発注書の書き方と例文
発注のメモをAIで発注書にしたときの型番・金額・納期と書かない事柄の実測・プロンプト
発注書に書くこと
発注書は、仕入先へ注文の内容を書面で伝えるものです。次の表は当社の整理で、会社や制度の決まりではありません。実際に何を書くかは、仕入先との基本契約や社内の様式に従ってください。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 発注の特定 | 発注番号と、根拠にする見積書の番号・日付。どの見積に対する発注かが分かるようにする |
| 品目 | 品名、型番、数量、単位(箱・個など)、単価、小計。見積書と一字違わず合わせる。型番が似ている品目は取り違えやすい |
| 金額 | 合計と、税抜か税込か。消費税が別なら「別途」と書く。メモにある金額を計算し直さない |
| 希望納期と納品先 | 納期の日付、納品先の名称と搬入口などの指定 |
| 連絡の期限 | 納期に間に合わないときに連絡してほしい最終日 |
| 未定のこと | 受取担当者の氏名など、決まっていないことは「決まり次第連絡する」と書く |
| 書かない事柄 | この書面で触れないと決めた支払条件、検収、違約金などには触れない。「別途取り決めます」のような約束も足さない |
| 連絡先 | 会社名・担当・電話番号・受付時間を一字違わず書く |
見積書の内容と合っているか、基本契約や約款の定めと食い違っていないかは、書面を送る前に原本で確かめてください。AIは、見積書の原本も基本契約も見ていません。この記事の実測は、メモに書いた事実を発注書の文面にする部分だけです。
発注書の例文
発注書 発注番号:〇〇 発行日:〇年〇月〇日 〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 〇〇株式会社 購買部 〇〇 〇年〇月〇日付の見積書(見積番号 〇〇)の内容で、下記のとおり発注します。 記 1. 発注内容 品名 型番 数量 単価(税抜) 小計(税抜) 〇〇 〇〇 〇箱 〇〇〇〇円/箱 〇〇〇〇円 合計:〇〇〇〇円(税抜。消費税は別途) 2. 希望納期と納品先 希望納期:〇年〇月〇日 納品先:〇〇(〇〇) 3. 納期に間に合わない場合 〇月〇日までにご連絡ください。 4. 未定の事項 〇〇は未定です。決まり次第ご連絡します。 5. お問い合わせ 〇〇株式会社 購買部 〇〇 電話:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(〇時から〇時) 以上
AIで発注書を下書きしたときの実測
樹脂製品を仕入れる会社の購買担当のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、仕入先に送る発注書を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の発注書のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ発注書にさせました(2026年10月17日)。メモには、発注番号と根拠の見積書、型番が似た2つの品目(RC-120 とフタの RC-120L)の数量・単価・小計と合計(税抜)、希望納期と納品先、連絡の期限、未定の受取担当者の氏名、今回の書面に書かない支払条件・検収の条件・損害賠償・違約金を入れています。曜日はメモに書いていません。実際の暦では、見積書の2027年4月6日は火曜、連絡の期限の5月7日と希望納期の5月14日はどちらも金曜です。
【メモ(購買担当・青木)】 ・送り先:仕入先(法人)の担当者 有限会社ひがし樹脂 営業部 井上様に、発注書(品物を注文する書面)を送る ・発注番号:PO-3318(自社で採番済み) ・根拠:2027年4月6日付の見積書(見積番号 Q-8841)の内容で発注する ・品目1:樹脂ケース RC-120 24箱(1箱50個入り)、単価 3,600円/箱(税抜)、小計 86,400円(税抜) ・品目2:ケース用フタ RC-120L 24箱(1箱50個入り)、単価 1,150円/箱(税抜)、小計 27,600円(税抜) ・合計:114,000円(税抜。消費税は別途) ・希望納期:2027年5月14日(納品先は当社の物流センター。搬入口は北口) ・納期に間に合わない場合は、5月7日までに連絡をもらいたい ・まだ決まっていないこと:納品時の受取担当者の氏名(決まり次第伝える) ・支払条件は、この書面では書かない ・検収の条件は、この書面では書かない ・損害賠償・違約金の定めは、この書面では書かない ・問い合わせ:06-5550-0173(購買部 青木)平日9時から17時 ・差出人:青木工業株式会社 購買部 青木
