書き方と実測

メール以外の文書の実測でAIがメモに無いことを書き足した種類別の早見表

予定・状態・効果と評価・数字・日付・手順と助言で引ける、実測15本の転記

結論(先に)顛末書・稟議書・日報・提案書など、メール以外の文書の実測15本を、AIがメモに無いことを書き足した種類で引き直しました。足されたのは、不在の訪問先の再訪などの予定、メモに無い年や期限、効果の言い切り、手順書の確認事項のような「親切な追加」も目立ちます。取り違えは、月報・面談評価では数字、引き継ぎ書では連絡先と期限について、4条件とも見つかりませんでした。下書きを受け取ったら、メモに無い予定・日付・評価・手順が混じっていないかを探します。

当社は、顛末書・稟議書・日報・提案書・督促状・週報・報告書・引き継ぎ書・手順書・月報・出張報告書・面談評価・社内報・作業日報・議事録の15種の文書を、答えを知らない状態のClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5に下書きさせる検証を行いました。このページは新しい実測ではなく、15本の採点表と回答の原文を、書き足しの種類で引き直したものです。メールの文面で同じことを見た記事は、メール文面の実測でAIが落とした・崩した事実の種類別の早見表にあります。

早見表(種類ごとに、書き足しが出た文書)

書き足しが出た文書を、種類ごとに並べました。各行の根拠は、右の列の表にあります。

書き足しの種類書き足しが出た文書原文の表
予定・約束・次の対応顛末書・日報・週報・報告書・引き継ぎ書・出張報告書表へ
状態の言い換え・原因の断定顛末書・週報・日報表へ
効果・実績・評価の言い切り提案書・報告書・面談評価・出張報告書表へ
数字・計算・単位稟議書・社内報・作業日報・報告書表へ
日付・年・曜日・期限顛末書・稟議書・督促状・報告書・引き継ぎ書・月報・議事録表へ
手順・区分・確認事項・助言月報・手順書・引き継ぎ書・出張報告書・社内報・作業日報・議事録表へ

予定・約束・次の対応の書き足し

メモに無い予定や、決まっていない対応が、決まったように書かれた場面です。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
顛末書Haiku 4.5・ただ頼んだ検討中の対策に、メモに無い予定が足された:「今後速やかに実装する予定です」
日報Haiku 4.5(2条件とも)メモは「残りの2件は担当者が不在」までだが、「後日訪問予定」「次訪問に継続」と再訪の予定を足した。プロンプトのルールでは止まらなかった
日報Haiku 4.5・プロンプトあり明日の予定に「既存のお客様2社を訪問(アポイント取得予定)」(メモは「まだ取れていない」)
週報Opus 5.5・ただ頼んだ木曜に取ったアポ3件の訪問を来週の予定に入れた(メモは「来週以降」)
報告書Haiku 4.5・プロンプトあり(9月25日)「次段階のフォローアップを進めています」を足した
引き継ぎ書Haiku 4.5・ただ頼んだF社に「森さんは直接対応せず、経緯と現状を佐々木課長から確認する。」(メモは「対応は課長が引き継ぐ」とだけ)
引き継ぎ書Haiku 4.5・プロンプトあり末尾に「次の一手」の節を足し、A社の山本さんへ最初の連絡を取るよう書いた
出張報告書Haiku 4.5・ただ頼んだA社・B社と再訪日程を調整するという対応を付けた

状態の言い換え・原因の断定

メモでは未確認・推測・訪問しただけの事柄が、事実や完了として書かれた場面です。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
顛末書Haiku 4.5・ただ頼んだ「原因分析」の欄では「考えられます」と書きながら、「事象の詳細」の欄では「類似した名称のアドレスを誤選択し、大森工業に送信してしまいました」と事実として書いた
顛末書Haiku 4.5・ただ頼んだ削除は「田村様からは削除完了の報告をいただきました」で、証明が無いことを書かなかった
週報Haiku 4.5・ただ頼んだヤマト文具を「対応完了」と書いた(メモは訪問しただけ)

