う
有効期限この見積の金額を保つ最終日
金額が決まらない項目実費精算など、後で決まる項目は、小計に含めるかを決めたうえで「金額は決まり次第連絡する」と書く
納期日付が決まっていなければ未定と書き、日付を作らない
値引き行うなら金額と理由をメモに書く。行わないなら、見積書に書き足さない
書かない事柄この書面で触れないと決めた支払条件などには触れない
差出人と連絡先会社名・担当・電話番号・受付時間を一字違わず書く

この記事の実測は、メモに書いた事実と計算の指示を見積書の文面にする部分だけです。単価や数量がメモのとおりかは、AIには確かめられません。取引先との取り決めや過去の見積と食い違っていないかは、送る前に原本で確かめてください。

見積書の例文

見積書

見積番号:〇〇
見積日:〇年〇月〇日
有効期限:〇年〇月〇日まで

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

〇〇株式会社 〇〇部 〇〇

下記のとおりお見積りします。

品名 数量 単価(税抜) 金額(税抜)
〇〇 〇〇 〇〇,〇〇〇円 〇〇〇,〇〇〇円
〇〇 〇〇 〇〇,〇〇〇円 〇〇〇,〇〇〇円

小計(税抜):〇〇〇,〇〇〇円
消費税(〇%):〇〇,〇〇〇円
合計(税込):〇〇〇,〇〇〇円

〇〇(実費精算など)は、金額が決まり次第ご連絡します。
納期:未定です。決まり次第ご連絡します。

お問い合わせ:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(〇〇部 〇〇)〇時から〇時

AIで見積書を下書きしたときの実測

画面制作の会社の営業のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、取引先に送る見積書を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の見積書のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ見積書にさせました(2026年10月17日)。メモには、見積番号と見積日、3つの品目の数量と単価(税抜)、金額が決まらない出張費、計算の指示(数量×単価、品目4を除いた小計、消費税10%は合計に対して1回だけ)、有効期限、未定の納期、今回は行わない値引き、書かない支払条件を入れています。曜日はメモに書いていません。実際の暦では、見積日の2027年4月12日と有効期限の5月31日はどちらも月曜です。正解は、品目ごとに144,000円・90,000円・17,360円、小計251,360円、消費税25,136円、合計276,496円です。

【メモ(営業・中川)】
・送り先:取引先(法人)の株式会社みなと商会 総務課 田代様に、見積書(作業の金額を前もって知らせる書面)を送る
・見積番号:Q-2701(自社で採番済み)、見積日:2027年4月12日
・品目1:画面デザイン 3画面、単価 48,000円/画面(税抜)
・品目2:コーディング 12時間、単価 7,500円/時間(税抜)
・品目3:検証用端末の借用 7日、単価 2,480円/日(税抜)
・品目4:出張費 実費を精算する(金額は出張が終わってから決まる)
・金額は、数量×単価で計算して書く。品目4を除いた小計、消費税(10%、合計に対して1回だけ)、合計も計算して書く
・有効期限:2027年5月31日まで
・納期:未定(発注を受けてから決める)
・値引きは、今回は行わない
・支払条件は、この書面では書かない
・問い合わせ:03-5550-0149(営業 中川)平日9時から17時
・差出人:株式会社ウェブクラフト 営業 中川

採点は7項目です。①見積番号 Q-2701・見積日2027年4月12日・宛先(曜日を付けた場合は月曜と一致) ②品名・数量・単位・単価がメモどおり ③品目ごとの金額が144,000円・90,000円・17,360円 ④小計251,360円・消費税25,136円・合計276,496円で、出張費を足し込んだり、品目ごとに税を計算して合計がずれたりしていない ⑤有効期限2027年5月31日、出張費は金額が決まっていない、納期は未定(日付を作らない) ⑥値引きを足さず、支払条件に触れない ⑦差出人・電話番号・受付時間が一字違わずメモどおりで、メモに無い条項・約束を足さない。件名・定型のあいさつ・署名の「営業」は書き足しに数えていません。

