お詫びメール(謝罪文)・クレーム返信・休業案内・納期変更のメールをAIに下書きさせた実測4本の比較
語気の段階ごとの、未決事項の書き方と書き落としやすい事実
当社は、お詫びメール(謝罪文)・クレーム返信・休業のお知らせ・納期変更の依頼の4種のメールを、答えを知らない状態のClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5に下書きさせる検証を行いました。このページは新しい実測ではなく、4本の採点結果を、語気の強い順(お詫び、クレーム返信、納期変更のお願い、休業の案内)に並べたものです。
4本の結果(各条件1回)
題材ごとに採点の項目が違うため、点数どうしの優劣は比べられません。お詫びの記事の結果表には点数が無いため、「未定の約束」と「メモに無い事実」の有無で書いています。点数があるものは、プロンプトあり、ただ頼んだだけの順です。
| 記事 | 語気の段階 | メモの未決事項・縛り | Opus 5.5(プロンプトあり・ただ頼んだ) | Haiku 4.5(プロンプトあり・ただ頼んだ) | 目立った差 |
|---|---|---|---|---|---|
| お詫び | 自社の誤りを認めて謝る | 補償と再発防止策は未定 | 未定の約束なし・なし | 未定の約束なし・なし | ただ頼んだ2条件は「補償は検討中」を相手に伝えた。Haiku 4.5のただ頼んだ条件は、件名が無く、判明の経緯(17時の問い合わせ)が抜けた |
| クレーム返信 | おわびは配送の遅れだけ。返金・原因は未決 | 返金の可否は店長が金曜までに決める。蒸気漏れの原因は不明 | 7/7・7/7 | 7/7・6/7 | Haiku 4.5のただ頼んだ条件は、メモに無いお客様への返信の約束を足した |
| 納期変更の依頼 | お願い。分納と費用は先方に尋ねる | 許容できる遅れの上限(12月11日)は伝えない | 8/8・8/8 | 8/8・7/8 | Haiku 4.5のただ頼んだ条件は、返答期限の曜日を誤った |
| 休業のお知らせ | 案内(謝らない)。休業明けの出荷は未定 | 1月4日の出荷は確認中 | 7/7・7/7 | 7/7・7/7 | 4条件とも点数は同じ。1月4日の出荷に触れなかった条件が1つあった |
未決事項と書き落としやすい事実の原文
左がOpus 5.5またはHaiku 4.5の、未決のことを決まったように書かなかった例、右が、メモに無い書き足しや、メモより広げた言い方、落とした事実です。お詫びの行は、9月25日の検証で回答の原文を保存していないため、結果表にある引用です。
| 種類 | 未決事項の書き方(回答の原文) | 書き足し・広げた言い方・落とした事実(回答の原文) |
|---|---|---|
| お詫び | Opus 5.5・ただ頼んだ条件:「送料や値引きなどの補償につきましても、現在社内で検討しております」(メモの「補償は検討中」をそのまま伝えた) | Haiku 4.5・ただ頼んだ条件:「補償につきましても、社内で協議させていただいております」。件名が無く、判明の経緯(17時の問い合わせ)が抜けた |
| クレーム返信 | Opus 5.5・プロンプトあり:「店長が判断いたします。今週金曜日までに決める予定です」 | Haiku 4.5・ただ頼んだ条件:「今週金曜日までに返信させていただく予定です」 |
| 納期変更 | 4条件とも、分納と費用の負担を決まったこととしては書かず、先方の都合・考えを尋ねた | Haiku 4.5・ただ頼んだ条件:返答期限を「10月14日(月)」(実際は水曜日) |
| 休業 | Opus 5.5・プロンプトあり:「12月29日(火)から1月3日(日)まで」(曜日5つとも暦と一致) | Haiku 4.5・ただ頼んだ条件:緊急以外の用件を「1月4日以降メールで順次対応」(メモは「メールの返信は1月4日以降」で、電話の扱いには触れていない) |
クレーム返信と納期変更で、メモに無い約束や誤りが出たのは、どちらもHaiku 4.5のただ頼んだ条件でした。1回ずつの結果なので、モデルやプロンプトの優劣とまでは言えません。
送る前の確認点
- 未決のことを伝えてよいかは、人が決める。お詫びでは、「補償は検討中」と伝えると相手に補償を期待させるおそれがあります。
- 相手への約束が、メモにあるかを見る。クレーム返信では、店長が金曜までに決める予定が、お客様へ金曜までに返信する約束になりました。
- 曜日は、実際のカレンダーと見比べる。納期変更で、10月14日(水)が「月」になった例があります。
- 落ちた事実がないか見る。お詫びでは、判明の経緯が抜けた条件がありました。
よくある質問
お詫びのメールで、AIは未定の補償や再発防止策を約束しますか?
当社の実測では、約束した条件はありませんでした。納品遅延のお詫びでは、4条件とも、メモで未定の補償と再発防止策を約束しませんでした。ただ頼んだ2条件は、メモにある「補償は検討中」をそのまま相手に伝えました。伝えるかどうかは、送る前に人が決めます。各条件1回の結果です。
謝罪文とお詫びメールは何が違いますか?
謝罪文は、謝る内容を書いた文書の総称です。お詫びメールは、その謝罪文をメールで相手に送る形のものです。この比較で扱ったのは、納品遅延をメールで詫びる下書きで、始末書や顛末書のような社内向けの文書は対象にしていません。お詫びメールだけを詳しく知りたいときはお詫びメールの書き方と例文、社内向けの文書は顛末書・始末書の書き方をご覧ください。
クレーム返信で、AIは返金を約束しますか?
返金を約束した条件はありませんでした。Opus 5.5の2条件は7項目すべてを満たし、返金は「店長が判断いたします。今週金曜日までに決める予定です」のように、メモどおりに書きました。Haiku 4.5のただ頼んだ条件は、メモに無い「今週金曜日までに返信させていただく予定です」を足し、6項目でした。各条件1回の結果です。
休業のお知らせや納期変更で、AIは日付や曜日を間違えますか?
休業のお知らせでは、4条件とも日付・時刻・電話番号が残り、曜日を付けた2条件は暦と一致しました。納期変更では、Haiku 4.5のただ頼んだ条件が、10月14日を「月」と書きました。実際は水曜日です。曜日を付けた8か所のうち、誤りはこの1か所でした。
4種類のどれが、AIに任せやすいですか?
題材ごとに採点の項目が違うため、点数どうしは比べられません。この実測から言えるのは、どの語気の段階でも、未決のことを決まったように書いていないかと、日付・曜日の一致は、送る前に確かめる必要があることです。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。数字と引用はすべて、当社が行った4本の検証(各条件1回。実施日は各検証の記事に記載)の採点表と回答の原文(お詫びの記事は結果表の引用)によるものです。会社の詳細はトップページ、検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。
取引先へのメールの下書きと確認をAIで行う仕組みづくりのご相談
合同会社フューチャープロンプトは、実際の業務でAIがどこまで使えるかを確かめるところから、仕組みづくりをご一緒します。
お問い合わせ →