書き方と実測

FAQ(よくある質問)の作り方とテンプレート

ネットショップの例文つき。案内文からAIでFAQを作ったときの回答・数字の書き足しの実測・プロンプト

結論(先に)FAQは、案内文に書いてあることを、お客様が聞く言い方の質問に並べ替えて作ります。ネットショップのご利用案内をAIにFAQにさせると、Opus・Haikuの4条件とも、送料・発送・お届け・支払い・返品・不良品など案内文にある8項目は正しく書け、問い合わせ先・領収書・キャンセルなど案内文に無い回答を作った条件はありませんでした。回答の書き足しは、Opusのただ頼んだ条件の1か所だけです。Haikuのただ頼んだ条件は、質問の言い方を案内文の「不良品」から「破損」まで広げました。

FAQ(よくある質問)は、お客様からよく聞かれることに、先に答えておく文書です。このページでは、ネットショップのご利用案内(架空)から、お客様向けのFAQを作らせた結果を紹介します。社内向けのFAQも、元の資料から質問と回答を作る点は同じですが、このページの実測はお客様向けの案内文だけで、社内の規程やマニュアルでは試していません。

FAQに書くこと

項目書くこと
質問お客様が実際に聞く言い方で書く。案内文の見出しをそのまま質問にしない
回答案内文の金額・日数・時間をそのまま書く
条件「以上」「以内」「だけ」などの条件を落とさない
分類送料・発送・お届け・お支払い・返品のように、お客様が探す順に分ける
案内文に無いこと答えを作らず、FAQに入れる前に元の資料を確かめる
問い合わせ先案内文にあるときだけ書く

FAQのテンプレート

【分類名】(送料・発送・お届け・お支払い・返品・不良品 など)

Q. 質問(お客様が実際に聞く言い方で)
A. 回答(案内文の金額・日数・条件をそのまま。「以上」「以内」「だけ」を落とさない)

Q.
A.

※ 案内文に無いことは、回答を作らず、FAQに入れない
※ 問い合わせ先は、案内文にあるときだけ書く

AIで案内文からFAQを作ったときの実測

ネットショップのご利用案内(架空)を、答えを知らない状態のClaudeに、「ただ頼む」「下のプロンプトを使う」の2通りで1回ずつ解かせ、正解表と照らし合わせました(2026年10月13日、当社の作業環境から実行)。ツールを使わせないエージェントを、opus(Opus 5.5)・haiku(Haiku 4.5)の指定で起動しています。案内文には、条件を落としやすい次の点を仕込みました。送料無料は5,500円「以上」であること、返品はメールで連絡した場合「だけ」で7日以内であること、日付指定は14日先までであること、ギフト包装と海外発送はできないことです。

【ご利用案内(ネットショップ「みなと雑貨店」)】
・送料:全国一律550円(税込)。5,500円(税込)以上のご注文は無料
・発送:平日の午後2時までのご注文は当日発送。土日祝日のご注文は翌営業日以降の発送
・お届け:発送から通常1〜3日。離島と一部の地域は、これより日数がかかることがある
・お届け日時の指定:時間帯は「午前中」「14〜16時」「16〜18時」「18〜20時」「19〜21時」から選べる。日付は注文日から14日先まで指定できる
・お支払い:クレジットカード、コンビニ払い、代金引換。代金引換の手数料は330円(税込)
・返品:商品が届いてから7日以内に、メールで連絡した場合だけ受け付ける。お客様の都合による返品の送料は、お客様の負担
・不良品:商品が届いてから7日以内に連絡があれば、送料は当社が負担して、交換または返金する
・ギフト包装:対応していない
・海外への発送:行っていない

採点は正解表の8項目(送料・発送・お届け・日時の指定・支払い・返品・不良品・できないこと)です。これとは別に、案内文に無い質問・回答・数字を書き足した数を数えました。

