利用規約の要点(解約・自動更新・免責・準拠法)の抜き出し
利用規約をAIで要約したときの抜けと書き足しの実測・プロンプト
利用規約から抜き出したい4つの要点
有料サービスを使い始める前に確かめておきたい4つを、今回の架空の規約の条文に当てて整理します。実際の規約は、サービスごとに書き方も条件も違います。
| 要点 | 見るところ | 今回の架空の規約 |
|---|---|---|
| 自動更新 | 更新の間隔、いつまでに解約すれば次の請求を止められるか | 1か月ごとに自動更新。更新日の前日までに解約しないと次の1か月分を請求 |
| 解約 | 解約できる方法、解約後に使える期間、返金 | 設定画面からのみ。支払済みの期間の末日まで利用可。日割りの返金なし。メール・電話は不可 |
| 免責 | 運営者が責任を負わない範囲、例外、賠償額の上限 | 故意または重大な過失を除き責任を負わない。賠償額の上限は、損害が発生した月に支払った料金 |
| 準拠法・管轄 | どこの国の法律で、どこの裁判所か | 日本法、東京地方裁判所(第一審の専属的合意管轄) |
AIで利用規約の要点を抜き出したときの実測
下の架空の利用規約(月額680円のメモ共有サービス)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「解約条件・自動更新・免責・準拠法の要点を抜き出して一覧にしてください」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ抜き出させました(2026年10月11日)。規約には、解約は設定画面からのみでメール・電話は受け付けないこと、免責に「故意または重大な過失を除き」という例外があること、賠償額に上限があることを入れています。
もくもくノート 利用規約(架空のサービス) 第1条(適用)本規約は、運営者 株式会社ノートワークス(以下「当社」)が提供するメモ共有サービス「もくもくノート」(以下「本サービス」)の利用条件を定めるものです。利用者は本規約に同意したうえで本サービスを利用するものとします。 第2条(料金と支払い)有料プランの料金は月額680円(税込)とし、利用開始日から1か月ごとに、登録されたクレジットカードへ請求します。無料体験期間は14日間とします。 第3条(自動更新)有料プランは、解約の手続きがない限り、1か月ごとに同じ条件で自動的に更新されます。更新日の前日までに解約しなかった場合、次の1か月分の料金が請求されます。 第4条(解約)利用者は、本サービスの設定画面の「プランの解約」から、いつでも解約できます。解約後も、すでに支払った期間の末日までは利用できます。日割りの返金は行いません。メールや電話での解約の受付は行っていません。 第5条(禁止事項)利用者は、他の利用者の情報の無断取得、本サービスへの不正アクセス、法令に違反する内容の保存を行ってはなりません。当社は、禁止事項に違反した利用者のアカウントを、事前の通知なく停止または削除することがあります。 第6条(データの保存)当社は、利用者が保存したデータを、解約から90日間保管し、その後削除します。利用者は、解約前にご自身でデータを書き出してください。 第7条(免責)当社は、本サービスの中断・停止、データの消失、その他本サービスの利用により生じた損害について、当社に故意または重大な過失がある場合を除き、責任を負いません。当社の責任を負う場合でも、賠償額は、損害が発生した月に利用者が当社に支払った料金の額を上限とします。 第8条(規約の変更)当社は、必要と判断した場合、本規約を変更できます。変更後の規約は、本サービス上に掲示した時点から効力を生じます。 第9条(準拠法・管轄)本規約は日本法を準拠法とします。本サービスに関して紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。 以上(2026年4月1日制定)
採点は7項目です。①自動更新(1か月ごと・解約しない限り更新・更新日の前日までに解約が必要) ②解約の方法(設定画面から。メール・電話は不可) ③解約後(支払済みの期間の末日まで利用可・日割り返金なし) ④免責の例外(故意または重大な過失を除く) ⑤賠償額の上限(損害が発生した月に支払った料金) ⑥準拠法と管轄(日本法・東京地方裁判所) ⑦規約に無い事項・数字・評価を足さない。表の見出しや「規約によると」のような前置きは、書き足しに数えていません。
| 条件 | 7項目 | 解約・自動更新・免責・準拠法の抜き出し | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 設定画面の「プランの解約」から、メール・電話は受け付けない、故意・重大な過失の例外、賠償額の上限まで原文どおり | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 解約・自動更新・免責・準拠法とも原文どおり。第5条(無通知の停止)と第8条(規約の変更)を「関連して注意したい点」として付けた | なし(付けた2点は規約に書いてある内容) |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 条ごとに原文の文言をほぼそのまま写した | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7(⑦×) | 解約・自動更新・免責・準拠法とも原文どおり | あり。「規約から読み取れない点」として、無料体験中の解約の料金、更新日の基準時刻、解約の効力発生日の3点を挙げた |
- 解約の方法・免責の例外・賠償額の上限は、4条件とも原文どおりだった。メール・電話の解約を受け付けないことを落とした条件も、「一切責任を負わない」と言い切った条件もありませんでした。
- Haiku 4.5(ただ頼んだ1回)は、規約に書いていない点の指摘を付けた。無料体験中に解約した場合の料金、更新日の基準時刻、解約の効力発生日の3点を「規約から読み取れない点」として挙げました。規約に無い条件を作ったわけではなく、主に疑問の形です。ただ、この検証では「規約に無い評価・判断」として書き足しに数えました。
- Opus 5.5(ただ頼んだ1回)は、頼んでいない第5条・第8条も挙げた。どちらも規約に書いてある内容で、事実の誤りはなかったため、書き足しには数えていません。
- 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。この規約は条文が短く整理されており、実際のサービスの長い規約で同じ結果になるとは限りません。
利用規約の要点を抜き出すプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。
次の利用規約から、解約条件・自動更新・免責・準拠法の要点を抜き出して一覧にしてください。 ルール: - 規約に書いてあることだけを、数字・条件は原文のとおりに書く - 例外や但し書き(「〜を除き」など)も落とさず書く - 規約に無い事項・計算・評価は足さない [ここに利用規約を貼り付け]
使うときのコツ
- 例外の文言を原文で読む。「〜を除き」「ただし」の部分は、要約で落ちると意味が大きく変わることがあります。抜き出した一覧と原文の該当条を見比べます。
- 解約の方法と期限は、サービスの画面でも確かめる。規約の文面と、実際の画面の手順が違うことがあります。
- 契約するかどうかの判断はAIに任せない。AIが返すのは規約に何が書いてあるかの整理です。内容が自分に不利かどうかは、自分で、必要なら専門家に確かめます。
よくある質問
利用規約では何を確かめればよいですか?
有料のサービスなら、自動更新の間隔と解約の期限、解約の方法、運営者が責任を負わない範囲と賠償額の上限、準拠法と管轄の裁判所を確かめます。実際の規約はサービスごとに違うので、原文を読んでください。
AIに利用規約を要約させると、間違えますか?
当社の検証(各条件1回、約800字の架空の規約)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、解約の方法・免責の例外・賠償額の上限を取り違えませんでした。ただ頼んだだけのHaiku 4.5の1回は、規約に書いていない点の指摘を付けました。長い実際の規約で同じ結果になるとは限りません。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月11日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
契約書・規約の読み取りと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、規約や契約書から要点を抜き出し、原文の例外や但し書きが落ちていないかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
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