書き方と実測

値上げ・料金改定のお知らせの書き方と例文

価格改定のお知らせをAIで下書きしたときの新旧金額・適用日・例外の実測・プロンプト

結論(先に)値上げ(料金改定)のお知らせは、対象の商品、旧と新の金額(税抜か税込か)、新価格にする基準の日、旧価格のままの例外、理由、問い合わせ先を、取り違えのない形で書くのが要です。新旧の金額、注文日が基準の適用日、年間契約の例外、値上げしない商品、送料据え置き、今後は未定という点が絡むメモをAIにお知らせメールにさせた当社の検証(各条件1回)では、金額・適用日・年間契約の例外は4条件とも崩れませんでした。外したのは1条件で、Opus 5.5にただ頼んだ回が「経費の削減に努めてまいりましたが」というメモに無い事実を足しました。曜日はプロンプトありの2条件が、1月1日(金)と12月31日(木)を暦どおりに付けました。

値上げのお知らせに書くこと

項目書くこと
対象値上げする商品・サービスの名前と数量の単位(1箱1,000枚入りなど)。値上げしないものがあれば、対象外と分かるように分けて書く
旧と新の金額旧→新の順で並べ、税抜か税込かを揃えて書く。旧と新の取り違えは請求に直結するので、送る前に自分の目で照合する
新価格にする基準注文を受けた日・納品日・請求日のどれを基準にするか。基準が違うと、同じ日付でも新価格になる注文が変わる
旧価格のままの場合契約期間中のお客様や、すでに受けた注文など。例外ごとに、いつまで旧価格か、誰がいつ連絡するかを書く
送料などの据え置き変わらないものは「変更なし」と書く。書かないと送料も値上がりしたと受け取られることがある
理由メモにある事実だけを書く。率や根拠を数字で示すときは、社内で確かめた数字だけにする
今後のこと次の改定が決まっていなければ、触れないか、未定と書く。「当面は改定しません」と約束しない
問い合わせ先部署・担当・電話番号・受付時間を一字違わず書く

取引先との契約に価格改定の通知時期や協議の決まりがある場合は、その決まりが先です。お知らせの文面を作る前に、自社の契約書で確かめてください。

値上げ・料金改定のお知らせの例文

件名:〇〇(商品名)の価格改定のお知らせ(〇年〇月〇日のご注文分から)

お取引先各位

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、下記の商品の価格を改定させていただくことになりました。

■価格を改定する商品
〇〇(商品名・数量)
旧価格:〇〇〇〇円(税抜)
新価格:〇〇〇〇円(税抜)

■価格を改定しない商品
〇〇は、〇〇〇〇円(税抜)のまま変わりません

■新価格にする基準
〇年〇月〇日(〇)以降にお受けしたご注文から

■旧価格のままの場合
・〇年〇月〇日(〇)までにお受けしたご注文は、納品が後になっても旧価格です
・〇〇契約のお客様は、契約期間の終わりまで旧価格です。担当から個別にご連絡します

■送料
〇〇

■改定の理由
〇〇

■お問い合わせ
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇 電話 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(〇〇〜〇〇時)

AIで値上げのお知らせを下書きしたときの実測

紙製品の会社の営業事務のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、取引先に送る料金改定(値上げ)のお知らせメールを作ってください。」とだけ頼む条件と、下の値上げのお知らせのプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつお知らせメールにさせました(2026年10月9日)。メモには、旧と新の金額、値上げしない商品、注文日が基準の適用日と例外、年間契約のお客様の扱い、送料、理由、今後の改定は未定、問い合わせ先を入れています。曜日はメモに書いていません。

【メモ(営業事務・坂口)】
・送り先:取引先(法人)にメールで一斉に送る
・対象:業務用封筒 長形3号(白)1,000枚入り1箱。値上げするのはこの商品だけ
・金額:旧 4,800円(税抜)→ 新 5,300円(税抜)
・角形2号(白)1,000枚入り1箱は 3,900円(税抜)のまま変えない
・適用日:2027年1月1日以降に受けた注文から新価格。12月31日までに受けた注文は、納品が年明けになっても旧価格
・年間契約(契約書あり)のお客様は、契約期間の終わりまで旧価格。担当から個別に連絡する
・送料は変更なし
・理由:紙の仕入れ価格の上昇と、運送会社の運賃の値上げ。値上げの率は書かない
・次の価格改定の予定:まだ何も決まっていない
・問い合わせ:03-5550-0187(営業事務 坂口)平日9時から17時
・差出人:株式会社みなと紙工 営業事務 坂口

