書き方と実測

照会への回答メールの書き方と例文

在庫・納期・価格のAI実測・プロンプト

結論(先に)照会への回答メールは、相手の問い合わせ(在庫・納期・価格など)に、確かなことと確かでないことを分けて答えるメールです。在庫・納期・価格の照会に答えるメモ(架空)をAIに回答メールにさせた当社の検証(各条件1回)では、7項目の得点は、プロンプトありのOpus 5.5が7/7、ただ頼んだOpus 5.5とプロンプトありのHaiku 4.5が6/7、ただ頼んだHaiku 4.5が5/7でした。4条件とも、回せる在庫28台、6月10日出荷・6月11日着の見込み、残り12台は入荷日が分からないこと、単価18,500円(税別)は、メモのとおりでした。差が出たのは、回答の日付を本文に書いたか、メモに無い提案や約束を足したかです。

照会への回答メールに書くこと

照会は、相手が在庫や納期、価格などを問い合わせることです。次の表は当社の整理で、法律や会社の決まりではありません。実際の在庫や納期は、社内の最新の情報で確かめてから送ってください。

項目書くこと
宛先・日付会社名・部署・担当者、どの照会への回答か、回答の日付
在庫相手に回せる数量。倉庫にある数と、別の注文で押さえられている数は分けて書く
納期出荷日と到着日。確定か見込みかを区別する。分からない分は、分からないことと連絡する日だけを書く
価格単価と、税別か税込か。見積書を別に送る場合はその旨
約束できないこと値引きのように社内で確認中のことは、この返信では約束しないと決めておく
連絡先担当者名、電話番号、受付時間

この記事の実測は、メモに書いた在庫・納期・価格の事実をメールの文面にする部分だけです。在庫の数や納期が今も正しいか、値引きに応じてよいかは、AIには判断できません。似たメールの受注確認メール、納期変更の依頼メール、見積書の送付メールは、別の記事で実測しています。

照会への回答メールの例文(在庫・納期・価格)

件名:〇〇の在庫・納期・価格について(ご回答)

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇の〇〇です。
〇月〇日付のご照会について、〇年〇月〇日時点の状況をお知らせします。

■在庫
〇〇は倉庫に〇台ございます。うち〇台は別のご注文分のため、ご用意できるのは〇台です。

■納期
〇台まで:〇月〇日に出荷し、〇月〇日に着く見込みです。
残りの〇台:仕入先に確認中で、入荷日は分かっておりません。確定しましたら、〇月〇日までにご連絡します。

■価格
単価は〇〇円(税別)です。数量が決まりましたら、見積書を別にお送りします。

〇〇 〇〇
電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日〇時から〇時)

AIで照会への回答メールを下書きしたときの実測

回答する側の営業事務のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、取引先に送る回答メールを作ってください。」とだけ頼む条件と、下の回答メールのプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつメールにさせました(2026年10月17日)。メモには、返信先、照会の内容(40台)、回答の日付、在庫(倉庫に38台、出荷待ちの10台を除いて28台)、納期(28台までは6月10日出荷・6月11日着の見込み、残りの12台分は入荷日が分からず6月14日までに連絡)、価格(単価18,500円・税別、見積書は別送、値引きは上長に確認中で約束しない)、連絡先を入れています。曜日はメモに書いていません。実際の暦では、回答の日付の2027年6月7日は月曜、6月10日は木曜、6月11日は金曜、6月14日は月曜です。

【メモ(回答する側・営業事務 村井)】
・返信先:取引先の株式会社あおば商事 購買課 大野様。10月14日付の照会「ステンレス製ラック SR-450 を40台、在庫・納期・価格を教えてほしい」への回答メール
・回答の日付:2027年6月7日
・在庫:SR-450 は本日時点で倉庫に38台ある。ただし他社の注文済み10台が出荷待ちなので、あおば商事に回せるのは28台
・納期:28台までなら6月10日に出荷でき、先方の倉庫に6月11日に着く見込み。29台以上(残りの12台分)は仕入先に確認中で、入荷日はまだ分からない。確定したら6月14日までに連絡する
・価格:単価は18,500円(税別)。数量が決まったら見積書を別に送る。値引きできるかは上長に確認中で、この返信では約束しない
・問い合わせ:03-5550-0123(営業事務 村井)平日9時から18時