採点は7項目です。①発注番号 PO-3318・見積番号 Q-8841(2027年4月6日付) ②品名・型番・数量・単位・単価(RC-120 と RC-120L が入れ替わっていない、24箱で1箱50個入り)がメモどおり ③小計86,400円・27,600円、合計114,000円(税抜、消費税は別途)で、税込にしたり計算し直したりしていない ④希望納期2027年5月14日・物流センター(搬入口は北口)(曜日を付けた場合は金曜と一致) ⑤5月7日までの連絡と、受取担当者の氏名が未定であること(曜日を付けた場合は金曜と一致) ⑥支払条件・検収の条件・損害賠償・違約金に触れない ⑦宛名・電話番号・受付時間・差出人が一字違わずメモどおりで、メモに無い条項・約束を足さない。件名・定型のあいさつ・署名の「購買部」・発行日の空欄は書き足しに数えていません。
| 条件 | 7項目 | 型番・金額・納期と書かない事柄の書き方 | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 発注番号 PO-3318、見積番号 Q-8841(2027年4月6日付)、ケース RC-120 とフタ RC-120L の各24箱(1箱50個入り)の単価・金額、合計114,000円(税抜。消費税は別途)、希望納期2027年5月14日・物流センター(北口)、間に合わない場合は5月7日までに連絡、受取担当者は決まり次第連絡。曜日は付けなかった | なし。支払条件・検収・違約金にも触れず、書面の後ろの注意書きも付けなかった |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 品名・型番・数量・入数・単価・小計・合計はメモどおりの表。「消費税は別途となります」と書き、納期、5月7日までの連絡、受取担当者は「決まり次第、ご連絡いたします」。曜日は付けなかった | 書面の本文にはなし。本文のあとに、発行日の空欄、物流センターの住所が無いこと、書かないとした3事柄を入れていないこと、金額を計算し直して合っていたことの注意書きを付けた |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 型番・箱数・単価・金額・小計・合計・納期・5月7日までの連絡・受取担当者は未定、のすべてがメモどおり。発行日は空欄。曜日は付けなかった | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 5 / 7 | 発注番号・見積番号・品目・金額・納期・5月7日までの連絡・受取担当者は未定、まではメモどおり。曜日は付けなかった | 区切り線の下に「発注書に記載しない事項(別途取り決めます):支払条件、検収の条件、損害賠償・違約金の定め。」と書いた。メモは「この書面では書かない」とだけ言い、別途取り決めるとは書いていない |
- 型番・数量・単価は、4条件とも取り違えなく残った。樹脂ケース RC-120 とケース用フタ RC-120L の入れ替え、箱と個の取り違えは見つかりませんでした。
- 金額は、4条件とも小計86,400円・27,600円と合計114,000円(税抜。消費税は別途)をメモのまま書いた。税込にした文面や、消費税額を計算して足した文面は0件でした。Opus 5.5・ただ頼んだ条件の回答には、本文のあとに「金額を計算し直しました。3,600円×24箱で86,400円、1,150円×24箱で27,600円、合計114,000円となり、メモの数字と合っています」という確認の一文が付いていました。
- 希望納期と連絡の期限は、4条件ともメモのとおりだった。希望納期2027年5月14日と物流センター(搬入口は北口)、間に合わない場合は5月7日までに連絡、というところです。
- 未定の受取担当者の氏名は、4条件とも確定させずに、決まり次第連絡すると書いた。氏名を作った文面は0件です。
- 差が出たのは、メモで書かないとした事柄だった。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件だけが、区切り線の下、送る前の注意書きの直前に、書面の言い方で「発注書に記載しない事項(別途取り決めます):支払条件、検収の条件、損害賠償・違約金の定め。」と書きました。Opus 5.5・ただ頼んだ条件の注意書きも同じ3事柄に触れていますが、送る人向けに「入れていません」と書いたもので、相手への約束ではないため○にしました。メモは「この書面では書かない」とだけ言い、別途取り決めるとは書いていません。書かないとした事柄に触れたうえ、メモに無い約束を足した形で、⑥と⑦が×になり5/7でした。他の3回答は、書面の本文でこの3事柄に触れませんでした。
