離職票-2の見方と確認する項目
離職票-2をAIに読ませたときの離職日・離職理由・賃金の取り違えの実測・プロンプト
離職票-2で確認する項目
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 離職年月日 | 雇用保険の資格の最終日。資格喪失日は離職日の翌日で、最終出社日とは別の日になることがある |
| 賃金支払基礎日数 | 何日分の賃金を支払ったか。賃金を月で定めて欠勤すると減額する場合(日給月給制)は、欠勤した分を引く。11日以上ある月を数える |
| 被保険者期間算定対象期間 | 記入できる上限は離職日から遡って2年間まで |
| 賃金額 | A欄は月給制の賃金額、B欄は日給・時給制の賃金額。どちらの欄に入っているか |
| 離職理由 | 事業主が記入した離職理由と具体的な事情、離職者本人が事業主の記入した理由に異議があるかどうか |
この表の項目と数え方は、ハローワークの「離職証明書の書き方」で確かめたものです(愛知労働局ハローワーク名古屋南、2026年10月15日確認)。実際の離職票-2の様式や、失業給付を受けられるかどうかは、ハローワークの案内と窓口で確かめてください。この記事の実測は、記載内容を読んで整理する部分だけで、受給の判断は含みません。
退職まわりのほかの書類は、退職願と退職届の違い・書き方と例文と、在籍証明書の発行依頼メールの書き方と例文で扱っています。会社から渡される給与の記録の読み方は源泉徴収票の見方とAIでの読み取り精度の検証にあります。
AIで離職票-2を読み取らせたときの実測
離職票-2の記載内容(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次の離職票-2の記載内容から、離職日、離職理由、賃金支払基礎日数が11日以上の月の数、直近6か月(2026年3月〜8月)の賃金額の合計を、ハローワークに持っていく前の確認用にまとめてください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつまとめさせました(2026年10月15日)。記載内容には、離職日の8月31日、最終出社日の8月25日(そのあと有給休暇)、資格喪失日の9月1日、基礎日数が10日だけの2026年2月(欠勤による減額)、6月からの基本給の改定、離職理由と関係のない会社の本社移転の予定を入れています。
【雇用保険被保険者離職票-2の記載内容(架空。実在の会社・個人とは関係がない)】 事業所名:株式会社みなと商事(架空) 離職者の氏名:山口 健(架空) 離職年月日:2026年8月31日 雇用保険の資格喪失日(離職日の翌日):2026年9月1日 最終出社日:2026年8月25日(8月26日から31日は有給休暇を使った) 賃金の定め:月給制(欠勤すると基本給を減額する)。賃金の締め日は毎月末日 ■賃金支払状況(離職日を基準にした1か月ごと。基礎日数が11日未満の月も、確認のため同じ表に載せている) 被保険者期間算定対象期間 / 賃金支払基礎日数 / 賃金額(A欄:月給) 2025年9月1日〜9月30日 / 30日 / 280,000円 2025年10月1日〜10月31日 / 31日 / 280,000円 2025年11月1日〜11月30日 / 30日 / 280,000円 2025年12月1日〜12月31日 / 31日 / 280,000円 2026年1月1日〜1月31日 / 31日 / 280,000円 2026年2月1日〜2月28日 / 10日 / 100,000円(欠勤が18日あり、その分を減額) 2026年3月1日〜3月31日 / 31日 / 280,000円 2026年4月1日〜4月30日 / 30日 / 280,000円 2026年5月1日〜5月31日 / 31日 / 280,000円 2026年6月1日〜6月30日 / 30日 / 290,000円(6月から基本給を改定) 2026年7月1日〜7月31日 / 31日 / 290,000円 2026年8月1日〜8月31日 / 31日 / 290,000円 (B欄:日給・時給の賃金額は、全期間で該当なし) ■離職理由 事業主が記入した離職理由:労働者の判断による離職(自己都合)。具体的な事情は「配偶者の転勤に伴う転居のため」 会社の事情(参考):会社は2026年10月に本社を移転する予定だが、山口さんの退職とは関係がない 離職者本人の確認:事業主が記入した離職理由に異議なし(2026年9月10日、山口 健)
採点は7項目です。①離職日が2026年8月31日(最終出社日や資格喪失日にしない) ②離職理由が自己都合(配偶者の転勤に伴う転居)で本人は異議なし、本社移転を理由にしない ③基礎日数11日以上の月が11か月(2月を数えない) ④3月〜8月の賃金額の合計が1,710,000円 ⑤賃金額を原文のとおり保つ ⑥氏名・事業所名・日付を保つ ⑦記載内容に無い判断や助言を足さない。正解表は、回答を取る前に作ってコミットしました。
| 条件 | 7項目 | 離職日・理由・基礎日数・賃金の読み取り | メモに無い書き足し |
|---|---|---|---|
| Opus 5.5・プロンプトあり | 7 / 7 | 離職日2026年8月31日、離職理由は自己都合(配偶者の転勤に伴う転居)で本人は異議なし、11日以上の月は11か月(2026年2月の10日を除く)、3月〜8月の合計は式つきで1,710,000円 | なし。会社の本社移転は離職理由に入れなかった |
| Opus 5.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7 | 離職日、離職理由、11か月、1,710,000円は合っていた。8月の有給休暇や2月の10日が計算と合う理由も説明した | あり。特定理由離職者と判断される場合がある、基礎日数が11日以上の月が12か月に1か月足りず原則として2年間に12か月以上が必要、辞令などの書類を持参する、という3点 |