採点は7項目です。①宛先・回答の日付・照会の特定(曜日を付けた場合は暦と一致) ②在庫:38台のうち回せるのは28台 ③納期:28台までは6月10日出荷、6月11日着の「見込み」 ④残りの12台分:入荷日は未定で、6月14日までに連絡 ⑤価格:単価18,500円(税別)と見積書の別送で、メモに無い税込額や合計額を書かない ⑥値引き:できるとも検討するとも約束しない ⑦電話番号と受付時間が一字違わずメモどおりで、メモに無い約束(在庫の確保、取り置き、優先対応など)を足さない。件名・定型のあいさつ・署名は書き足しに数えていません。

条件7項目在庫・納期・価格・書き足しの書き方メモに無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7宛先、回答日「2027年6月7日(月)」、在庫38台のうち回せる28台、6月10日出荷・6月11日着の見込み、残り12台は入荷日が分からず6月14日までに連絡、単価18,500円(税別)と見積書の別送、電話番号と受付時間をメモのとおりに書いた。曜日は暦と一致。値引きには触れなかったなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ6 / 7在庫・納期・価格はメモのとおり(曜日は暦と一致)。値引きには触れなかったあり:「28台を先にお送りし、残りを後からお送りする分納でもよろしいか、または全数がそろってからの一括納品をご希望か」を尋ねる段落
Haiku 4.5・プロンプトあり6 / 7在庫28台、納期、残り12台は6月14日までに連絡、単価、電話番号はメモのとおり。値引きは「本メールではお答えできません」とだけ書いた。回答日は「回答日時点で」とし、「2027年6月7日」は本文に書かなかった(①が×)なし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ5 / 7在庫28台、納期、残り12台は6月14日までに連絡、単価はメモのとおり。回答日は「本日時点」とし、「2027年6月7日」は本文に書かなかった(①が×)。会社名の欄は「[御社名]」のままあり:値引きを「数量に応じた値引き」と書き、「結果が分かり次第ご連絡します」と足した
  • 在庫・納期・価格の中身は、4条件ともメモのとおりだった。回せる在庫28台、6月10日出荷・6月11日着の見込み、残り12台の入荷日は未定で6月14日までに連絡、単価18,500円(税別)と見積書の別送は、どの回答でも落ちたり変わったりしませんでした。40台に応じられると読める書き方もありませんでした。
  • 差が出たのは、回答の日付だった。Haiku 4.5は2条件とも、メモの「2027年6月7日」を本文に書かず、「回答日時点」「本日時点」と書きました。Opus 5.5は2条件とも「2027年6月7日」または「本日(6月7日)」と書いています。Haiku 4.5の回答は、回答日の月日がどこにも無く、納期の「6月10日」がいつの時点の見込みか、メールだけでは分かりません。採点では、年が無くても回答日の月日が書かれていれば○としました(Opus 5.5・ただ頼んだは「本日(6月7日)」で年が無く、○)。
  • プロンプトなしのOpus 5.5は、メモに無い提案を足した。「28台を先にお送りし、残りを後からお送りする分納でもよろしいか、または全数がそろってからの一括納品をご希望か」を尋ねる段落です。親切な提案ですが、分納に応じられるかはメモに書いていません。この回答は、メール本文の外の注意書きで、この段落が付け足しだと知らせていました。
  • プロンプトなしのHaiku 4.5は、値引きに「数量に応じた」を足し、連絡を約束した。メモは「値引きできるかは上長に確認中で、この返信では約束しない」だけです。「数量に応じた値引き」とは書かれておらず、「結果が分かり次第ご連絡します」という連絡の約束もメモに無い一文です。値引きを約束はしていないため⑥は○とし、⑦を×にしました。
  • 値引きの扱いは、モデルで分かれた。Opus 5.5は2条件とも値引きに触れず、Haiku 4.5は2条件とも触れました。プロンプトありのHaiku 4.5は「本メールではお答えできません」とだけ書き、約束には当たりません。値引きを聞かれていない相手に「確認中」と知らせるかは、メモを書く人が決めておくことです。
  • 曜日は、付けた回答がすべて暦と一致した。Opus 5.5は2条件とも「6月10日(木)」「6月11日(金)」「6月14日(月)」と曜日を付け、いずれも実際の暦と同じでした。Haiku 4.5は曜日を付けませんでした。
  • 3条件が、本文の外に日付の食い違いの注意書きを付けた。Opus 5.5・ただ頼んだは、照会(10月14日)と回答(2027年6月7日)が約8か月離れていることを、Haiku 4.5の2条件は、それに加えて実際の今日(2026年10月)と合わないことを、メールの外で知らせました。プロンプトありのOpus 5.5は付けませんでした。注意書きは書き足しに数えていません。架空の日付を使った検証で出た注意書きで、実際の業務では逆に、日付の誤りに気づく助けになります。
  • Haiku 4.5・ただ頼んだは、会社名の欄が「[御社名]」のまま残った。メモに自社の会社名が無かったためで、送る前に埋める必要があります。
  • 送る前に読み直す箇所は、在庫の数、納期の日付、値引きの一文。在庫と納期が今も正しいか、値引きに触れてよいかは、AIには確かめられません。
  • プロンプトの効果は、1条件1回では言い切れない。Opus 5.5は6/7から7/7、Haiku 4.5は5/7から6/7に上がりましたが、各条件1回の結果です。
この検証の範囲:在庫・納期・価格の照会への回答メールのメモ1つで、各条件1回ずつの結果です。会社・担当者・品番・数量・日付はすべて当社が作った架空のもので、実在の会社とは関係ありません。暦は実際の2027年6月です。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

