誓約書の書き方と例文
要点メモをAIで誓約書にしたときの誓約内容・退職後の範囲・書き足しの実測・プロンプト
誓約書に書くこと
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 宛先 | 会社名と代表者名。提出先の部署があれば添える |
| 誓約者 | 氏名と、入社日など誓約の前提になる日付 |
| 誓約する内容 | 約束することを、1項目ずつ書く。決めていない内容は足さない |
| 退職後の扱い | 退職後も守る義務があるなら、その範囲を書く。範囲や期間を決めていないのに足さない |
| 書かないこと | 違反したときの罰則や損害賠償の額、転職や競業の制限など、決めていない事柄には触れない |
| 提出日と署名 | 提出日は本人が書くなら空欄にしておき、署名と押印の欄を置く |
労働基準法第16条は、使用者は労働契約の不履行について違約金を定め、または損害賠償額を予定する契約をしてはならないと定めています(e-Gov法令検索、2026年10月15日確認)。誓約書に違反時の賠償額を書くかどうかは、この条文との関係を含めて、社会保険労務士や弁護士に確かめてください。AIは、会社の就業規則や個別の事情を見ていません。この記事の実測は、メモに書いた内容を誓約書にする部分だけです。
誓約書の例文
誓約書 〇〇株式会社 代表取締役 〇〇 〇〇 殿 (提出先:〇〇部) 私は、〇年〇月〇日付で貴社に入社するにあたり、次の事項を誓約します。 1. 業務で知った〇〇を、業務以外に使わず、外部に漏らしません。 2. 退職後も、〇〇は漏らしません。 3. 会社の〇〇を社外へ持ち出すときは、〇〇の許可を得ます。 4. 〇〇を、会社に無断で持ち込みません。 以上 提出日: 年 月 日 誓約者 氏名:〇〇 〇〇 印
AIで誓約書を作ったときの実測
入社時の秘密保持の要点メモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、誓約書を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の誓約書のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ誓約書にさせました(2026年10月15日)。メモには、会社と代表者、誓約者と入社日、誓約する4項目(顧客情報と技術情報を漏らさない/退職後は顧客情報だけ漏らさない/持ち出しは上長の許可を得る/他社の秘密情報を無断で持ち込まない)、書かない罰則・損害賠償・競業の制限・就業規則・給与、空欄にする提出日を入れています。退職後の義務を顧客情報だけにしたのは、AIが技術情報まで広げないかを見るためです。
【誓約書を作る要点メモ】(架空) 提出する会社:株式会社青葉テック(代表取締役 森本 亮) 誓約する人:佐々木 遥(2026年12月1日入社) 提出先:人事部 誓約する内容: 1. 業務で知った顧客情報と社内の技術情報を、業務以外に使わず、外部に漏らさない。 2. 退職後も、顧客情報は漏らさない(退職後の義務は顧客情報だけ。技術情報は在職中のみ)。 3. 会社のパソコンや資料を社外へ持ち出すときは、上長の許可を得る。 4. 他社の秘密情報を、会社に無断で持ち込まない。 書かないこと:違反したときの罰則・損害賠償の額、転職や競業を制限する内容、就業規則の中身、給与。 提出日:空欄にする(本人が記入する)。誓約者の署名と押印の欄を置く。
採点は7項目です。①宛先(株式会社青葉テック 代表取締役 森本 亮 殿)、誓約者(佐々木 遥)、入社日(2026年12月1日)がメモどおり ②誓約の4項目をすべて書く ③退職後の義務が顧客情報だけで、技術情報に広げず、期間も足さない ④違反時の罰則・損害賠償に触れない ⑤転職・競業の制限、就業規則、給与に触れない ⑥提出日が空欄で、署名と押印の欄がある ⑦メモに無い義務・条件・例外を足さない。題名・「以上」・定型の言い回しは書き足しに数えていません。
| 条件 | 7項目 | 誓約内容・退職後の範囲・書き足しの書き方 | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 会社・代表者・誓約者・入社日・提出先が一致。誓約の4項目、退職後は顧客情報のみ(「退職した後も、顧客情報は漏らしません」)が一致。提出日は空欄、署名と押印の欄あり | なし |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 誓約の4項目を第1条から第4条に分けて書き、退職後は顧客情報のみ。提出日は空欄、署名と押印の欄あり。持ち出しは「事前に上長の許可を得ます」と書いた | なし(第1条〜第4条の見出しと、持ち出しの「事前に」は、メモの言い換えとして数えず) |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 誓約の4項目と、退職後は顧客情報のみが一致。提出日は空欄、署名と押印の欄あり | なし |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 7 / 7 | 誓約の4項目と、退職後は顧客情報のみが一致。1項目に「在職中は」を付けた。持ち出しは「事前に」と書いた。提出日は空欄、署名と押印の欄あり | なし。文面のあとに「文面は要点メモの4項目のみで構成し…」という一言を付けたが、新しい義務ではない |
