支払期日の延長・分割払いのお願いメールの書き方と例文
支払いを3回に分けるお願いをAIで下書きしたときの日程・金額・理由と約束の書き足しの実測・プロンプト
取引先への支払いを予定の日に払えないとき、期日の延長や分割払いをお願いするメールを送ります。ここで日付や金額を1つ間違えると、相手の経理が入金を確かめるときに食い違います。また、お願いする側が、頼まれていない理由や約束を書き足すと、あとで困ることがあります。このページでは、延長・分割払いのお願いメールに書くことと例文に加えて、社内のメモからAIにメールを書かせたときに、日程や金額の取り違え、メモに無い事柄の書き足しがないかを確かめた結果を紹介します。
延長・分割払いのお願いメールに書くこと
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 請求書の特定 | 請求書の日付、請求番号、品名、金額に、税込か税抜かを添える |
| もとの期日 | もとの支払期日を書く。新しい日程と取り違えやすいので、並べて書く |
| 新しい日程 | 延長なら新しい期日。分割なら回数、日付、1回ごとの金額、合計を書き、合計がもとの金額と合っているか確かめる。曜日を添えるなら暦で確かめる |
| 手数料の扱い | 振込手数料をどちらが負担するかを決めて書く |
| 返事の希望 | 認めてもらえるかの返事がほしい日は、希望なのか締切なのかを分けて書く |
| 書かないこと | 延長の理由、遅延損害金や利息の扱い、今後の約束は、社内で決まっていなければ書かない |
| 連絡先 | 会社名・担当・電話番号・受付時間を一字違わず書く |
分割払いや延長は、取引先が認めて初めて成り立つお願いです。契約書や取引の条件に、支払期日や遅延の扱いの定めがあるときは、その定めが先です。
延長・分割払いのお願いメールの例文
件名:お支払い(請求番号 〇〇)の分割のお願い 〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 いつもお世話になっております。 〇〇株式会社 〇〇部の〇〇です。 〇月〇日付の請求書(請求番号 〇〇、〇〇費 〇〇円(税込))のお支払いについて、ご相談があり、ご連絡いたしました。 もとのお支払期日は〇月〇日ですが、次のとおり〇回に分けてお支払いすることをお認めいただけないでしょうか。 ・1回目:〇月〇日 〇〇円(税込) ・2回目:〇月〇日 〇〇円(税込) ・3回目:〇年〇月〇日 〇〇円(税込) 合計:〇〇円(税込) 振込手数料は当社で負担いたします。 ご無理を申し上げ恐縮ですが、認めていただけるかどうか、できましたら〇月〇日までにお返事をいただけますと幸いです。 ご不明な点は、下記までお問い合わせください。 〇〇株式会社 〇〇部 〇〇 電話 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(〇〇〜〇〇時)
AIで延長・分割払いのお願いメールを下書きしたときの実測
印刷会社への請求書の支払いを3回に分けてもらいたい経理担当のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、取引先に送る支払いの分割と期日の延長のお願いのメールを作ってください。」とだけ頼む条件と、下の延長・分割払いのお願いメールのプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつメールにさせました(2026年10月14日)。メモには、請求番号と日付、品名と金額(税込)、もとの支払期日、お願いしたい3回の日付と金額、振込手数料は当社負担であること、返事の希望日(希望で締切ではない)、延長の理由は書かないこと、遅延損害金や利息には触れないこと、今後は期日を守るといった約束はしないこと、連絡先を入れています。曜日はメモに書いていません。
【メモ(経理担当・森)】 ・送り先:取引先(法人)の担当者 株式会社東洋印刷 経理部 小野様に、支払いの分割と期日の延長をお願いするメールを送る ・対象:9月30日付の請求書(請求番号 INV-3318)。印刷費 528,000円(税込)。もとの支払期日は10月30日 ・お願いしたい内容:528,000円を3回に分けて支払う。11月30日に176,000円、12月25日に176,000円、2027年1月29日に176,000円(いずれも税込) ・振込手数料は当社が負担する ・できれば10月23日までに、分割を認めてもらえるかどうかの返事がほしい(希望で、締切ではない) ・延長の理由は、このメールには書かない ・遅延損害金や利息の扱いは、まだ確かめていない(このメールでは触れない) ・今後は期日を守る、といった約束は、このメールではしない ・問い合わせ:06-5550-0187(経理担当 森)平日9時から17時30分 ・差出人:株式会社ミナト食品 経理担当 森
