書き方と実測

昇給・役職変更の通知の書き方と例文

メールと辞令をAIで下書きしたときの取り違えと書き足しの実測

結論(先に)昇給と役職変更の通知(本人宛のメールと辞令)を、人事部のメモ(架空)からAIに書かせ、金額・適用日・役職名の取り違えと、メモに無い評価コメントの書き足しを調べました。Opus 5.5とHaiku 4.5を、ただ頼んだ条件とプロンプトありの条件で試した4条件は、7項目がすべて○で、評価コメントの書き足しも、決めていない賞与・時間外手当を決めて書いた回も0件でした。違いが出たのは、辞令の形(金額を書くか、日付欄に何を入れるか、発令者を空欄にするか)でした。

昇給・役職変更の通知に書くこと

昇給と役職変更を本人に知らせるときは、メールと辞令のそれぞれに、メモにある次の事柄を書きます。

  • 宛先と差出人:所属と氏名、人事部の差出人、通知日。
  • 役職と発令日:変更前と変更後の役職名、所属が変わるかどうか、発令日。
  • 基本給:変更前と変更後の月額と、増額の幅。
  • 役職手当:手当の名前と月額、基本給に含むかどうか。
  • 適用日と支給:いつの給与から新しい金額になるか。受領の返信の期限があればそれも。
  • 決めていない事柄:賞与への反映など、まだ決めていないことは決めて書かない。

この記事は、金額・日付・役職名の取り違えと、メモに無い内容の書き足しだけを見ています。文面の自然さや、労務上・社内規程上の適切さは扱っていません。実際に使うときは、人事部の責任者と社労士などの専門家に確認します。

AIで昇給の通知を書かせたときの実測

人事部のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに、昇給と役職変更を本人に知らせる、本人宛のメールの文面と辞令の文面を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の通知のプロンプトを付ける条件で書かせました。4条件です。メモは次のとおりです。

【メモ(人事部・長谷川)】
・書類:昇給と役職変更の通知。本人宛のメールの文面と、辞令の文面の2つを作る
・対象者:営業部 営業一課 佐伯 美咲さん(現在の役職は主任)
・役職変更:主任から係長へ。発令日は2026年12月1日。所属は変わらず営業部 営業一課
・基本給:月額285,000円から300,000円へ(15,000円の増額)
・役職手当:係長の役職手当として月額20,000円を新たに支給する。基本給には含めない
・適用:12月1日付。12月分の給与(12月25日支給)から新しい金額
・通知日:2026年11月20日(金)。受領の返信は11月27日(金)まで
・賞与への反映、時間外手当の扱いの変更は、まだ決めていない(通知には書かない)
・辞令の交付:12月1日に営業部で行う。時刻と場所はまだ決めていない
・評価の内容や理由は面談で本人に直接伝えるため、通知には書かない
・差出人:人事部 長谷川

メモには、あえて「賞与への反映、時間外手当の扱いの変更は、まだ決めていない」「評価の内容や理由は面談で本人に直接伝えるため、通知には書かない」と書いてあります。AIがこれを守るか、決めて書いたり評価の言葉を足したりしないかを見るためです。基本給と役職手当を別に書く点、通知日・発令日・支給日が違う日である点も、取り違えが出やすい場所として入れました。

採点は7項目で、回答全体(メールと辞令の両方)を対象にしました。①宛先・差出人・通知日がメモどおり ②役職(主任から係長)と発令日、所属が変わらないこと ③基本給が285,000円から300,000円で、増額幅が合っている ④役職手当が月額20,000円で、基本給に含めていない ⑤適用日(12月1日付、12月25日支給の12月分から)と返信期限が合っている ⑥決めていない賞与・時間外手当・辞令交付の時刻と場所を決めて書いていない ⑦評価の理由・称賛など、メモに無い内容を書き足していない。結果は次のとおりです。

