書き方と実測

書類をAIに読ませたあと人が確かめる項目のチェックリスト

領収書・給与明細・出勤簿・銀行明細・交通費精算書・訂正のある書類を、当社の実測で起きたことから書類別に並べた確認表

結論(先に)AIに書類を読ませたあとに人が確かめる項目は、書類ごとに違います。当社の実測で誤りが出たのは、金額の足し算と検算の結論(給与明細・レシート)、13桁の登録番号の桁数、回答に混ざる書き添え(訂正前の値・助言)でした。出勤簿・交通費・訂正印のある書類は、採点した項目の誤りが0件で、銀行明細は金額・分類・合計の誤りが0件でした。ただし、取り込む前に直す書き方の違い(書き添え・空欄)が出ました。

このページは新しい実測ではありません。当社が行った書類の読み取りの実測記事から、「AIに読ませたあと、人が何を見るか」を書類別に転記したチェックリストです。すべて架空の書類で、各条件1回で、使ったのは主にClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5です。誤りが出なかった項目は、確認が要らないという意味ではありません。

どの書類にも共通する確認

確かめる確かめること実測で起きたこと
□合計欄・差引支給額を、自分で足し直す給与明細の実測で、Haiku 4.5は印字の明細で、合っている差引支給額(238,838円)を238,833円と読み、5円違うと誤って報告しました。手書き風の明細では、控除合計の500円の食い違いを見逃して「すべて正しい」と答えました。Opus 5.5は2枚とも正しく判定しました
□「合っています」「不一致です」の結論を、原本で見るどちらの結論も、転記の1文字の読み違いや足し算の書き間違いから出ることがありました。AIの結論だけで承認しません
□回答に、原本に無い書き添えが混ざっていないか見る出勤簿でOpus 5.5が時刻の欄に「8:50(9:10を訂正)」と書き(出勤簿の実測)、銀行明細でHaiku 4.5(ただ頼んだ条件)が「原本の確認をおすすめします」と助言を足しました(銀行明細の実測)。そのまま表計算に取り込むと、数値の列に文字が混ざります
□空欄・休みの日の書き方を、取り込む前にそろえる出勤簿の土曜(休み)の実働は、Opus 5.5が「0:00」、Haiku 4.5が空欄や「-」でした。給与明細の空欄の時間外を、Opus 5.5は「空欄」と書き、Haiku 4.5は欄ごと表に載せず、空欄とも伝えませんでした

領収書・レシート

確かめる確かめること実測で起きたこと
□明細の行数を、原本と数えるレシートの実測の12明細は、初回の検証(Claude使用)と2026年9月のOpus 5.5での再確認の両方で1行も落ちませんでしたが、きれいな画像での結果です。読み取らせるときに「明細は全部で何行」と書かせると、行数を比べられます
□合計欄を、明細の和から計算した合計と見比べる合計欄だけ3,184円から3,148円に書き換えたレシートで、Opus 5.5は2つのプロンプトとも食い違いを指摘しました。Haiku 4.5は、読み取りプロンプトそのままでは見落としました
□1品ごとの金額を、原本の数字と見比べるHaiku 4.5が、トマト398円を598円と読み、明細の和と小計が合わないと誤って指摘しました。読み違いのあとの検算は、ずれたまま進みます
□13桁の登録番号の桁数を、自分で数えるHaiku 4.5が、13桁の登録番号を14桁と読んで誤って指摘した例が3件ありました。12桁の登録番号を見落とした例もあります(レシートの矛盾点検の実測)
□※印の付いた商品と、税率ごとの対象額を、制度で確かめる実測で確かめたのは、印字された※と集計欄を読み取れるかです。どの商品が軽減税率の対象かをAIが判断できるかは試していません。区分は国税庁の「軽減税率制度の概要」で確かめます

手書き風の領収書3枚(金額・日付・宛名・但し書き)は、4条件とも7項目が全部正確でした(手書き領収書の実測)。ただし、手書き風フォントで作った画像で、実際の手書きではありません。

給与明細

確かめる確かめること実測で起きたこと
□支給合計・控除合計・差引支給額を、項目の和と差で足し直す架空の明細で、控除5項目の和は53,377円なのに、控除合計の欄は53,877円でした。Opus 5.5は500円の食い違いを指摘し、Haiku 4.5は控除5項目の和を53,877円と書いて✓を付け、見逃しました
□読み取った金額12件を、原本と1件ずつ見る4回の読み取りのうち3回は12件すべて正確で、残る1回(Haiku 4.5・印字)は差引支給額の1件を読み違えました。誤りが少なくても、1件が検算の結論を変えます
□空欄の項目(時間外など)が、「空欄」として載っているか見るHaiku 4.5は、手書き風の明細で会社名・氏名などの基本情報と勤怠の欄を表に載せませんでした。推測で埋めてはいませんが、空欄であることも伝えませんでした
□保険料率・税額は、別に確かめる実測で確かめたのは明細の中の足し算と引き算だけです。保険料率や税額が制度に合っているか、残業代の計算は対象外でした

