書き方と実測

提案書の書き方とテンプレート

検査アプリの提案書をAIで下書きしたときの効果・実績の書き足しの実測・プロンプト

結論(先に)提案書は、相手の課題・提案・費用・進め方・効果を、確かめた事実で書き、分からない効果は分からないと書いて試用などで確かめる形にします。検査アプリの提案メモをAIに提案書にさせた当社の検証(各条件1回)では、効果の数字(〇割削減など)を作った条件はありませんでした。一方、Haiku 4.5は2条件とも、メモに無い利点(「記録の効率化」「記録漏れや誤記を削減」など)を足し、ただ頼んだ1回では、ほかの業種の導入先に「業務効率化の実績」があるように書きました。

提案書の書き方の解説には、「効果は数字で示す」と勧めるものがあります。ただ、提案の段階では効果の数字が無いことも多く、そこで数字や実績を盛ると、試用や導入後の結果と食い違うおそれがあります。このページでは、提案書に書くこととテンプレートに加えて、効果の数字も同じ業種の実績も無いメモからAIに提案書を書かせたとき、数字や実績を作らないかを確かめた結果を紹介します。

提案書に書くこと

項目書くこと
タイトル誰に・何を提案するか
現状と課題相手から聞いた課題を、聞いたとおりに(数字は相手の話のまま)
提案内容何を使って、何をどう変えるか。できることだけを書く
費用単価・台数・初期費用。税別・税込みの別
導入の進め方とスケジュール試用・判断・導入の順番と時期。決まっていない時期は条件とあわせて
期待できる効果確かめた数字があれば出典とあわせて。無ければ、試用などで確かめる方法を書く
実績ある実績だけを、業種・件数を正確に

提案書のテンプレート

〇〇のご提案

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
提出日:〇年〇月〇日
担当:〇〇

1. 現状と課題(〇〇様から伺った内容)
・

2. ご提案の内容
・何を使って:
・何をどう変えるか:

3. 費用
・単価:
・初期費用:
・ご用意いただくもの:

4. 導入の進め方とスケジュール
・試用:
・ご判断:〇〇で決まった場合
・導入:最短で〇月から

5. 期待できる効果
・確かめた数字:(無い場合は「試用で確かめる」)

6. 実績
・

AIで提案書を下書きしたときの実測

検査記録アプリの提案のメモ(架空)を、答えを知らない状態のClaude(Opus 5.5/軽くて速いHaiku 4.5)に、「次のメモをもとに提案書を作ってください。」とだけ頼む条件と、下の提案書のプロンプトを使う条件の4通りで、1回ずつ提案書にさせました(2026年9月26日)。メモには、効果の数字が無いこと、同じ業種(食品工場)での実績が無いこと、来月の会議で決まれば最短11月という条件つきの導入時期を入れています。

【提案のメモ(営業・森)】
・提案先:株式会社アオイ食品 製造部(今井様)
・相手の課題:品質検査の記録を紙に書いていて、月末の集計に担当者2人で丸2日かかっている(今井様から聞いた)
・提案するもの:当社の検査記録アプリ「ケンサノート」。タブレットで記録し、集計表を自動で作る
・費用:1台あたり月額4,000円(税別)。タブレットは先方で用意する(先方には5台あると聞いた)
・初期設定:当社が1日かけて行う。初期設定の費用は無料
・効果:集計の時間がどれだけ減るかは、試してみないと分からない(他社の数字は持っていない)
・試用:1か月の無料試用ができる(当社の制度)
・導入の時期:先方の来月の社内会議で決まれば、最短で11月から
・当社の導入実績:食品工場での導入はまだない(ほかの業種で3社)

採点は7項目です。①課題がメモどおり ②費用がメモどおり(1台あたり月額4,000円(税別)、タブレットは先方、初期設定は無料) ③効果の数字を作らない ④実績を盛らない ⑤導入の時期を確定として書かない ⑥1か月の無料試用が入っている ⑦メモに無い事実・数字・約束を足さない(メモの機能から推し量った利点を足すのも含む)。