条件8項目の得点案内文に無い質問・回答・数字の書き足しFAQの数
Opus 5.5・プロンプトあり8なし10
Opus 5.5・ただ頼んだだけ81か所。平日の午後2時を過ぎた注文を「翌営業日以降の発送」と補った(末尾の補足で、明記されていないと自分で断っている)12
Haiku 4.5・プロンプトあり8なし10
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ8回答の書き足しはなし。ただし質問に「破損していたり」を足し、案内文の「不良品」と同じ扱いに広げた10
  • 案内文にある8項目は、4条件とも正しく書けた。送料無料は「5,500円(税込)以上」、返品は「7日以内」にメールで連絡した場合だけ、日付指定は「14日先まで」と、条件はどの条件でも落ちませんでした。
  • 案内文に無い回答は、4条件とも作られなかった。問い合わせ先、領収書、キャンセル、返金の時期は、どのFAQにも出ませんでした。ただ頼んだOpusは、末尾の補足で「返品の連絡に使うメールアドレスも案内文にないため、載せる場合は書き足してください」と断っています。
  • 回答の書き足しは1か所、質問の広がりは1か所だった。どちらも、案内文に書かれていないことを、書かれた内容の延長で補ったものです。Opusの補足の冒頭には「案内文にない内容は加えていません」とあり、午後2時の補いとは食い違っています。FAQは客が読んで行動するため、補った部分も確かめてから使います。
  • この検証は、プロンプトの効果を8項目では測れていない。案内文が短く、項目がはっきりしているため、4条件とも8項目は満点でした。差が出たのは書き足しの有無と、FAQの数だけで、1回ずつの結果です。

AIの出力の悪い例と直した例(原文のまま)

案内文に無いことを補った出力と、案内文にあることだけを書いた出力を、同じ場面で並べます。

場面悪い例(ただ頼んだだけ)直した例(プロンプトあり)
平日の午後2時を過ぎた注文Opus:「午後2時を過ぎたご注文と、土日祝日のご注文は、翌営業日以降の発送です。」Opus:「土日祝日のご注文は、翌営業日以降の発送です。」
不良品の質問Haiku:「商品が破損していたり、不良品だったりした場合はどうすればよいですか。」Haiku:「届いた商品に不良品があった場合はどうなりますか。」

悪い例の1行目は、FAQ本文では、案内文に書かれていない取り扱いを決まったこととして答えています(末尾の補足では、明記されていないと断っています)。2行目は、案内文の「不良品」の取り扱いを「破損」にも広げています。直した例は、案内文にあることだけで答えています。

この検証の範囲:1つのサンプルで、各条件1回ずつの結果です。サンプルと正解は当社が作った架空のものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Geminiでは試していません。

FAQ作成のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。

次の案内文から、お客様向けのFAQ(よくある質問と回答)を書いてください。守るルールは次の4つです。
1. 送料・金額・日数・日付・時間は、案内文のとおりに書く。
2. 案内文に無い質問と回答(問い合わせ先、領収書、キャンセル、返金の時期など)は作らない。
3. 条件(「以上」「7日以内」「メールで連絡した場合だけ」など)を落とさない。
4. 案内文だけでは答えられない質問は、FAQに入れない。

[ここに案内文を貼り付け]

使うときのコツ

  • 案内文に無い取り扱いが答えに混ざっていないか確かめる。「午後2時を過ぎた場合」のように、案内文が触れていない場合分けを補った回答を探します。
  • 質問の言い換えで、対象が広がっていないか確かめる。「不良品」が「破損」に言い換わるなど、質問の中で条件が増えていないかを見ます。
  • 問い合わせ先は、案内文にあるときだけ載せる。AIが連絡先を作らないよう、プロンプトで指示しておきます。

よくある質問

FAQには何を書けばよいですか?

お客様がよく聞くことを、お客様の言い方の質問にして、案内文の金額・日数・条件をそのまま回答に書きます。送料・発送・お届け・お支払い・返品のように、探す順に分けると読みやすくなります。案内文に無いことは、答えを作らず、元の資料を確かめてから入れます。

FAQの回答に、案内文に無いことを書いてもよいですか?

案内文に無いことは、書く前に元の資料や担当者に確かめてください。FAQは客が読んで行動するため、補った取り扱いが実際の運用と違うと、問い合わせや返品の食い違いにつながります。

AIにFAQを作らせると、案内文に無い回答を作りますか?

当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus・Haikuとも、問い合わせ先、領収書、キャンセル、返金の時期などの回答は作りませんでした。一方、ただ頼んだOpusは平日の午後2時を過ぎた注文の扱いを回答に補い、ただ頼んだHaikuは質問を「破損」まで広げました。

社内FAQも同じ方法で作れますか?

元の資料から質問と回答を作る点は同じです。ただし、このページの実測はお客様向けの案内文だけで、社内の規程やマニュアルでは試していません。社内向けに使うときも、回答が元の資料にあるかを確かめてください。

FAQの作成をAIに頼むとき、何を指示するとよいですか?

案内文の金額・日数・日付・時間はそのまま書くこと、案内文に無い質問と回答は作らないこと、「以上」「7日以内」などの条件を落とさないこと、案内文だけでは答えられない質問はFAQに入れないこと、の4つを指示します。このページのプロンプトに入れてあります。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月13日に行いました。会社の詳細はトップページをご覧ください。
検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。

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