照会への回答メールのプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

取引先に送る照会への回答メールを作ってください。次のルールを守ってください。
1. 宛先・照会の品名と数量・回答の日付・数量・単価・電話番号は、メモの表記のとおりに書く。
2. 在庫と納期は、メモにある数量と日付だけを書く。確定していないこと(見込み、確認中のこと)は、確定のように書かない。
3. 日付や数量を作らない。メモに「分からない」「確認中」とあることには、入荷日や納期を書かない。
4. 曜日を付けるときは暦で確かめ、確かめられなければ書かない。
5. メモで「約束しない」とした事柄(値引きなど)は、できるとも検討するとも書かない。
6. メモに無い約束(在庫の確保や取り置き、優先対応など)、金額(税込額・合計額など)、事実は足さない。

[ここに回答のメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 回答の日付をメモに書き、メールにも書かせる。この検証では、日付を本文に書かなかったのはHaiku 4.5の2条件でした。ルール1に「回答の日付」を入れています。
  • 在庫は、倉庫にある数と回せる数を分けてメモに書く。4条件とも、回せる28台を書きました。
  • 確定していないことは、分からないと書き、連絡する日を添える。4条件とも、残り12台の入荷日を作りませんでした。
  • 約束しないことは、約束しないとメモに書く。値引きを約束した回答は0件でした。
  • 提案や連絡の約束は、メモに書いたものだけにする。分納の提案や「分かり次第ご連絡します」は、メモに無いと足されることがあります。

よくある質問

照会への回答メールには何を書けばよいですか?

宛先と、どの照会への回答か、回答の日付、在庫(相手に回せる数量)、納期(出荷日と到着日。確定か見込みかを区別)、価格(単価と税別か税込か)、約束できないこと、担当者と連絡先を書きます。分からないことは、分からないことと連絡する日だけを書きます。実際の在庫や納期は、送る前に社内の最新の情報で確かめてください。

AIに照会への回答メールを書かせると、メモに無い約束を足しますか?

当社の検証(在庫・納期・価格の照会に答える架空のメモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5のプロンプトなしは分納か一括かを尋ねる段落を、Haiku 4.5のプロンプトなしは値引きの確認結果を連絡する一文を、メモに無いものとして足しました。プロンプトありの2条件は、メモに無い約束を足しませんでした。得点は7項目で、Opus 5.5がプロンプトありで7/7・なしで6/7、Haiku 4.5がプロンプトありで6/7・なしで5/7です。1条件1回の結果です。送る前に、在庫と納期が今も正しいかを人が確かめてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月17日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

取引先への回答メールの下書きと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談

合同会社フューチャープロンプトは、在庫や納期の資料から回答メールを下書きし、数量や日付が元の資料と合っているかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。

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