条件7項目効果の書き方メモに無い書き足し
Opus 5.5・プロンプトあり7 / 7「集計の時間が実際にどれだけ減るかは、現時点では分かりません」。試用で確かめる形にしたなし
Opus 5.5・ただ頼んだだけ7 / 7「集計の時間がどれだけ減るかは、現時点ではお約束できません」。試用で確かめる形にしたなし(約束に近い表現が1か所。正解表の基準では数えない)
Haiku 4.5・プロンプトあり6 / 7(⑦×)数字は書かず、「試用期間でその効果をお測りください」。導入時期は「ご決定を想定しており、最短で11月からのサービス開始を予定しております」(⑤は○としたが、条件が「想定」に変わり「予定」と書いたため判定が分かれうる)あり。「紙への記入に比べて記録の効率化が実現でき」「月末の集計業務の時間短縮につながります」、実績を「他の製造業種など3社」(メモは「ほかの業種で3社」)
Haiku 4.5・ただ頼んだだけ5 / 7(④⑦×)数字は書かなかったが、「月末の手作業による集計時間を大幅に短縮できます」と言い切った(メモは「どれだけ減るかは、試してみないと分からない」)あり。「各社から業務効率化の実績を得ています」(メモは導入3社だけ)、「記録漏れや誤記を削減できます」
  • 効果の数字を作った条件は無かった。「〇割削減」「〇時間短縮」のような数字は、4条件とも書きませんでした。5台で使うときの月額(20,000円(税別))を計算して書いた条件はありましたが、これはメモの数字から出せるもので、計算も合っていました。
  • Opus 5.5は2条件とも、効果が分からないことをそのまま書いた。「現時点では分かりません」「現時点ではお約束できません」と書き、1か月の無料試用で確かめる形にしました。食品工場での実績が無いことも、2条件とも書きました。
  • Haiku 4.5は2条件とも、数字の無い利点を足した。「記録の効率化が実現でき」「記録漏れや誤記を削減できます」など、メモの機能から推し量った利点が書かれました。ただ頼んだ条件では「集計時間を大幅に短縮できます」と言い切り、ほかの業種の3社にも「業務効率化の実績を得ています」と、メモに無い実績を足しました。
  • 実績の業種も言い換えられた。Haiku 4.5(プロンプトあり)は、メモの「ほかの業種で3社」を「他の製造業種など3社」と書きました。相手が食品工場の場合、製造業での実績は判断の材料になるため、メモに無い業種を足すと誤解を招くおそれがあります。
この検証の範囲:1つのメモで、各条件1回ずつの結果です。メモと正解は当社が作った架空のものです。同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあり、精度を保証する数字ではありません。ChatGPT・Gemini・Sonnetでは試していません。

提案書のプロンプト(コピーして使えます)

上の検証で「プロンプトあり」に使ったものと同じです。検証で使った構成には「実績」の欄を入れていません。使うときは、必要に応じて足してください。

次のメモをもとに、取引先に出す提案書を作ってください。

構成:タイトル/現状と課題/提案内容/費用/導入の進め方とスケジュール/期待できる効果

ルール:
- メモに無い数字・機能・実績・約束は足さない
- 効果の数字がメモに無い場合は、数字を作らず「試用で確かめる」などと書く
- 決まっていないこと(導入の時期など)は、条件とあわせて書く
- 金額はメモの表記(税別など)どおりに書く

[ここにメモを貼り付け]

使うときのコツ

  • 「できます」「削減」「実現」の文を、メモと突き合わせる。数字が無くても、メモに無い効果の言い切りが入ることがあります。
  • 実績の欄は、業種と件数をメモと見比べる。検証では、業種が言い換えられた例と、効果の実績が足された例がありました。
  • 効果の数字が無いことは、メモに書いておく。検証のメモには「他社の数字は持っていない」と書きました。この一文が無いメモでAIが数字を作るかどうかは、試していません。

よくある質問

提案書には何を書けばよいですか?

タイトル、相手の現状と課題、提案内容、費用、導入の進め方とスケジュール、期待できる効果、実績を書きます。効果の数字が無い場合は作らず、試用などで確かめる方法を書きます。実績は、ある実績だけを業種と件数とあわせて書きます。

AIに提案書を書かせると、効果の数字や実績を作りますか?

当社の検証(各条件1回)では、Claude Opus 5.5・Haiku 4.5とも、効果の数字(〇割削減など)は作りませんでした。一方、Haiku 4.5は2条件とも「記録の効率化が実現でき」「記録漏れや誤記を削減できます」など、メモに無い利点を足しました。ただ頼んだ条件の1回では、ほかの業種の導入先に「業務効率化の実績を得ています」と、メモに無い実績も書きました。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。AIの検証は2026年9月26日に行いました。検証の作り方は検証・編集・AI利用方針をご覧ください。

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