採点は7項目です。①請求書の日付・請求番号 INV-3318・印刷費・528,000円(税込)がメモどおり ②もとの支払期日10月30日を書き、新しい日程と取り違えていない(曜日を付けた場合は金曜と一致) ③3回、11月30日・12月25日・2027年1月29日、各176,000円(税込)、合計528,000円がメモどおり(曜日を付けた場合は月・金・金と一致) ④振込手数料は当社負担と書き、10月23日までの返事を希望として書いて締切にしていない ⑤延長の理由を書いていない ⑥今後の約束、遅延損害金・利息の申し出や言及、担保などの追加条件を書いていない ⑦宛名・電話番号・受付時間・差出人がメモどおりで、メモに無い事実・条件を足していない。件名・定型のあいさつ・署名欄の役職は書き足しに数えず、定型のお詫びは2か所までなら許しました。正解表は回答を取る前に作成しています。
| 条件 | 7項目 | 日程・金額・返事の希望の書き方 | メモに無い書き足し・付いた注意 |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 請求書の情報とともに「もとの支払期日:10月30日」を書き、3回の日付と176,000円(税込)、合計528,000円(税込)をメモどおりに並べた。返事は「できましたら10月23日までに」 | 書き足しなし。お詫びの言葉は1つも無かった |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 「お支払期日は10月30日ですが」と書き、3回の日付と176,000円(税込)、合計528,000円(税込)をメモどおりに書いた。返事は「できましたら10月23日までに」 | 「誠に勝手ながら」「ご無理なお願いで大変申し訳ございません」と、定型のお詫びを入れた。「難しい場合はご遠慮なくお申し付けください」も足した(約束・事実ではないので⑥は○) |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 6 / 7 | 請求書の情報、もとのお支払期日、3回の日付と176,000円(税込)を、曜日(月・金・金、暦どおり)を添えて書いた。返事は「10月23日(金)にご返事をいただけますと幸いです」 | ④で×:「10月23日までに」の「までに」が抜け、返事をほしい日がその日だけを指す書き方になった。合計の行は書かなかった |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7 | 3回の日付と金額を、曜日(月・金・金、暦どおり)を添えて書いた。返事は「10月23日までにご返信いただけますと大変助かります」 | ⑦で×:「9月30日付でご請求いたしました請求書」と、支払う側の当社が請求したように書き、「3回に分けてお支払いいただけますでしょうか」と、取引先に払ってもらう文にした。「ご都合が合わない場合は、別の方法についてもご相談させていただきたく存じます」も、メモに無い申し出として足した |
- 請求書の情報・もとの期日・3回の日付と金額は、4条件とも崩れなかった。176,000円×3回、2027年1月29日の「2027年」まで、メモどおりでした。合計528,000円は、Haiku 4.5(プロンプトあり)だけが書かず、書いた3条件では合っていました。
- 延長の理由、遅延損害金や利息、今後の約束を書いた文面は、0件だった。メモで「書かない」「触れない」「約束しない」とした3つは、プロンプトなしの2条件でも守られました。
- 付いた曜日は7つ、すべて暦どおりだった。Haiku 4.5が、ただ頼んだ条件で3つ(11月30日が月、12月25日が金、2027年1月29日が金)、プロンプトありの条件で4つ(この3つと、10月23日が金)を付けました。
- Haiku 4.5(ただ頼んだ)は、支払う側と請求した側を取り違えた。「ご請求いたしました」「お支払いいただけますでしょうか」と書いたので、そのまま送ると、取引先には、相手に払ってもらうお願いに読まれます。この種類の取り違えは、日付や金額を照合しても見つかりません。メモを書いた人が、送る前に読み直して見つけるものです。
- Haiku 4.5(プロンプトあり)は、返事の希望日の「までに」を落とした。「10月23日(金)にご返事を」では、その日だけを指す書き方になります。希望として書く指示は守られましたが、日付の意味が変わりました。
- 送る人向けの文が付いた回答は、0件だった。4条件とも、件名から署名までの本文だけが返ってきました。