効果・実績・評価の言い切り

メモに数字や根拠が無いのに、効果や評価が言い切られた場面です。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
提案書Haiku 4.5・ただ頼んだ「月末の手作業による集計時間を大幅に短縮できます」(メモは「どれだけ減るかは試してみないと分からない」)
提案書Haiku 4.5・ただ頼んだ「各社から業務効率化の実績を得ています」(メモは導入3社だけ)
報告書Haiku 4.5・プロンプトあり(10月8日)「有力な見込み客の獲得につながりました」。メモに無い評価で、「(所感)」の印も無かった
面談評価Haiku 4.5・ただ頼んだ「既存顧客との関係づくりは強みです」と、見積書の謝罪に「速やかに」を足した
出張報告書Haiku 4.5・ただ頼んだB社の訪問を「新規提案の進捗確認と訪問」と書き、メモに無い「進捗確認」も足した

数字・計算・単位

メモに無い数字を作った・計算した場面です。計算が正しくても、依頼やメモに無いものは書き足しに数えた記事があります。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
稟議書Opus 5.5・ただ頼んだ出張費を「年間でおよそ32,000円」と計算し、リース料の合計1,920,000円、差額290,000円・240,000円を作った
稟議書Opus 5.5・ただ頼んだ「B社はA社より5年間で290,000円高くなります」(プロンプトありの回答は「B社の場合:未定(メモに記載がないため)」)
社内報Opus 5.5・ただ頼んだ「月4時間短くなりました」という計算を付けた。4時間は正しい計算だが、メモの数字ではないため書き足しに数えた
作業日報Haiku 4.5・ただ頼んだ休憩に(50分)(45分)と時間を足し、依頼に無い「拘束時間」の列を足して9時間15分・9時間30分・8時間30分と計算した
報告書Haiku 4.5・プロンプトあり(9月25日)「名刺42枚」を「見込み客42社と接触」と言い換えた

日付・年・曜日・期限

メモに年や曜日が無いとき、AIが補った場面と、期限や日付を書き換えた場面です。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
顛末書Haiku 4.5(2条件とも)メモに無い「2026年」を発生日に付けた。プロンプトがあっても起きた
稟議書Haiku 4.5・ただ頼んだ「稟議日付:2026年9月26日」を書き足した
督促状Haiku 4.5・ただ頼んだ「本日10月20日の時点において、ご返信及びご入金が確認できていない状況です。」(メモの送る日は10月21日)
督促状Haiku 4.5・プロンプトあり「令和8年10月31日までに請求書記載の口座へのお振り込みをお願いいたします。」。メモに無い年「令和8年」を日付など4か所に補った
報告書Haiku 4.5・プロンプトあり(10月8日)「2026年10月7日(木)~10月9日(土)」。曜日もメモに無く、2026年10月7日は水曜、9日は金曜なので「木」「土」は間違い
引き継ぎ書Opus 5.5・Haiku 4.5(ただ頼んだ)B社の名刺の受け取りに、メモに無い「10月30日まで」の期限を付けた(出典では期限の採点には数えず、書き足しの項目で数えた)
月報Opus 5.5・ただ頼んだグリーン薬局の訪問日程を決める時期に「10月中」を足した(メモは「訪問日程を決める」だけ)
議事録Opus 5.5・ただ頼んだ予算の確認は「次回の会議(10月28日)」と日付つきで書いた。10月28日は次回の日付だが、期限の発言ではないため×

手順・区分・確認事項・助言の書き足し

メモに無い区分・手順・確認事項・助言が足された場面です。「確認する」と断ってあっても、メモに無い項目を並べたものは書き足しに数えています。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
月報Opus 5.5・ただ頼んだ受注4件のうち3件に、メモに無い「新規」の区分を付けた
月報Haiku 4.5・ただ頼んだ「内訳は、新規契約3件(うち年額1件)と更新1件。」(メモに「契約更新」とあるのはタカラ食品だけ)
手順書Opus 5.5・ただ頼んだ「1万円を超える領収書は、原本があるか確認します。」(メモは「原本が無いと精算できない。コピーは受け付けない」という注意)
手順書Haiku 4.5・ただ頼んだ「締め切り後に届いた領収書は、翌月の対象として扱う(扱いを変える場合は事前に決めておく)。」「確認者は、作成者とは別の人が務める。」(メモにあるのは「必ず2人で画面を見て確認してから行う」まで)
引き継ぎ書Opus 5.5・ただ頼んだ「3. 10月30日までに田中に確かめること」の節を足し、請求額や資料の置き場所など5項目を並べた
出張報告書Opus 5.5・Haiku 4.5(ただ頼んだ)メモに無い「目的」の欄を作った
社内報Opus 5.5・ただ頼んだ「営業部の田中宛てのご連絡は、今後は山本までお願いします」という案内を付けた
作業日報Opus 5.5・ただ頼んだ小休憩を休憩時間に含めるかは「職場の決まりによります」、待機を労働時間として扱うかは「確認が必要です」、10/8は「本人に確かめる必要があります」と、判断を表の下に付けた
議事録Opus 5.5・プロンプトあり「アンケートの集計を誰がやるか決める」を7件目のToDoにした。同じ回答の6件目に「アンケートの集計」が別にあり、1つの作業が2行になった

