書き方と実測

クレジットカードの利用明細をAIに読ませる検証

取り違えと書き足しをAIで確かめた実測・プロンプト

結論(先に)クレジットカードの利用明細(架空・13行)をAIに読ませ、一覧表と支払区分別の合計を作らせて、金額・利用日・支払区分の取り違えを調べました。Opus 5.5とHaiku 4.5を、ただ頼んだ条件とプロンプトありの条件で試した4条件は、13行の読み取り、分割払い・リボ払いの金額、返品のマイナス、お支払い合計54,840円がすべて正解でした。差が出たのは書き足しで、Opus 5.5(ただ頼んだだけ)だけが、明細に無い数字(42,020円という別の合計、ドルの換算レート)や推測を6項目足しました。

クレジットカードの明細で取り違えやすいところ

カードの明細は、1行に金額の列が2つあります。確認するときは、次の点を見ます。

  • ご利用金額と今回のご請求額:分割払いやリボ払いは、利用した全額ではなく、今回の請求分だけを足します。
  • 支払区分:1回払い・分割払い・リボ払いで、合計を分けて見ます。
  • 返品などのマイナス:差し引く行で、足してしまうと合計が大きく狂います。
  • 同じ利用先・同じ金額の行:別々の利用のことも、二重の請求のこともあります。AIが勝手にまとめないか見ます。
  • 手数料:利用先ではない行が混ざります。落とさず、どの区分に含めたか分かるようにします。

この記事は、読み取りと合計だけを見ています。使い道の分類や、カードの使い方の良し悪しは扱っていません。

AIにカード明細を読ませたときの実測

下の明細(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のクレジットカードの利用明細を読んで、一覧表にし、支払区分別の合計と今回のお支払い合計を出してください。」とだけ頼む条件と、下のプロンプトを付ける条件で読ませました。4条件です。明細には、合計の欄を付けていません。

みどりカード 10月分ご利用明細(架空)
会員名:サンプル 花子(架空) 締め日:2026年10月15日 お支払い日:2026年11月10日

利用日  ご利用先           支払区分     ご利用金額(円) 今回ご請求額(円)
08/20  ミドリ家具           分割6回(3/6)  72,000     12,000
09/28  ミドリスーパー         1回払い      4,280      4,280
09/30  ネットショップABC 家電     分割3回(1/3)  45,000     15,000
10/02  STREAMING CO(USD 12.99)   1回払い      1,950      1,950
10/04  ミナト書店           1回払い      2,860      2,860
10/06  ミナト書店           1回払い      2,860      2,860
10/09  ガソリンスタンド サクラ     1回払い      6,420      6,420
10/12  ネットショップABC 家電(返品)  1回払い      -8,800      -8,800
10/15  みどり旅行           リボ払い      30,000      5,000
(次の欄へ続く)

利用日  ご利用先           支払区分     ご利用金額(円) 今回ご請求額(円)
10/18  リンクネット 通信料       1回払い      3,980      3,980
10/21  レストラン ハナ         1回払い      7,300      7,300
10/25  ドラッグ ミドリ         1回払い      1,540      1,540
     リボ払い手数料                             450
(以上)

明細には、取り違えが出やすい場所を入れました。分割払い2行とリボ払い1行(ご利用金額と今回のご請求額が違う)、マイナス8,800円の返品、同額が2回並ぶミナト書店、2つ目の欄、利用先の無い手数料の行です。

採点は8項目です。①13行がすべてある ②利用日・利用先が原文どおり ③支払区分が全行で正しい ④今回のご請求額が全行で正しい ⑤返品をマイナスで扱っている ⑥区分別合計が1回払い22,390円・分割払い27,000円・リボ払い5,450円(手数料込み) ⑦お支払い合計が54,840円 ⑧明細に無い事柄を足していない。結果は次のとおりです。

