書き方と実測

社内規程のやさしい説明の書き方と例文

就業規則(年次有給休暇)をAIでやさしく書き換えたときの日数・条件・例外の実測・プロンプト

結論(先に)社内規程をやさしく書き換えるときは、日数・時刻・人数の数字と、「超える」「限る」といった条件を、規程のとおりに残すのが要です。年次有給休暇の規程(架空)をAIにやさしく書き換えさせた当社の検証(各条件1回)では、7項目で満点が3条件、外したのは1条件でした。外した1条件は、「継続して勤務し」にあたる条件を落としていました。規程に無い事実や法律の説明を足した文面は0件でした。

社内規程をやさしく書き換えるときに守ること

項目守ること
数字と単位日数・時刻・期間・人数・割合は、規程と同じにする。「8割以上」を「だいたい8割」にしない
条件の言葉「超える」(その数は含まない)と「以上」(含む)、「限り」を、規程のとおりに残す
言い切りの強さ「できる」を「必ず」にしない。「認めた場合に限る」を「認められやすい」にしない
条件と例外「ただし」以下の例外を落とさない。誰に適用されるかも残す
書き足さないこと規程に無い事実、法律の説明、励ましは足さない。法律の説明が必要なら、人が確かめて別に書く
原文への案内やさしい説明は原文の代わりにならない。「詳しくは規程の原文を確認してください」の案内を添える

やさしい説明を従業員に配るときは、人事・総務の担当者が規程の原文と見比べてから出してください。規程の内容が法令に合っているかは、この記事では扱っていません。

社内規程のやさしい説明の例文

〇〇(制度の名前)のきまり

1. 対象になる人
〇〇した人が対象です。

2. 〇〇のしかた
〇〇までに、〇〇へ申請します。ただし、〇〇のときは、〇〇までに申請します。

3. 例外
〇〇のときは、〇〇の場合に限り認められます。

詳しくは、規程の原文(第〇条)を確認してください。

AIで社内規程をやさしくしたときの実測

年次有給休暇の規程(架空・5項)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次の社内規程を、従業員向けのやさしい説明に書き換えてください。」とだけ頼む条件と、下の社内規程のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ書き換えさせました(2026年10月10日)。規程には、入社から6か月の継続勤務と8割以上の出勤で10日、申請の期限(前日の17時、3日以上続けるときは2週間前)、同じ日に3名を超えるときの日の変更、翌年度に限る繰り越しと使う順番、試用期間の例外を入れています。

【社内規程(架空・就業規則の一部)】
第〇条(年次有給休暇)
1 入社から6か月間継続して勤務し、その間の所定労働日の8割以上出勤した従業員には、10日の年次有給休暇を与える。
2 取得するときは、前日の17時までに所属長へ申請する。ただし、3日以上続けて取得するときは、取得日の2週間前までに申請する。
3 同じ日に所属部署で取得する人が3名を超えるときは、会社は取得する日の変更を求めることができる。
4 使わなかった年次有給休暇は、翌年度に限り繰り越すことができる。繰り越した休暇は、その年度に新しく与えられた休暇より先に使う。
5 試用期間中の従業員にも、第1項の日数を適用する。ただし、試用期間中に3日以上続けて取得するときは、所属長が認めた場合に限る。

採点は7項目です。①与える条件と日数(6か月の継続勤務・8割以上・10日) ②申請の期限(前日の17時、3日以上続けるときは2週間前) ③日の変更を求められる条件(3名を超えるとき。会社が求めることができる) ④繰り越し(翌年度に限る。新しい休暇より先に使う) ⑤試用期間の例外(日数は同じ、3日以上続けるときは所属長が認めた場合に限る) ⑥「できる」「限る」の強さを変えていない ⑦規程に無い事実・見解を足さない。やさしさや読みやすさは採点していません。