採点は7項目です。①新旧の金額(長形3号は旧4,800円→新5,300円の税抜、角形2号は3,900円のまま)がメモどおり ②適用日(2027年1月1日以降に受けた注文から。12月31日までに受けた注文は納品が年明けでも旧価格)がメモどおり。曜日を付けた場合は1月1日=金、12月31日=木と一致(付けなければ○) ③年間契約のお客様は契約期間の終わりまで旧価格で、担当から個別に連絡する ④送料は変更なし、理由は紙の仕入れ価格の上昇と運賃の値上げの2つだけ、率は書かない ⑤今後の改定を約束しない ⑥問い合わせ先・差出人がメモどおり ⑦メモに無い事実・約束を足さない。件名・定型のあいさつ・「ご理解を賜りますよう」の定型は書き足しに数えていません。

条件7項目新旧の金額と適用日の書き方メモに無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7旧4,800円→新5,300円(税抜)。「2027年1月1日(金)以降にお受けしたご注文から」「2026年12月31日(木)までにお受けしたご注文は…旧価格」。曜日2つとも暦と一致。見出しで「値上げする商品」「値上げしない商品」「旧価格のままの場合」を分けたなし。「誠に申し訳ございません」の定型のみ。今後の価格改定には触れなかった
Opus 5.5・ただ頼んだだけ6 / 7旧4,800円→新5,300円(税抜)。「2027年1月1日以降にお受けしたご注文から」。曜日は付けなかった。「1商品のみ」角形2号は価格が変わらないこと、年間契約は契約期間が終わるまで旧価格のままであること、送料に変更がないことを、番号つきの項目に分けたあり。「弊社でも経費の削減に努めてまいりましたが、現在の価格を維持することが難しくなりました」(メモに無い事実)。「次の価格改定の予定は、現時点では決まっておりません」はメモどおり
Haiku 4.5・プロンプトあり7 / 7旧4,800円→新5,300円(税抜)。「2027年1月1日(金)以降に受けたご注文から」「2026年12月31日(木)までに受けたご注文は…改定前の価格」。曜日2つとも暦と一致なし。今後の価格改定には触れなかった。宛名は「株式会社○○ ご担当者様」の仮置き、「担当よりに」の誤字が1つ
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 7旧4,800円→新5,300円(税抜)。「2027年1月1日以降にご注文いただいた分から」「2026年12月31日までにご注文いただいた分は…改定前の価格」。曜日は付けなかったなし。「次回の価格改定につきましては、現時点で決まっているものはございません」はメモどおり。宛名は「{会社名}」の仮置きのまま。「価格を改定いたしました」と過去形で書いた
  • 新旧の金額と適用日は、4条件とも崩れなかった。旧4,800円→新5,300円の向き、税抜の表記、角形2号が3,900円のまま変わらないこと、注文を受けた日を基準にする書き方(出荷分・請求分への言い換えは0件)が、4つとも残りました。言い回しは「お受けしたご注文から」「受けたご注文から」「ご注文いただいた分から」と条件ごとに違います。
  • 年間契約の例外と送料の据え置きも、4条件とも書いた。契約期間の終わりまで旧価格であること、担当から個別に連絡することが、すべての文面にありました。
  • 曜日は、付けた2条件が暦どおりだった。プロンプトありのOpus 5.5とHaiku 4.5は、2027年1月1日(金)と2026年12月31日(木)を正しく付けました。ただ頼んだ2条件は曜日を付けていません。確かめられた回数は2回です。
  • 外したのは1条件で、書き足しが原因だった。Opus 5.5(ただ頼んだ1回)は、理由の前に「弊社でも経費の削減に努めてまいりましたが、現在の価格を維持することが難しくなりました」と書きました。メモにある理由は紙の仕入れ価格の上昇と運賃の値上げの2つだけで、経費削減の努力は書いてありません。メモで確かめられない一文が入ると、取引先から聞かれたときに答えに詰まるおそれがあります。このほか「運送会社の運賃の値上げが続いております」と、メモにない「続いている」も添えています。経費削減の一文は、理由の追加ではなくメモに無い事実として項目7でだけ数えました。
  • 今後の改定は、触れなかった条件と、未定と書いた条件に分かれた。プロンプトありの2条件は触れず、ただ頼んだ2条件は、Opus 5.5が「次の価格改定の予定は、現時点では決まっておりません」、Haiku 4.5が「次回の価格改定につきましては、現時点で決まっているものはございません」と、未定のままに書きました。「当面は改定しません」と約束した文面は0件です。
  • 送る前に直す箇所が残った。Haiku 4.5のただ頼んだ回は宛名が「{会社名}」の仮置きのまま、「価格を改定いたしました」と書いて、お知らせの時点で改定が済んだように読めます。プロンプトありの回は宛名が「株式会社○○」の仮置きで、「担当よりに個別に」と助詞が重なっていました。いずれも採点の7項目には入れていませんが、そのまま送ると目立ちます。
  • 各1回の比較なので、プロンプトの効果とまでは言えません。プロンプトありは2条件とも7項目すべて○で、ただ頼んだ条件は6/7と7/7でした。なお問い合わせ先の受付時間は「9時から17時」を「9時〜17時」と書いた回があり、表記の違いとして○にしています。差が出たのは書き足し1回だけで、同じ条件で繰り返すと変わる可能性があります。
この検証の範囲:1つのメモで、各条件1回ずつの結果です。メモと正解は当社が作った架空のものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