条件8項目読み取りと合計書き足し・注
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 813行・区分・金額・返品・区分別合計22,390/27,000/5,450円・お支払い合計54,840円がすべて正解「確認が必要な点」を6つ足した。締め日より後の利用3行を除いた42,020円という別の合計、二重請求の確認、分割回数が合わないかもしれないこと、ドルの換算「約150円」など
Opus 5.5・プロンプトあり8 / 8同じ項目がすべて正解。手数料450円をリボ払いに含めた理由を書き、検算の式を2通り示した締め日と後ろの3行の利用日がずれているという注を1つ付けた(新しい数字や日付は無し)
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ8 / 8同じ項目がすべて正解。合計欄が明細に無いので各行を足したと書いた注を3つ付けた(合計欄が無いので各行を足したこと、分割とリボの残りの支払額は明細に記載がないこと、手数料450円を含めたこと)。新しい数字は無し
Haiku 4.5・プロンプトあり8 / 8同じ項目がすべて正解。13行を順に足した途中経過を示し、区分別合計と一致させた注を2つ付けた(ご利用金額の列は使っていないこと、請求書の確定額とは照合していないこと)。新しい数字は無し
  • 読み取りと計算の誤りは、4条件とも0件だった。13行の利用日・利用先・支払区分・金額は原文どおりで、分割・リボの行にご利用金額(全額)を入れた回はありませんでした。返品はマイナスのまま差し引かれ、同額のミナト書店も2行のままでした。
  • お支払い合計は、4条件とも54,840円だった。手数料450円は、4条件ともリボ払いに含めました。
  • 差が出たのは、書き足しだった。Opus 5.5(ただ頼んだだけ)は、明細に無い、締め日より後の利用を除いた42,020円という別の合計、「普通は翌月の請求になります」という推測、ドルの換算「1ドルあたり約150円」などを足しました。主な表と合計は正しいままですが、そのまま転記すると、別の合計が混ざります。
  • プロンプトありの2条件は、新しい数字を足さなかった。Opus 5.5は締め日と利用日のずれを注として1つ書き、Haiku 4.5は注を2つ付けただけでした。
この検証の範囲:カード明細という1つのサンプルで、各条件1回ずつの結果です。明細と正解は当社が作った架空のものです。サンプルには、締め日(10月15日)より後の利用日が3行入っていますが、これは作り方の不備です(採点は正解表どおりで、この点は採点していません)。Opus 5.5は2条件ともこのずれを指摘しました。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあります。ChatGPT・Gemini・Sonnetは試していません。画像やPDFの明細も試していません。

カード明細の読み取りと集計のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです(検証では、このプロンプトの前に「ツールは一切使わず、次の依頼への回答だけを返してください。前置きや作業の説明は不要です。」の2文を添えています)。

次のクレジットカードの利用明細を読んで、一覧表にし、支払区分別の合計と今回のお支払い合計を出してください。ルールは次の6つです。
1. 明細の行は、同じ利用先・同じ金額でも、まとめたり省いたりせず、すべて1行ずつ書く。2つ目の欄と手数料の行も落とさない。
2. 利用日・利用先・支払区分は、明細のとおりに書く。
3. 金額は「今回ご請求額」の列を使う。分割払い・リボ払いの行に、ご利用金額(全額)を入れない。
4. 返品などのマイナスの行は、マイナスのまま差し引く。
5. 支払区分別の合計と、今回のお支払い合計は、各行の金額を足して計算し、検算の式を示す。手数料は、どの区分に含めたかを書く。
6. 明細に書かれていない事柄(使い道の分類、節約の助言、手数料率、明細に無い日付や金額)は、書き足さない。

[ここに明細を貼り付け]

使うときのコツ

  • 「書き足さない」を入れる。今回、ルール6を付けた2条件は、新しい数字を足しませんでした。付けなかった条件では、Opus 5.5だけが別の合計を足し、Haiku 4.5は足しませんでした(各条件1回ずつの結果です)。
  • 使う列を指定する。「今回ご請求額の列を使う」と書くと、全額を入れる間違いを避けられます。今回は指定の無い条件でも間違えませんでしたが、1回ずつの結果です。
  • カード会社の請求額と見比べる。AIの合計は、明細の行を足した計算値です。引き落とし前に、会員サイトの請求額と見比べます。

銀行の入出金明細で同じ検証をした結果は銀行の入出金明細の読み取りと集計に、読み取りのあとに人が確かめる項目はAIに読ませたあと人が確かめる項目にあります。

まとめ

クレジットカードの利用明細を読ませると、Opus 5.5・Haiku 4.5ともに、13行の読み取りと54,840円の合計を取り違えませんでした。差が出たのは書き足しで、指示のないOpus 5.5だけが、明細に無い別の合計や推測を足しました。見る場所は、表の下に付いた注の数字です。

よくある質問

クレジットカードの明細をAIに読ませると、金額や支払区分を取り違えませんか。

この検証では、Opus 5.5とHaiku 4.5のどちらも、13行の利用日・利用先・支払区分・今回のご請求額を取り違えませんでした。分割払い・リボ払いの行にご利用金額(全額)を入れた回も0件で、今回のお支払い合計54,840円も4条件とも正解でした。ただし各条件1回の結果で、行数がもっと多い明細や、画像・PDFの明細は試していません。

同じ利用先で同額の利用が2行あるとき、まとめてしまいませんか。

この検証では、ミナト書店の2,860円(10月4日と10月6日)を、4条件とも2行のまま書きました。ただ、1条件(Opus 5.5・ただ頼んだだけ)は、二重に請求されていないか確認するよう促す文を足しました。

返品のマイナスの行は、正しく差し引かれますか。

この検証では、マイナス8,800円の返品を、4条件ともマイナスのまま差し引いて、1回払いの合計22,390円を出しました。

この明細の会社や人は実在しますか。

いいえ。カード会社名・会員名・利用先・金額・日付はすべて当社が作った架空のものです。なお、この明細は締め日(10月15日)より後の利用日(10月18日・21日・25日)が3行入っていて、実際の明細ではあまりない並びです。作り方の不備で、採点には使っていません。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年10月15日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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