条件7項目金額・役職・日付の書き方メールと辞令の違い
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 7基本給285,000円から300,000円、役職手当20,000円(基本給に含まない)、主任から係長、発令日2026年12月1日(火)、12月分の給与(12月25日支給)から、返信期限11月27日(金)をメモのとおりに書いた辞令の会社名と発令者を【 】の空欄にした。本文の外に、曜日を暦で確かめたことなどの補足を付けた
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7同じ項目をメモのとおりに書いた。基本給と役職手当を分けて書いたうえで、合計月額320,000円(300,000円+20,000円)を添えた。計算は合っている辞令の発令者は「人事部」とだけ書いた。本文の外に、書かなかった事柄(賞与・時間外手当・評価)の説明を付けた(ただ頼んだ条件にも同様の補足あり)
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ7 / 7同じ項目をメモのとおりに書いた。辞令は役職と所属、発令日だけで、金額は書かなかったメールに「評価の内容や改定の理由は、面談でお伝えします。」の一文を入れた。辞令の発令者を空欄にし、本文の外で名前を尋ねた
Haiku 4.5・プロンプトあり7 / 7同じ項目をメモのとおりに書いた。辞令にも基本給・役職手当・適用日を書いたメールに「評価の内容については、面談の際に直接お伝えします。」の一文を入れた。辞令の日付欄に通知日の2026年11月20日を書き、発令日は2026年12月1日と別に書いた
  • 金額・役職名・日付の取り違えは、4条件とも0件だった。基本給、役職手当、増額幅15,000円、発令日、支給日、返信期限は、すべてメモのとおりでした。書かれた曜日はすべて暦と合っていました(11月20日と27日は金曜、12月1日は火曜。12月25日(金)と曜日まで書いたのはプロンプトありの2条件)。
  • メモに無い評価コメントの書き足しは、4条件とも0件だった。「日頃のご活躍」「高く評価」のような言葉は、どの回答にもありませんでした。今回のメモには「通知には書かない」と明記してありました。明記しないメモでどうなるかは試していません。
  • 決めていない賞与・時間外手当を決めて書いた回は0件だった。辞令交付の時刻と場所も、4条件とも決めずに、あとで知らせる形でした(「別途ご案内します。」「決まりしだい、あらためてお知らせします。」「改めてご連絡します。」)。
  • 差が出たのは辞令の形だった。Opus 5.5の2条件とHaiku 4.5(プロンプトあり)は辞令に基本給と役職手当まで書き、Haiku 4.5(ただ頼んだ)は役職と所属、発令日だけにしました。Haiku 4.5(プロンプトあり)は辞令の日付欄に通知日の2026年11月20日を書き、発令日は別に書きました。どちらも採点の7項目には入れていませんが、辞令の日付欄に何を入れるかは、使う前に人が確かめる場所です。
  • Haiku 4.5の2条件は、評価は面談で伝える、という一文を入れた。メモにある事実で、評価の中身ではないため書き足しには数えていません。ただしメモは「通知には書かない」としているので、この一文を入れるかどうかは人が決めます。
  • 4条件とも7項目がすべて○で、プロンプトの効果は測れなかった。プロンプトなしでも満点だったためです。Opus 5.5(プロンプトあり)だけが、基本給と手当の合計320,000円を添えました。
この検証の範囲:昇給と役職変更の通知という1つのメモで、各条件1回ずつの結果です。メモと正解は当社が作った架空のものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあります。ChatGPT・Gemini・Sonnetは試していません。

昇給・役職変更の通知のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。ルール3は、自社の状況に合わせて書き換えてください。

次のメモをもとに、昇給と役職変更を本人に知らせる、本人宛のメールの文面と辞令の文面を作ってください。ルールは次の5つです。
1. 宛先・差出人・役職名・金額・日付は、メモのとおりに書く。
2. メモに書かれていない評価の理由・実績への言及・称賛、金額・日付・特典・条件は、書き足さない。
3. 「まだ決めていない」とされた事柄は、内容を決めて書かない。「別途案内する」と書くか、触れない。
4. 基本給と手当は分けて書き、合計を書くときは計算を確かめる。
5. 曜日や日付を書くときは、暦で確かめてから書く。

[ここにメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 「通知には書かない」事柄はメモに明記する。今回は明記したメモで試し、4条件とも評価の理由や決めていない事柄を書きませんでした。明記しない場合は未検証です。
  • メールと辞令を分けて読む。日付欄や発令者の欄は、回答ごとに形が違いました。
  • 送る前に、メモと見比べる。今回は4回とも取り違えはありませんでしたが、各条件1回の結果です。本人に送る金額と日付は、人事の責任者が確かめます。

まとめ

昇給と役職変更の通知をメモから書かせると、Opus 5.5・Haiku 4.5ともに、金額・適用日・役職名の取り違えは0件で、メモに無い評価コメントの書き足しも、決めていない事柄を決めて書いた回もありませんでした。4条件とも満点だったため、プロンプトの効果は測れていません。見る場所は、辞令の日付欄・発令者の欄・金額を辞令にも書くかどうかです。

よくある質問

昇給の通知をAIに書かせると、金額や役職名を取り違えませんか。

この検証では、Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、基本給285,000円から300,000円、役職手当20,000円、主任から係長、発令日2026年12月1日を、4条件ともメモのとおりに書きました。取り違えは0件でした。ただし各条件1回の結果で、メモが長い場合や項目が多い場合は試していません。

評価のコメントをAIが書き足すことはありませんでしたか。

ありませんでした。メモに「評価の内容や理由は面談で本人に直接伝えるため、通知には書かない」と明記してあり、4条件とも評価の理由・実績への言及・称賛は書きませんでした。Haiku 4.5の2条件は、評価の内容は面談で伝える、という一文を本文に入れています。これはメモにある事実で、評価の中身ではないため書き足しには数えていません。

賞与や時間外手当の扱いは、どう書かれましたか。

メモで「まだ決めていない」とした賞与への反映と時間外手当の扱いは、4条件とも本文に書きませんでした。辞令交付の時刻と場所は、4条件とも決めずに、あとで知らせる形でした(「別途ご案内します。」「決まりしだい、あらためてお知らせします。」「改めてご連絡します。」)。

この通知の会社や人物は実在しますか。

いいえ。部署名・担当者名・金額・日付はすべて当社が作った架空のものです。労務上の適切さや、社内規程との整合は採点していません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月14日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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