書き方と実測

保険証券の読み取り(補償範囲・自己負担額・特約・保険期間)

火災保険の保険証券をAIで読み取ったときの補償の取り違えと書き足しの実測・プロンプト

結論(先に)保険証券は、加入している保険の内容(期間・保険金額・補償の範囲・特約など)が書かれた書類です。架空の火災保険の証券をまとめさせた当社の検証(各条件1回)では、4条件とも、保険期間・保険金額・補償する災害と補償しない災害・自己負担額20万円・特約を原文のとおりに書き、水災や破損・汚損を補償に入れた条件はありませんでした。差は書き足しで、ただ頼んだだけの2条件は、証券に無い注意点や、ハザードマップの確認の助言を付けました。プロンプトありの2条件は付けませんでした。

保険証券で確かめたい4つの点

保険証券から要点をまとめるときに、取り違えや補いが起きやすい4つの点を、今回の架空の証券に当てて整理します。実際の証券は、保険会社や商品ごとに書き方が違います。

確かめたい点見るところ今回の架空の書類
保険期間開始・終了の日時と年数2026年4月1日午後4時から2031年4月1日午後4時まで(5年)
補償の範囲補償する・しないの別と、「家財のみ」などの条件火災・落雷・破裂爆発、風災・雹災・雪災、盗難(家財のみ)は補償する。水災、破損・汚損は補償しない
自己負担額どの補償についての金額か風災・雹災・雪災が1事故あたり20万円
特約・付帯特約の金額と条件、付いていないもの個人賠償責任特約1億円(国内のみ・示談交渉あり)。地震保険は付帯していない

AIで保険証券の内容を整理したときの実測

下の架空の保険証券(住宅火災保険)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次の保険証券を読んで、補償の範囲・自己負担額・特約・保険期間をまとめてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつまとめさせました(2026年10月12日)。証券には、補償しない項目、「家財のみ」の条件、一部の補償だけにかかる自己負担額、付帯していない地震保険を入れています。実際の証券の画像ではなく、書かれた内容を文字にしたものを渡しているため、画像の読み取り精度の検証ではありません。

火災保険 保険証券(架空)

保険の種類:住宅火災保険(住宅総合)
保険契約者:山田 太郎  被保険者:山田 太郎
保険期間:2026年4月1日午後4時から2031年4月1日午後4時まで(5年)
保険の対象:建物(木造・住宅)、家財
保険金額:建物 1,800万円 家財 400万円

補償の内容
・火災・落雷・破裂爆発:補償する(建物・家財)
・風災・雹(ひょう)災・雪災:補償する(1事故あたり自己負担額20万円)
・水災:補償しない(付けていません)
・盗難:補償する(家財のみ)
・破損・汚損:補償しない

特約
・個人賠償責任特約:保険金額1億円(国内のみ。示談交渉サービスあり)
・地震保険:付帯していません

採点は8項目です。①保険期間 ②保険金額(建物1,800万円・家財400万円) ③補償する災害(火災・落雷・破裂爆発、風災・雹災・雪災) ④水災・破損汚損を補償しないと書く ⑤盗難は家財のみ ⑥自己負担額20万円を風災・雹災・雪災のものと書く ⑦特約(個人賠償責任1億円・国内のみ・示談交渉あり)と、地震保険の付帯なし ⑧証券に無い事項を書き足さない(保険料の話、補償が足りるかの評価、約款の一般的な説明、地震による火災の補償の断定、助言)。見出しや「証券によると」の前置きは数えていません。

条件8項目まとめた内容証券に無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり8 / 8保険期間・保険金額・補償の可否・「家財のみ」・自己負担額20万円(風災等だけ)・特約・地震保険の付帯なしが原文のとおり。ほかの補償の自己負担額は「証券に書かれていません」と書いたなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 8(⑧×)①〜⑦は原文のとおり。風災等の対象は「証券に対象の記載なし」と書き、建物・家財のどちらかに決めなかったあり。「注意点」として、水災がないと洪水や土砂崩れは補償されない、地震保険がないと地震・噴火・津波による損害は補償されない、盗難は建物の被害(窓や鍵を壊された)は補償されない、といった説明を4つ付け、ハザードマップで浸水の危険を確かめて水災と地震保険を検討するよう勧めた
Haiku 4.5・プロンプトあり8 / 8保険期間・保険金額・補償の可否・「家財のみ」・自己負担額20万円(風災等だけ)・特約・地震保険の付帯なしが原文のとおりなし
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 8(⑧×)①〜⑦は原文のとおり。表で風災等を建物・家財の両方に「補償する」と書いた(証券は対象を分けて書いていないが、数えていない)あり。20万円を超えた部分が保険金の対象になるという仕組みの説明、個人賠償責任特約が使える場面の説明、地震・噴火・津波は火災の補償でも補償されないという断定、ハザードマップの確認を勧める助言を付けた
  • 補償の取り違えは、4条件とも無かった。水災や破損・汚損を補償に入れた条件はなく、盗難の「家財のみ」と、20万円が風災・雹災・雪災だけの自己負担額であることも、4条件とも守りました。
  • 地震保険の付帯なしも、4条件とも落とさなかった。特約の金額・国内のみ・示談交渉サービスの有無も原文のとおりでした。
  • 差は書き足しに出た。ただ頼んだだけの2条件は、「地震・噴火・津波による損害は補償されません」という断定や、仕組みの説明、ハザードマップの確認の助言を付けました。これらは証券に書かれておらず、商品の約款で確かめる内容です。プロンプトありの2条件は付けませんでした。
  • 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。証券は1枚と短く、実際の証券(特約が多いもの、小さい字の免責の注記があるもの)で同じ結果になるとは限りません。
この検証の範囲:1つの架空の書類で、各条件1回ずつの結果です。書類と正解は当社が作ったものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。実際の保険の補償の有無や支払われる金額は、保険会社の約款と担当者に確かめてください。

保険証券を読み取るプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。

次の保険証券を読んで、補償の範囲・自己負担額・特約・保険期間をまとめてください。次のルールを守ってください。
・証券に書いてあることだけを、数字・日付は原文のとおりに書く。
・補償しない項目は「補償しない」と書き、「家財のみ」などの条件を落とさない。
・証券に無い評価・助言・約款の一般的な説明は足さない。

[ここに保険証券を貼り付け]

使うときのコツ

  • 「補償しない」の欄を、先に見る。水災や破損・汚損のように、付けていない補償は、事故が起きてから気づきやすい項目です。表で補償しない欄を探します。
  • 自己負担額は、どの補償の金額かを確かめる。全体の免責のように読み違えると、請求できる金額の見込みが変わります。補償の名前と一緒に書かれているかを見ます。
  • 約款の説明は、AIの答えに頼らず、保険会社に確かめる。地震による火災が補償されるかなどは、商品ごとに違います。証券に無いことは、約款か担当者で確かめます。

よくある質問

保険証券では何を確かめればよいですか?

保険期間、保険金額、補償する災害としない災害、自己負担額(どの補償にかかる金額か)、特約と付いていないもの(地震保険など)を確かめます。条件の注記(「家財のみ」など)も一緒に見ます。

AIに保険証券を読ませると、補償を取り違えますか?

当社の検証(各条件1回、架空の火災保険の証券)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、補償する災害としない災害、「家財のみ」の条件、自己負担額20万円、特約の取り違えはありませんでした。ただ頼んだだけの2条件は、証券に無い注意点の説明や、ハザードマップを確認する助言を付けました。実際の証券で同じ結果になるとは限りません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月12日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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