条件7項目日数・条件・例外の残り方規程に無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 76か月・8割・10日、前日17時と2週間前、3名を超える、翌年度に限り繰り越し・新しい休暇より先に使う、試用期間の3日以上は所属長が認めた場合に限る、のすべてが規程どおり。「できる」「限ります」も保ったなし
Haiku 4.5・プロンプトあり7 / 7すべての数字と条件が規程どおり。ただし「第〇条」の形のまま、「与える」を「与えます」に変えた程度で、言い回しはほとんど変わらなかったなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 7すべての数字と条件が規程どおり。「3名を超える場合(4名以上の場合)」と補足し、「会社から休む日を変えてほしいとお願いすることがあります」と言い換えたなし(「その次の年度へは持ち越せません」は「翌年度に限り」の言い換えとして数えた)
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ6 / 7「入社して6か月がたち」と書き、規程の「継続して勤務し」にあたる条件が落ちた(項目1が×)。ほかの数字と条件は規程どおりなし
  • 数字は、4条件とも取り違えなく残った。6か月・8割・10日・17時・2週間前・3名・翌年度・3日のどれも、規程と違う数字にした文面は0件でした。
  • 外した1条件は、条件の言葉が1つ落ちたものだった。Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は、「入社から6か月間継続して勤務し」を「入社して6か月がたち」と書きました。続けて働いたかどうかの条件が読み取れなくなり、項目1を×にしました。
  • 規程に無い事実・法律の説明を足した文面は、0件だった。「理由は不要」「半日でも取れる」「法律で認められた権利」のような書き足しは、4条件ともありませんでした。
  • 言い切りの強さは、プロンプトなしの条件で少し動いた。Opus 5.5・ただ頼んだ条件は「求めることができる」を「お願いすることがあります」と書きました。弱めた言い方ですが、「できる」の範囲として○にしています。
  • プロンプトありの2条件は、やさしくなったとは言えなかった。ルール5「直すのは言い回しだけにする」に従い、Haiku 4.5は「第〇条」の形のまま、語尾を変えた程度でした。Opus 5.5は数字と条件を保ったまま「してください」の文にしています。数字を守らせると、言い換えの幅は小さくなります。
  • 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。差は、Haiku 4.5・ただ頼んだ条件の1項目だけです。同じ条件で繰り返すと変わる可能性があります。
この検証の範囲:年次有給休暇の規程5項という1つの文書で、各条件1回ずつの結果です。規程は当社が作った架空のもので、実在の会社の規程や法令の例ではありません。規程の内容が法令に合っているかは採点していません。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

社内規程のやさしい説明のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

次の社内規程を、従業員向けのやさしい説明に書き換えてください。次のルールを守ってください。
1. 日数・時刻・期間・人数・割合の数字と、「超える」「以上」「限り」などの条件を、規程のとおりに残す。
2. 「できる」「限る」といった言い切りの強さを変えない。弱めも強めもしない。
3. 条件や例外を落とさない。
4. 規程に無い事実・見解・法律の説明・励ましは足さない。
5. 直すのは言い回しだけにする。

[ここに規程を貼り付け]

使うときのコツ

  • 数字と条件を残すルールを、先に書く。この検証のプロンプトありの2条件は、7項目すべてが規程どおりでした。
  • 「継続して」「満たした場合に限る」のような条件の言葉を探して見比べる。落ちた1回は、この種の言葉でした。
  • やさしさを求めすぎない。数字と条件を保つルールを強くすると、文は原文に近くなりました。やさしくする範囲は、人が決めます。
  • 配る前に、人事・総務が原文と見比べる。やさしい説明は原文の代わりになりません。
  • 法律の説明は、AIに書かせない。この検証では法律の説明は出ませんでしたが、足された場合は、人が確かめて直します。

よくある質問

社内規程をやさしい説明に書き換えるとき、何に気をつければよいですか?

日数・時刻・人数などの数字、「超える」「限る」などの条件、「できる」の強さ、「ただし」以下の例外を、規程のとおりに残します。規程に無い事実や法律の説明は足しません。配る前に、人事・総務の担当者が原文と見比べてください。

AIに社内規程をやさしく書き換えさせると、日数や条件を間違えますか?

当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、数字を取り違えた文面は0件でした。外したのは1条件で、Haiku 4.5が「継続して勤務し」にあたる条件を落としました。規程に無い事実や法律の説明を足した文面は0件です。確かめた回数は各条件1回で、規程も1つです。配る前に、原文と見比べてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月10日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

社内規程の説明資料づくりと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談

合同会社フューチャープロンプトは、社内規程から従業員向けの説明を作り、日数や条件、例外が原文どおりに残っているかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。

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