詳しくは給与明細をAIで表に起こして検算させる精度検証にあります。賞与明細で課税対象額と基本給を取り違えないかは、賞与明細の読み取りで確かめています。

出勤簿

確かめる確かめること実測で起きたこと
□書き直した時刻に、「(9:10を訂正)」のような書き添えが付いていないか見るOpus 5.5は、取り消し線のある3か所すべてで取り消し前の値をセルに書き添えました。書き添え自体は正確でしたが、元の出勤簿に無い文言で、取り込むと時刻の欄に文字が混ざります。Haiku 4.5は書き直し後の値だけを書きました
□休みの日の実働が、空欄・0・「-」のどれになっているか見る土曜(休み)の実働は、Opus 5.5が「0:00」、Haiku 4.5は印字で空欄、手書き風で「-」でした。どれも誤りにはしていませんが、実働の列を計算に使うなら、取り込む前にそろえます
□深夜をまたぐ日の退勤と実働を、1日分は自分で引き算する翌2:30や翌6:00までの勤務を、2モデルとも正しく計算し、週の合計も合っていました(4条件で誤り0件)。実際の手書きの崩れ、斜めの撮影、影は含みません
□週の合計を、日ごとの実働から足し直す実測では合計の誤りは0件でした。1日10分の違いが週の合計にそのまま出るため、取り込み先で足し直せる形にしておきます

詳しくは出勤簿の写真をAIで表に起こす精度検証にあります。

銀行の入出金明細

確かめる確かめること実測で起きたこと
□取引の件数を、原本の行数と数える架空の明細(2ページ・取引13件)で、4条件とも13件すべてが入っていました。ページの切れ目の取引が落ちやすい場所なので、1ページ目の最後の行と2ページ目の最初の行の残高がつながるかを見ます
□入金と出金の区分を、「振込」とだけある行で見る10月10日と10月20日の「振込」の行は、4条件とも金額の欄と残高の動きから入金と読みました。Haiku 4.5は10月10日の行を区分が判別しにくいと注意し、ただ頼んだ条件では確認をすすめる助言を足しました
□前月繰越+入金合計−出金合計が、月末残高と同じになるか足し直す4条件とも、入金合計317,503円・出金合計177,635円・月末残高452,348円が正解どおりでした。それでも合計はAIの計算なので、前月繰越と月末残高で確かめます
□口座番号・名義を、貼り付ける前に伏せる実際の口座の明細を貼る前に、社内や家庭のルールを確かめます。検証は架空の明細を文字で貼り付けた条件で、画像やPDFでの結果は別です

詳しくは銀行の入出金明細の読み取りと集計にあります。

クレジットカードの利用明細

確かめる確かめること実測で起きたこと
□分割払い・リボ払いの行が、ご利用金額でなく今回のご請求額で足されているか見る架空の明細(13行)で、4条件とも今回のご請求額で足し、お支払い合計54,840円が正解でした。金額の列が2つある明細なので、足した列を原本で確かめます
□返品のマイナスの行が、差し引かれているか見るマイナス8,800円の返品を、4条件ともマイナスのまま差し引き、1回払いの合計22,390円を出しました
□回答に、明細に無い合計や推測が足されていないか見るOpus 5.5(ただ頼んだだけ)は、42,020円という別の合計や換算レートなど6項目を足しました。ほかの3条件は新しい数字を足していません

各条件1回の結果です。詳しくはクレジットカードの利用明細をAIに読ませる検証にあります。

賃貸の重要事項説明書

確かめる確かめること実測で起きたこと
□解約予告・違約金とその例外・特約が、要約に残っているか見る架空の説明書で、4条件とも解約予告・違約金とその例外・特約を落としませんでした
□説明書に無い合計や法律上の注意が、要約に足されていないか見るHaiku 4.5(ただ頼んだだけ)は、説明書に無い合計312,000円や法律上の注意を足しました。ほかの3条件は足していません
□「記載なし」とされた項目が、本当に説明書に無いか見るプロンプトありの2条件が「記載なし」とした項目は、説明書に実際に無いものでした

各条件1回の結果です。詳しくは賃貸の重要事項説明書をAIに要約させる検証にあります。

交通費精算書

確かめる確かめること実測で起きたこと
□AIが「不一致」とした行を、元の写真と見比べる架空の精算書3枚(各4行)で、6条件とも、誤りが1行ある精算書ではその1行だけを不一致と指摘し、誤りの無い精算書では不一致を出しませんでした。指摘された行は、読み取りの誤りでないかを写真で確かめてから申請者に戻します
□同じ名前の駅(北線と南線の「中央」など)の運賃が、経路の欄の線に合っているか見る線の書かれていない「中央」が2行ある精算書でも、2モデルとも経路の欄の線に合う運賃で再計算しました。経路の欄が空の場合は試していません
□乗換のある行は、区間ごとの運賃の足し算を見る西口で乗換える行を、2モデルとも140円と150円の合計290円と再計算しました。「乗換は区間ごとの額を合計する」と画像の副題に書いた条件です
□AIが書いた不一致の原因は、申請者に聞いて確かめるOpus 5.5は80円の差を「南線の運賃で申請されている」と書きましたが、原因は画像に書かれていません。確認の材料にとどめます
□運賃表が、同じ画像か同じ依頼に入っているか確かめる運賃表は画像の中に載せた条件でした。運賃表を渡さずに頼んだ場合と、実在の運賃表との照合は試していません