書き足しが出なかったもの

書き足しの逆で、取り違えや作り足しが起きなかった場面です。各記事の結果で、毎回起きないとは言えません。

文書(記事)条件起きたこと(回答の原文・採点表の記述)
稟議書4条件「断定に変わりやすい3か所は、4条件とも断定されなかった。」(A社かB社か、出張費、役員決裁)
督促状4条件遅延損害金・法的な手続き・口座番号は4条件とも書かれなかった(メモに「法的な手続きは今は考えていないので、書かない」と書いた条件での結果)
引き継ぎ書4条件「進行中の案件の抜けと、メモに無い連絡先は、4条件とも無かった。」
月報4条件「数字の取り違えは、4条件とも無かった。」「返事待ちの案件を受注のように書いた条件は無かった。」
面談評価4条件「数字・目標・失敗は、4条件とも原文のとおりだった。」
作業日報4条件「時刻・休憩の取り違えと、休憩の補いは、4条件とも起きなかった。」
出張報告書4条件昼食代・タクシー代・B社の訪問時間に数字や時刻を作った条件はなく、再訪の具体的な日付を作った条件もなかった
議事録4条件「期限の発言が無い件に、文字起こしに無い日付を作った条件は無かった。」
社内報4条件「発言や感想を作った条件は無かった。」(メモに「参加者の感想は集めていない」と書いていたため、作りにくい条件だった可能性がある)

送る前の確認点

  • 再訪・実施予定・次の一手は、メモにあるか探す。メモに「不在」とだけあるのに「後日訪問予定」と書かれた例があります。上司には、決まった予定に読めます。
  • 年・曜日・「本日」の日付を、メモと暦に照らす。メモに年が無いのに「2026年」「令和8年」が付いた例、曜日が暦と合わなかった例がありました。
  • 効果と実績の言い切りを、メモの根拠と照らす。「大幅に短縮できます」「実績を得ています」は、メモに書いた範囲を超えていました。
  • 「親切な追加」の節を探す。確認事項・次の一手・助言の節は、親切に見えても、メモに無い項目です。消すか、人が決めます。
  • 数字は、メモにある数字だけが残っているか見る。正しい計算でも、メモに無い数字は書き足しに数えた記事があります。
このページの範囲:15本は、それぞれ当社が作った架空のメモ1つで、各条件1回の結果です。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。比べたのはClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5で、ChatGPT・Geminiでは試していません。表の引用は、各記事に載せた回答の原文と採点表からの転記で、条件の言い方(ただ頼んだ・プロンプトあり)も各記事のものです。退職願とプレスリリースの記事にも書き足しの例はありますが、このページには入れていません。

よくある質問

文書の下書きで、AIがメモに無いことを書き足すのはどんな場面ですか?

当社の実測15本では、不在の訪問先の「再訪」予定、検討中の対策の実施予定、メモに無い期限や年、効果の言い切り、メモに無い手順や確認事項の節が書き足されました。いずれも各条件1回の結果で、毎回起きるとは言えません。

書き足しは、メモにルールを書けば防げますか?

書き足しが減った記事もある一方、無くならない記事や、プロンプトありの方が点が低かった記事(報告書・督促状・議事録)もありました。日報ではプロンプトを付けた条件でも再訪の予定が足され、顛末書では年の補いがプロンプトがあっても起きました。各条件1回の結果で、効果とまでは言えません。

数字や金額は書き足されますか?

取り違えは、月報・面談評価では数字、引き継ぎ書では連絡先と期限について、4条件とも見つかりませんでした。書き足されたのは、稟議書の出張費「年間でおよそ32,000円」のような、メモに無い試算や計算でした。

このページは新しい実測ですか?

新しい実測ではありません。15本の記事に載せた採点表と回答の原文の引用を、書き足しの種類で並べ直したものです。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。数字と引用はすべて、当社が行った15本の検証(各条件1回。実施日は各検証の記事に記載)の採点表と回答の原文によるものです。会社の詳細はトップページ、検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。

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