値上げ・料金改定のお知らせのプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。」の1文を添えています)。ルール2の期間は、自社のお知らせの時期に合わせて書き換えてください。

次のメモをもとに、取引先に送る料金改定(値上げ)のお知らせメールを作ってください。次のルールを守ってください。
1. 金額・日付・電話番号・社名・差出人は、メモの表記どおりに書く(旧と新の金額を取り違えない。税抜か税込かもメモのとおり)
2. 曜日は2026年12月〜2027年1月の暦で確かめ、確かめられなければ書かない
3. 新価格の適用は、メモにある基準(何を基準に新価格にするか)と例外(旧価格のままの場合)を、メモの言い方のまま分けて書く。値上げの対象外の商品は、対象外と分かるように書く
4. まだ決まっていないこと(今後の価格改定など)は、決まったように書かない。今後の約束もしない
5. 値上げの理由・率や、メモに無い事実・割引・約束は足さない

[ここにメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 新旧の金額は、送る前に自分の目でメモと見比べる。この検証では取り違えは起きませんでしたが、旧と新が逆になると取引先の請求に直結します。
  • 適用日の基準をメモに一言で書く。「注文を受けた日」「納品日」「請求日」のどれかをメモに書いておけば、AIに基準を決めさせずに済みます。
  • 例外を1つずつ別の行にして書く。年間契約、すでに受けた注文のような例外は、メモの時点で行を分けておくと、文面でも別の項目になりやすくなります(この検証では4条件とも分けて書きました)。
  • 理由は、メモにある分だけにする。ただ頼んだ回では「経費の削減に努めてまいりましたが」という一文が混ざりました。プロンプトを使っても、出てきた文面にメモに無い言い回しがないかを見ます。
  • 契約の決まりを先に確かめる。通知の時期や協議の決まりは、AIには分かりません。

よくある質問

値上げのお知らせには何を書けばよいですか?

値上げする商品、旧と新の金額(税抜か税込か)、新価格にする基準の日(注文を受けた日か、納品日か、請求日か)、旧価格のままの例外、送料などの据え置き、理由、問い合わせ先を書きます。旧と新の取り違えと、基準の日の言い換えは請求に直結するので、送る前に自分の目でメモと照合します。契約に通知時期や協議の決まりがあるときは、その決まりが先です。

AIに値上げのお知らせを書かせると、金額や適用日を間違えますか?

当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、旧と新の金額、注文日が基準の適用日、年間契約の例外は4条件とも崩れませんでした。外したのは1条件で、Opus 5.5にただ頼んだ回が、メモに無い「経費の削減に努めてまいりました」という一文を足しました。確かめた回数は各条件1回です。送る前に、金額と日付とメモに無い一文を自分の目で確かめてください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月9日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

取引先へのお知らせメールの下書きと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談

合同会社フューチャープロンプトは、社内のメモからお知らせを下書きし、金額や日付、決まっていないことが正しく書かれているかを確かめる手順まで含めた仕組みづくりをご一緒します。

お問い合わせ →