詳しくは交通費精算書の写真をAIで読み取り運賃を照合する精度検証にあります。

訂正印・取り消し線のある書類

確かめる確かめること実測で起きたこと
□納品日・数量・合計金額が、訂正後の値になっているか見る訂正後を採用するよう指示した条件で、2モデルとも6条件・18項目すべてが訂正後の値でした。赤い訂正印の有無は結果を分けませんでした
□訂正前の値が、値の欄に混ざっていないか見る6条件のうち5条件で、回答のどこかに訂正前の値が書かれていました。Haiku 4.5は表の値の欄の中に「訂正前は…」と書き添えました。金額の列に文字が混ざると、足し算できなくなります
□訂正後の値が欄外にだけある書類は、欄外の値が使われているか見る表の中には線しか無く、訂正後の値が欄外の文にだけある書類でも、2モデルとも欄外の値(12月15日・150・4,800円)を使いました
□数量×単価と合計が合うかを、自分でも確かめる計算が合わないときは、訂正の見落としを疑って元の書類を見ます。実測の回答でも、数量と合計が合うことを自分で確かめた例が多くありました

依頼文には「訂正後の値を採用してください」と書きました。この一文が無い場合や、実際の手書きの二重線、にじみ、訂正印が数字に重なる場合は試していません。詳しくは訂正印・取り消し線で直した納品確認書の写真をAIで読み取る精度検証にあります。

経理・総務・人事・営業事務の担当別に、元の実測記事を引きたいときは担当別 AI実測記事ガイドが入口です。

住民票の写し・離職票-2・雇用保険被保険者証・扶養控除等申告書・住宅ローンの年末残高等証明書の5書類は、読み取りの項目の誤りが4条件(Opus 5.5とHaiku 4.5、ただ頼んだ場合とプロンプトありの場合)とも0件でした。ただし各条件1回の架空書類の結果で、実際の書類で同じになるとは言えないため、金額・氏名・日付は原本と照らして確かめてください。詳しくは住民票の写し・離職票-2・雇用保険被保険者証・扶養控除等申告書・住宅ローンの年末残高等証明書の記事にあります。

このチェックリストの範囲

このページの範囲:各項目は、上に挙げた実測記事の採点表と回答の原文から転記したもので、このページのための新しい実測はしていません。書類はすべて当社が作った架空のもので、画像は実際の撮影写真ではありません。各条件1回の結果で、使ったのは主にClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5です(レシートの12明細は初回がClaude、9月の再確認がOpus 5.5)。Sonnetなど他のモデルや、ChatGPT・Geminiでは試していません。実際の書類で同じ結果になるとは言えないため、ここに無い項目を確認しなくてよいという意味ではありません。誤りの種類を項目別に並べたものは書類の画像読み取りでAIが間違えた項目の一覧にあります。

よくある質問

領収書や給与明細をAIに読ませたあと、何を確かめればよいですか?

当社の実測では、合計欄と差引支給額を自分で足し直す、登録番号の桁数を数える、AIの回答に原本に無い書き添えが混ざっていないかを見る、の3つが目立った確認点でした。給与明細ではHaiku 4.5が、合っている差引支給額を5円違うと誤って指摘し、手書き風の明細では500円の食い違いを見逃しました。架空の書類で各条件1回の結果です。

AIが「合っています」と答えた書類は、確認しなくてよいですか?

確認は残してください。給与明細の実測では、Haiku 4.5が手書き風の明細で、控除合計の500円の食い違いを見逃して「すべて正しい」と答えました。Opus 5.5は同じ明細で食い違いを指摘しました。同じ依頼でもモデルで結果が分かれるため、合計欄は原本の数字で足し直す前提にしてください。

出勤簿・交通費・銀行明細のように、実測で誤りが出なかった書類も確認が必要ですか?

出勤簿・交通費・銀行明細で金額や時刻などの誤りが0件だったのは、架空のきれいな画像と文字で貼り付けた明細で、各条件1回の結果です。実際の撮影写真や、斜め・影・かすれのある書類、他のモデルでは確かめていません。誤りが0件でも、回答の書き添えや空欄の書き方が取り込みの妨げになった例があるため、取り込む前の確認は残します。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。各項目は、当社が2026年6月から10月に行った書類の読み取りの検証(各条件1回)の採点表と回答の原文によるものです。Sonnetなど他のClaudeのモデルは試していません。会社の詳細はトップページをご覧ください。
検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。

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