条件7項目計算・出張費・値引きの書き方メモに無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7品目ごとの金額144,000円・90,000円・17,360円、小計251,360円、消費税25,136円(合計に1回)、合計276,496円(出張費を除く)。有効期限は「2027年5月31日(月)まで」と曜日を付け、暦と一致した。出張費と納期は「決まり次第ご連絡いたします」なし。本文のあとに計算の確認の式と曜日の求め方を付けた
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 7金額の計算は4条件と同じ数字。出張費は小計・消費税・合計に含めず、納期は「未定(ご発注をいただいた後に決定いたします)」。曜日は付けなかったなし。出張費の行に数量「1」・単位「式」を入れ、「確定後に別途ご請求いたします」と書いた。メモの「実費を精算する」の言い換えとして、書き足しには数えていない
Haiku 4.5・プロンプトあり7 / 7計算の数字は全条件と同じ。出張費は「出張後に確定」、納期は「未定。発注を受けた後に決まり次第連絡します」。曜日は付けなかったなし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 7計算の数字は全条件と同じ。出張費は「出張終了後に確定」、納期は「発注を受けてから決定」。曜日は付けなかったなし。「値引き:なし」の行はメモの「値引きは、今回は行わない」の写し。出張費は「別途ご請求します」と書いた。書面のあとに、出張費の消費税と差出人の住所・登録番号がメモに無いことを知らせる「作成メモ」が付いた
  • 数量×単価の計算は、4条件とも合った。144,000円・90,000円・17,360円、小計251,360円、消費税25,136円、合計276,496円で、計算誤りは0件でした。税は合計に対して1回だけで、品目ごとに税を足した回答もありませんでした。
  • 金額が決まらない出張費は、4条件とも小計・消費税・合計に含めなかった。金額を作った回答は0件で、「出張後に確定」「実費精算」「決まり次第ご連絡」などと書きました。
  • メモに無い値引きを足した回答は0件だった。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件の「値引き:なし」の行は、メモの「値引きは、今回は行わない」の写しです。
  • 支払条件に触れた回答は0件だった。メモが書かないとした事柄は、プロンプトなしの条件でも守られました。
  • 有効期限と納期は、4条件ともメモのとおりだった。納期の日付を作った回答は0件でした。曜日を付けたのはOpus 5.5・プロンプトありだけで、「2027年5月31日(月)まで」は暦と一致しました。
  • 出張費の書き方に、判断が分かれる点がある。Opus 5.5・ただ頼んだ条件は、出張費の行に数量「1」・単位「式」を入れ、出張費の説明に「確定後に別途ご請求いたします」と書きました。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は「別途ご請求します」と書きました。メモは「実費を精算する」としか言っておらず、請求の言い方は、この言い換えで足りるかを送る人が確かめる点です。当社は書き足しに数えていません。
  • 書面の外の文を付けたのは2回答。Opus 5.5・プロンプトありは本文のあとに計算の確認の式と曜日の求め方を、Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は「作成メモ」で、出張費の消費税の扱いと差出人の住所・登録番号がメモに無いことを知らせました。Opus 5.5・ただ頼んだ条件は、書面の中の備考に出張費の説明を入れています。送るときは書面の外の文を取り除く必要があります。
  • 送る前に読み直す箇所は、単価と数量の元の資料。単価・数量が取引先との取り決めと合っているかは、AIには確かめられません。
  • プロンプトありは、2モデルとも満点だった。ただしプロンプトなしも満点で、今回の1条件1回では、プロンプトで差がついたとは言えません。
この検証の範囲:画面制作の見積メモ1つで、各条件1回ずつの結果です。会社・担当者・品目・金額はすべて当社が作った架空のもので、実在の会社とは関係ありません。暦は実際の2027年4月・5月です。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

見積書のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。ルール3の曜日は、自社の有効期限に合わせて確かめてください。

取引先に送る見積書を作ってください。次のルールを守ってください。
1. 見積番号・日付・宛先・品名・数量・単位・単価・電話番号・差出人は、メモの表記のとおりに書く。税抜の表記を落とさず、品目ごとに税を足さない。
2. 金額は、メモの指示のとおり数量×単価で計算し、小計・消費税・合計も計算して書く。書く前に計算を見直す。
3. 有効期限は、日付をメモのとおり書く。曜日を付けるときは暦で確かめ、確かめられなければ書かない。
4. 未定のことは、確定させずに「決まり次第連絡する」と書く。
5. メモで「書かない」とした事柄には触れない。
6. メモに無い値引き・条項・事実・約束(キャンセル料、保証、納品後の修正対応など)は足さない。

[ここに見積のメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 計算の指示をメモに書く。この検証のメモは「数量×単価」「消費税は合計に対して1回だけ」と書き、4条件とも同じ数字になりました。
  • 金額が決まらない項目は、小計に含めるかをメモに書く。含めない指示にして、4条件ともそのとおりになりました。
  • 値引きと支払条件は、メモに行うか・書かないかを書く。書かれていない値引きを足す回答は、この検証では出ませんでした。
  • 曜日は、付けるなら暦で確かめる。この検証で曜日を付けた1回答は暦と一致しました。
  • 出力の外の文を取り除いてから渡す。計算の確認や作成メモが付くことがあります。

よくある質問

見積書には何を書けばよいですか?

見積番号と見積日、宛先、品名・数量・単位・単価、品目ごとの金額、小計・消費税・合計(税抜か税込か)、有効期限、納期(未定なら未定)を書きます。実費精算など金額が決まらない項目は、小計に含めるかを決めたうえで、決まり次第連絡すると書きます。取引先との取り決めや社内の様式がある場合は、そちらに従ってください。

AIに見積書を書かせると、計算を間違えますか?

当社の検証(架空の画面制作の見積メモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、数量×単価の計算、小計、合計に対して1回の消費税、合計は4条件で一致し、メモに無い値引きの書き足しも0件でした。ただし1条件1回の結果です。単価や数量がメモのとおりかは、送る前に人が元の資料で確かめてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月17日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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