- 宛先・誓約者・入社日は、4条件ともメモどおりだった。会社名、代表者名、佐々木 遥、2026年12月1日の取り違えは見つかりませんでした。
- 誓約の4項目は、4条件とも漏れなく書かれた。顧客情報と技術情報の扱い、退職後の顧客情報、持ち出しの許可、他社の秘密情報の持ち込みのいずれも書かれていました。
- 退職後の義務は、4条件とも顧客情報だけだった。技術情報まで退職後に広げた文面や、「退職後2年間」のような期間を足した文面は0件でした。プロンプトなしでも同じでしたが、メモに「顧客情報だけ。技術情報は在職中のみ」と括弧で書いていた結果かもしれません。
- 罰則・損害賠償・競業の制限・就業規則・給与は、4条件とも書かなかった。メモの「書かないこと」を守った文面が4つでした。
- 提出日は4条件とも空欄で、署名と押印の欄があった。具体的な日付を入れた文面は0件でした。
- ただ頼んだ条件の2つは、持ち出しの許可に「事前に」を付けた。メモは「上長の許可を得る」で、「事前に」はありません。許可を得る前に持ち出さないという読み方としては自然ですが、メモの言葉とは違うため、書き足しには数えず、判断が分かれる点として残します。
- Haiku 4.5・ただ頼んだ条件は、1項目に「在職中は」を付け、文面のあとに一言を付けた。「在職中は」は、メモの「退職後の義務は顧客情報だけ。技術情報は在職中のみ」と合う言い換えです。ほかの3条件は、技術情報の義務が在職中のみであることを文面に書いていません(退職後に広げてはいないため、③は○のままです)。一言は、要点メモの4項目のみで構成し、除外された事柄は入れていないという説明で、新しい義務ではありません。
- 送る前に読み直す箇所は、約束の範囲そのもの。誓約書の内容が就業規則と合っているか、法的に問題がないかは、AIには確かめられません。
- 4条件とも満点で、プロンプトの効果は測れていない。メモに「書かないこと」を明記した結果の可能性があります。同じ条件で繰り返すと変わる可能性があります。
誓約書のプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。
誓約書を作ってください。次のルールを守ってください。 1. 会社名・代表者名・誓約者の氏名・入社日・提出先は、メモの表記のとおりに書く。 2. 誓約する内容は、メモの項目だけを、漏らさず書く。 3. 退職後の義務は、メモに書かれた範囲だけにする。範囲を広げたり、期間を足したりしない。 4. メモで「書かないこと」とした事柄には触れない。 5. 提出日は空欄にし、署名と押印の欄を置く。 6. メモに無い義務・条件・例外は足さない。 [ここに要点メモを貼り付け]
使うときのコツ
- 誓約する内容は、メモに1項目ずつ書く。この検証のメモは4項目に絞り、4条件とも漏れなく書きました。
- 退職後の範囲は、メモに書く。この検証では、顧客情報だけと書いたメモを、4条件とも広げませんでした(書かなかったメモとは比べていません)。
- 触れない事柄は、メモに「書かないこと」と書く。罰則・損害賠償・競業の制限は、メモの指示どおり4条件とも書きませんでした。
- 言葉の言い換えは、読み直して確かめる。ただ頼んだ条件の2つは、「事前に」を付けました。
- 就業規則との関係や法的な有効性は、必ず専門家と会社の規則で確かめる。AIは、確かめられません。
よくある質問
誓約書には何を書けばよいですか?
会社名と代表者名の宛先、誓約者の氏名と入社日、誓約する内容を1項目ずつ、退職後も守る義務があればその範囲、提出日と署名・押印の欄を書きます。決めていない罰則や損害賠償の額、転職の制限は書き足しません。就業規則との関係や法的な有効性は、専門家と会社の規則で確かめてください。
AIに誓約書を書かせると、罰則や損害賠償を書き足しますか?
当社の検証(入社時の秘密保持の架空のメモ、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、メモで書かないとした罰則・損害賠償・競業の制限を書いた文面は4条件とも0件で、退職後の義務を顧客情報より広げた文面もありませんでした。4条件とも満点で、プロンプトの有無の差は測れていません。誓約書の内容は、送る前に就業規則と照らして確かめてください。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月15日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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