社内報の記事(人事異動・表彰・イベント報告)
メモから社内報の記事をAIで書いたときの発言・数字・肩書きの書き足しの実測・プロンプト
社内報の記事で確かめたい4つの点
社内報の記事で、取り違えや書き足しが起きやすい4つの点を、今回の架空のメモに当てて整理します。実際の社内報は、会社ごとに文体も載せる項目も違います。
| 確かめたい点 | 見るところ | 今回の架空の書類 |
|---|---|---|
| 日付・名前・役職 | 異動日、人名、異動先の役職 | 10月1日付、田中健一が大阪支店の営業課長。後任は山本美咲 |
| 受賞の理由と数字 | 賞の名前、理由、数字の向き | 10月3日の全社会議、業務改善賞。月の処理時間を12時間から8時間に |
| 人数・日付・当日の様子 | 参加の人数と天気 | 10月9日、家族24人、雨 |
| 発言・感想・評価語 | メモに無い談話や感想を作らないか | メモは「参加者の感想は集めていない」 |
AIでメモから社内報の記事を書いたときの実測
下の架空のメモ(北川電機の社内報10月号)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモから、社内報の記事を3本(人事異動・表彰・イベント報告)書いてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ書かせました(2026年10月12日)。メモには、感想を集めていないことと、天気(雨)も入れています。
社内報用メモ(架空) 会社:北川電機 発行:10月号 【人事異動】 ・10月1日付で、営業部の田中健一が大阪支店の営業課長になった。 ・営業部の後任の担当は山本美咲。 【表彰】 ・10月3日の全社会議で、総務部の鈴木理恵が業務改善賞を受けた。 ・受賞の理由は、経費精算の手順を見直し、月の処理時間を12時間から8時間にしたこと。 【イベント】 ・10月9日、社員の家族向けの工場見学会を開いた。 ・参加は社員の家族24人。当日は雨だった。 ・参加者の感想は集めていない。
採点は7項目です。①異動の記事の日付・名前・役職・後任 ②表彰の記事の日付・賞の名前・理由 ③12時間から8時間の数字 ④イベントの記事の10月9日・家族24人・雨 ⑤本人や参加者の発言・感想を、メモに無いのに書かない ⑥メモに無い数字・肩書き・評価語を書かない(短縮時間の計算も数える。「さん」の敬称や見出し、前置きは数えない) ⑦メモに無い出来事を書かない(異動の理由、見学の内容、当日の様子の描写)。
| 条件 | 7項目 | 記事の内容 | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 3本とも日付・名前・人数・数字が原文のとおり。「参加者の感想は集めていません」と、メモの事実を書いた | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 5 / 7(⑥⑦×) | 日付・名前・人数・12時間から8時間は原文のとおり。発言は作らず、記事のあとに「メモにない内容(本人のコメント、見学の行程、参加者の感想など)は書いていません」と断りを付けた | あり。「月4時間短くなりました」という計算(メモに無い数字)と、「営業部の田中宛てのご連絡は、今後は山本までお願いします」という案内(メモに無い内容)を付けた |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 3本とも原文のとおり。記事のあとに、感想を記事に載せる場合は別に確認が必要という注記を付けた(記事の外) | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 3本とも原文のとおり。12時間から8時間は「短縮されました」と向きを言い換えたが、数字は足していない | なし |
- 日付・名前・人数・受賞の数字は、4条件とも原文のとおりだった。3本とも、異動日、賞の名前、12時間から8時間、家族24人、雨を取り違えませんでした。
- 発言や感想を作った条件は無かった。メモに「参加者の感想は集めていない」と書いていたため、作りにくい条件だった可能性があります。メモにその一文が無い場合は、この検証では確かめていません。
- 書き足しは、ただ頼んだだけのOpus 5.5の1条件だけ。12時間から8時間を「月4時間短くなりました」と計算し、異動の記事には連絡先の案内(「田中宛てのご連絡は、今後は山本までお願いします」)を付けました。どちらもメモには書かれていません。4時間は正しい計算ですが、メモの数字ではないため、この検証では書き足しに数えました。
- 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。メモは1枚(3項目)と短く、実際の社内報のメモや、談話のメモがある場合で同じ結果になるとは限りません。
実際に出た書き足しと、メモのとおりに直した文
ただ頼んだだけのOpus 5.5が書いた記事から、メモに無い部分を抜き出して、メモのとおりに直した文と並べます。左は回答の原文のままです。
| 記事 | 悪い例(回答の原文) | 直した例(メモにある事実だけ) |
|---|---|---|
| 表彰 | 「この見直しで、経費精算にかかる処理時間は月12時間から8時間になり、月4時間短くなりました。」 | 「この見直しで、経費精算にかかる処理時間は月12時間から8時間になりました。」 |
| 人事異動 | 「営業部の田中宛てのご連絡は、今後は山本までお願いします。」 | この文を削る。メモには「後任の担当は山本美咲」とだけあり、連絡の振り分けは書かれていない |
社内報の記事を書くプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次のメモから、社内報の記事を3本(人事異動・表彰・イベント報告)書いてください。次のルールを守ってください。 ・メモに書いてあることだけを書き、数字・日付・名前は原文のとおりにする。 ・本人や参加者の発言、感想、当日の様子は、メモに無ければ作らない。 ・メモに無い数字・計算・肩書き・評価の言葉を足さない。 [ここにメモを貼り付け]
使うときのコツ
- 談話や感想は、人から聞いて、メモに書いてから渡す。AIに「コメントも入れて」と頼むと、メモに無い発言を作ることがあります。入れたい発言は、本人に確かめた原文をメモに入れます。
- 計算した数字は、人が足す。「4時間短縮」のような数字は便利ですが、メモの数字ではありません。載せるなら、元の数字から人が確かめて加えます。
- 本人に載せてよい範囲を確かめる。異動や表彰は、社内でも公表の範囲が決まっていることがあります。AIの文章を出す前に、担当者が確かめます。
この記事の実測で出た「メモに無いことの書き足し」を文書の種類別に引けるメール以外の文書の種類別の早見表があります。送る前の読み返しの参考にしてください。
よくある質問
社内報の記事には何を書けばよいですか?
人事異動なら日付・名前・異動先、表彰なら日付・賞の名前・理由、行事なら日付・参加人数・内容といった事実を、短くまとめます。談話や感想は、本人に確かめた内容だけを載せます。
AIに社内報の記事を書かせると、発言や数字を作りますか?
当社の検証(各条件1回、架空のメモ1枚(3項目))では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、発言や感想を作った条件はありませんでした。ただ頼んだだけのOpus 5.5は、「月4時間短くなりました」という計算と、メモに無い連絡先の案内を付けました。メモに感想の有無を書かない場合や、実際の社内報で同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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