- 曜日を付けた回答はなかった。今回は曜日の正誤を確かめる材料がありません。
- 書面のあとに、送り手向けの注意書きを付けたのは4回答のうち2つ。Opus 5.5・ただ頼んだ条件は、発行日の空欄、物流センターの住所が無いこと、書かないとした事柄を入れていないこと、金額を計算し直して合っていたことを書きました。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は、発行日と物流センターの住所の記入を促しました。書面の本文でも約束でもないため、書き足しには数えていません。この線引きは判断が分かれます。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は、書面の本文にも「納品先住所:(記入が必要)」の空欄の印を置いたので、そのまま送ると空欄が残ります。
- 送る前に読み直す箇所は、見積書と合っているかどうか。品目と金額が見積書の原本と一致しているかは、AIには確かめられません。
- プロンプトありは、2モデルとも満点だった。ただし1条件1回で、プロンプトが効いたと言い切れる回数ではありません。同じ条件で繰り返すと変わる可能性があります。
発注書のプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。ルール3の曜日は、自社の納期に合わせて確かめてください。
仕入先に送る発注書を作ってください。次のルールを守ってください。 1. 発注番号・見積番号・日付・品名・型番・数量・単位・単価・金額・電話番号・宛先・差出人は、メモの表記のとおりに書く。税抜の表記を落とさず、税込にしない。 2. 小計と合計は、メモの金額をそのまま書く。計算し直したり、消費税額を足したりしない。 3. 納期と連絡の期限は、日付と場所をメモのとおり書く。曜日を付けるときは暦で確かめ、確かめられなければ書かない。 4. 未定のことは、確定させずに「決まり次第連絡する」と書く。 5. メモで「書かない」とした事柄には触れない。 6. メモに無い条項・事実・約束(キャンセル、返品、保証、納期遅れの扱い、収入印紙、請書の返送の依頼など)は足さない。 [ここに発注のメモを貼り付け]
使うときのコツ
- 金額は、小計と合計をメモに書いておく。この検証のメモは小計と合計を書き、4条件ともそのまま写しました。
- 触れない事柄は、メモに「書かない」と書き、プロンプトにも「触れない」と入れる。ただ頼んだHaiku 4.5だけが、「別途取り決めます」まで足しました。
- 未定のことは、メモに「未定」と書く。この検証のメモは受取担当者の氏名を未定と書き、確定させた文面は0件でした。
- 曜日は、付けるなら暦で確かめる。この検証では曜日を付けた回答がなく、正誤は確かめていません。
- 見積書の原本と突き合わせる。AIは、見積書の内容を確かめられません。
よくある質問
発注書には何を書けばよいですか?
発注番号と根拠にする見積書の番号・日付、品名・型番・数量・単位・単価・小計、合計(税抜か税込か)、希望納期と納品先、納期に間に合わないときの連絡の期限、未定のことを書きます。この書面で触れないと決めた事柄には触れず、メモに無い条項は足しません。仕入先との基本契約や社内の様式がある場合は、そちらに従ってください。
AIに発注書を書かせると、型番や金額を間違えますか?
当社の検証(架空の樹脂製品の発注のメモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、似た型番の入れ替えや、金額を計算し直して別の数字にした回答は4条件で0件でした。差が出たのは、書かないとした支払条件・検収・違約金で、ただ頼んだだけのHaiku 4.5が書いたうえ「別途取り決めます」と約束まで足し、7項目中5項目でした。見積書の原本との突き合わせは、送る前に人が行ってください。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月17日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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