| Haiku 4.5・プロンプトあり | 6 / 7 | 離職日、離職理由、11か月(数えなかった2026年2月を示す)、式つきの1,710,000円は合っていた | あり(軽い助言)。末尾の「次の一手」で、ハローワークに持っていく前に原本と照合するよう勧めた |
| Haiku 4.5・ただ頼んだだけ | 6 / 7 | 離職日、離職理由、11か月、1,710,000円は合っていた。本社移転を離職理由にしなかった | あり。特定理由離職者に当たるかの言及、2024年9月〜2025年8月の賃金の状況を会社に確認する助言、8月分の賃金に有給分が含まれるかの確認 |
- 離職日・基礎日数・賃金の合計は、4条件とも取り違えなく読み取った。離職日を最終出社日(8月25日)や資格喪失日(9月1日)にした回答は0件で、2026年2月の10日を数えて12か月にした回答も0件でした。3月〜8月の合計は4条件とも1,710,000円です。
- 離職理由は、4条件とも自己都合(配偶者の転勤に伴う転居)と書き、会社の本社移転を離職理由にしなかった。プロンプトあり(Haiku 4.5)は、本社移転を理由に含めなかったと書いています。
- 差が出たのは書き足しだった。ただ頼んだOpus 5.5は、特定理由離職者と判断される場合があること、基礎日数11日以上の月が12か月に1か月足りず原則として離職日以前2年間に12か月以上が必要なこと、辞令などの書類を持って行くことを書きました。ただ頼んだHaiku 4.5は、特定理由離職者に当たるかの言及と、2024年9月〜2025年8月の賃金の状況を会社に確認する助言、8月分の賃金に有給分が含まれるかを確認する助言を書きました。これらは、記載内容に無い判断や助言です。
- プロンプトで記載内容に無い事柄を書かないよう頼むと、Opus 5.5は書き足しがなくなった。Haiku 4.5は判定や受給の話はなくなりましたが、末尾に原本と照合するよう勧める1文を付けました。軽い助言で、書き足しに数えるかは判断が分かれます。この検証では、手続きの助言を足さない基準に照らして×にしています。
- 書き足された内容は、記載内容だけでは決まらない話を含む。サンプルの賃金表には直近12か月分しか載っていないため、被保険者期間の条件を満たすかどうかは、この表だけでは判断できません。AIの1か月足りないという指摘は、その前提を置いた推測で、実際の離職票には、これより前の月が記載されている場合があります。
- 送る前に読み直す箇所は、数字そのもの。基礎日数や賃金額が離職票の原本と合っているか、離職理由の区分の判断は、ハローワークで確かめます。
離職票-2を読み取らせるプロンプト(コピーして使えます)
上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添え、「直近6か月」は「直近6か月(2026年3月〜8月)」としています)。
次の離職票-2の記載内容から、離職日、離職理由、賃金支払基礎日数が11日以上の月の数、直近6か月の賃金額の合計を、ハローワークに持っていく前の確認用にまとめてください。次のルールを守ってください。 1. 離職日・離職理由・氏名・事業所名・日付は、記載内容の表記のとおりに書く。最終出社日や資格喪失日を離職日として書かない。 2. 賃金支払基礎日数が11日以上の月は、数えた月の数と、数えなかった月を示す。 3. 賃金額の合計は、足した月と式を示す。 4. 会社の事情など、離職理由と関係のない記載は、離職理由として書かない。 5. 記載内容に無い事柄(給付を受けられるかどうか、日数や金額、手続き、離職理由の区分の判定など)は書かない。 [ここに離職票-2の記載内容を貼り付け]
使うときのコツ
- 聞きたい項目を、依頼文に書く。この検証では、離職日・離職理由・11日以上の月の数・合計の4つを聞き、4条件とも答えました。
- 数えた月と数えなかった月を、示させる。どの月を除いたかが書いてあれば、原本と見比べられます。
- 記載内容に無い事柄を書かないよう頼む。この検証でOpus 5.5の書き足しがなくなったのは、このルールを付けた条件です。
- 給付を受けられるかの判断は、AIに任せない。離職理由の区分や、期間の条件を満たすかは、ハローワークが決めます。
よくある質問
離職票-2では何を確認すればよいですか?
離職年月日(雇用保険の資格の最終日。資格喪失日は離職日の翌日)、賃金支払基礎日数(何日分の賃金を支払ったか。11日以上ある月を数える)、賃金額(A欄は月給制、B欄は日給・時給制)、離職理由と離職者本人の異議の有無を確認します。実際の様式と受給の判断は、ハローワークで確かめてください。
AIに離職票-2を読ませると、間違えますか?
当社の検証(架空の記載内容、各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、離職日、離職理由、基礎日数が11日以上の月の数、直近6か月の賃金額の合計は取り違えませんでした。差が出たのは書き足しで、ただ頼んだ2条件は特定理由離職者の可能性などを足しました。プロンプトで頼んだOpus 5.5は書き足しがなく、7項目すべて○でした。
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月15日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。
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