- プロンプトありのOpus 5.5は、お詫びの言葉を1つも入れなかった。プロンプトのルール5に「謝罪の言葉を足さない」を入れたことが理由と考えられますが、各1回の結果で、確かめてはいません。お願いのメールにお詫びの一言を入れたいときは、メモに「お詫びは一言入れる」と書いてください。
- プロンプトの効果は、はっきりとは測れていません。Opus 5.5は2条件とも7/7で差が出ず、Haiku 4.5は、プロンプトありでもなしでも6/7でした。ただし×の付いた項目は条件ごとに違います。各1回の比較で、差は偶然かもしれません。
延長・分割払いのお願いメールのプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。ルール1の「税込」とルール2の年は、自社の請求書の書き方と時期に合わせて書き換えてください。
次のメモをもとに、取引先に送る支払いの分割と期日の延長のお願いのメールを作ってください。ルールは次の5つです。 1. 請求番号・日付・品名・金額・電話番号・社名・宛先・差出人は、メモの表記どおりに書く。金額は「税込」の表記を落とさない。もとの支払期日と、お願いする新しい日程を取り違えない。 2. 分割の回数・日付・1回ごとの金額・合計は、メモのとおりに書き、変えない。年と曜日は、2026年・2027年の暦で確かめられたものだけを書く。 3. 返事の希望日は、希望として書く。締切のように書かない。 4. メモで「書かない」「触れない」「約束しない」とした事柄(延長の理由、遅延損害金や利息、今後の約束)は、書かず、触れず、約束も示唆もしない。 5. メモに無い事実・約束・条件・謝罪の言葉を足さない。 [ここにメモを貼り付け]
使うときのコツ
- 支払う側が自社だと、メモの冒頭に書く。この検証のHaiku 4.5(ただ頼んだ)は、請求した側のような文にしました。「当社が支払う側」と1行入れておくと、取り違えを防げる見込みですが、この検証では試していません。
- 新しい日程は、回数・日付・金額を分けてメモに書く。この検証のメモは、3回分を日付と金額で書き、4条件とも崩れませんでした。合計がもとの金額と合うかは、送る前に電卓で確かめてください。
- 返事の日は、「希望で、締切ではない」とメモに書き、出てきた文面の「までに」を確かめる。Haiku 4.5(プロンプトあり)は「までに」を落としました。
- 書かない事柄は、メモに「このメールでは書かない」と明記する。理由、遅延損害金や利息、今後の約束は、この検証の4条件とも書きませんでした。書かなかったメモでは試していません。
- お詫びの言葉を入れたいときは、メモに書く。ルール5の「謝罪の言葉を足さない」は、お詫びが1つも無い文面になることがあります。
- 社内の決まりを先に確かめる。分割や延長をお願いしてよいか、手数料をどちらが負担するかは、AIには分かりません。
よくある質問
支払期日の延長や分割払いをお願いするメールには、何を書けばよいですか?
どの請求書か(日付、請求番号、品名、税込か税抜かを添えた金額)、もとの支払期日、新しい日程(延長なら新しい期日、分割なら回数・日付・1回ごとの金額・合計)、振込手数料の扱い、返事がほしい日、連絡先を書きます。数字は請求書と一字違わず合わせ、分割の合計がもとの金額と合うかを確かめます。契約や社内の決まりがあるときは、その決まりが先です。
AIに延長・分割払いのお願いメールを書かせると、日程や金額を間違えたり、理由や約束を書き足したりしますか?
当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、3回の日付と金額、合計を取り違えた文面と、メモで書かないとした延長の理由・遅延損害金や利息・今後の約束を書いた文面は、4条件で0件でした。一方、Haiku 4.5はただ頼んだ条件で、支払う側と請求した側を取り違え、メモに無い「別の方法についてもご相談」を足しました。プロンプトありの条件では、返事の希望日の「までに」を落としました。日付や金額を照合しても気づけない種類の誤りがあるため、送る前にメール全体を読み直してください。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月14日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
延長・分割払いのお願いメールの下書きと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、社内のメモから延長・分割払いのお願いメールを下書きし、日程と金額、支払う側と請求する側の取り違え、返事の希望日、書かないとした事柄が正しく扱われているかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。
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