書き方と実測

AIに仕事を頼む前の確認チェックリスト

実測した読み取り・書き方・翻訳の記事で、AIがつまずいた点を依頼前の確認に直した一覧

結論(先に)当社の実測で崩れたのは、読み取りでは検算の結論と欄の取りこぼし、書き方では数字のまわりの言い換えと書き足し、翻訳では社名・人名と主語の入れ替えでした。翻訳の5本20条件では、番号・金額・日付そのものの書き違えはありませんでした。AIの出力を受け取ったあとに、どの点を原本やメモと見比べるかを、区分別に並べます。

このページは新しい実測ではなく、当社がこれまでにClaude Opus 5.5とHaiku 4.5で行った実測の、AIがつまずいた点を、依頼前に確認する項目に直したものです。各項目の数字は出典の記事のままで、どれも当社が作った架空のサンプルに対する、各条件1回の結果です。

読み取り系(書類の画像や表を読ませる)

請求書・給与明細・履歴書・見積書・レシート・名刺・納品書の画像や文面を読ませた実測です。まとめは書類の読み取り・点検をAIにさせた実測7本の比較にあります。

  • 検算の結論と差額を、電卓か表計算で確かめる。Haiku 4.5は、給与明細の印字で238,838円を238,833円と読み、存在しない5円の誤りを指摘しました。請求書では、不足は100円なのに差額を1,000円と答えました。Opus 5.5は、給与明細と請求書の計4回の検算がすべて正しい結論でした。(給与明細、請求書)
  • 「誤り」と出た箇所は、原本で見直す。レシートの点検で、Haiku 4.5はプロンプトありが4/5枚(誤った指摘2)、ただ頼んだが2/5枚(誤った指摘2)でした。Opus 5.5は2条件とも5枚すべて指摘し、誤った指摘は0でした。(レシートの矛盾点検)
  • 表に起こさせたあとは、欄の数を原本と数える。Haiku 4.5は、手書き風の履歴書で2つの欄を表に載せず、名刺では英文の欄が落ちた回答がありました。名刺の点は、Haiku 4.5がただ頼んだ14点・プロンプトあり12点、Opus 5.5は23点(満点)で、Haikuの点が低かった主な原因は縦書きの読み違いです。(履歴書、名刺)
  • 税込と税抜が混ざる書類は、どちらの額かを表に書かせる。見積書の比較表で、Haiku 4.5のただ頼んだ条件は5/7でした。税込の額を税抜の欄に入れていました。Opus 5.5は2条件とも7/7でした。(見積書3社の比較表)

書き方系(文章を書かせる・校正させる)

報告書・日報・催促メール・提案書・稟議書を書かせた実測と、文章校正の実測です。校正のまとめは文章校正をAIにさせた実測4本の比較にあります。

  • 数字のまわりの言い換えと書き足しを、メモの言葉と読み比べる。報告書で、Haiku 4.5は9月25日の回答で「名刺42枚」を「見込み客42社と接触」と書きました。10月8日に解き直した回答の採点は、Haiku 4.5・プロンプトありが3/7、Opus 5.5・プロンプトありが6/7で、ほかの2条件は7/7でした。(報告書)
  • 「不在」「まだ」に、メモに無い予定が足されていないか見る。日報で、Haiku 4.5は2条件とも6/7で、「後日訪問予定」と書き足しました。Opus 5.5は7/7でした。(日報)
  • 社内だけの情報は、貼る前にメモから消す。催促メールで、Haiku 4.5のただ頼んだ条件は5/7でした。社内方針の10月10日を、相手への回答期限として書いていました。(催促メール)
  • メモに無い利点や実績が足されていないか確かめる。提案書で、Haiku 4.5はプロンプトありが6/7、ただ頼んだが5/7でした。Opus 5.5は7/7でした。(提案書)
  • メモに無い数字が作られていないか確かめる。稟議書で、ただ頼んだ2条件が、出張費「年間でおよそ32,000円」のようなメモに無い数字を書きました。(稟議書)
  • 校正の「指摘なし」を問題なしと受け取らず、「誤り」は原本で確かめる。表記ゆれで、Haiku 4.5はプロンプトありが6/10、ただ頼んだが4/10でした。和暦の変換では、プロンプトありが18/20、ただ頼んだが16/20でした。(文章校正の比較)

質問項目を作らせる場面はヒアリングシートの質問項目にあります。聞くべき項目の抜けと誘導質問、メモに無い事実の書き足しを見ています。

翻訳系(メールを訳させる)

日本語から英語・中国語・韓国語・ベトナム語、英語から日本語へ、架空のメール1通ずつを訳させた実測です。まとめはビジネスメールのAI翻訳5本の比較にあります。

  • 社名・人名は、訳文を原文と並べて1つずつ見る。×が付いた10件のうち5件が社名・人名の表記でした(中国語3、韓国語1、ベトナム語1)。カタカナの社名に原文に無い漢字を当てる、人名を別の読みで音訳する、社名を英語に訳す、といった崩れです。
  • 依頼の中身を表す業務用語は、訳語を確認する。韓国語で、Haiku 4.5の2条件が「受入担当」を、輸入・収入にも読める語で訳しました。
  • 「だれが・何を・いつ」を入れ替えていないかを見る。英語から日本語で、Haiku 4.5のただ頼んだ条件が、預り金(デポジット)を受け取った側を宛先の人にしました。日付と金額は合っていました。
  • 原文に無い一文が混ざっていないか、一覧や注記の部分も読む。ベトナム語のOpus 5.5・プロンプトありは、キャンセル料の訳に「後でお知らせします」を足しました。和訳のHaiku 4.5・プロンプトありは、依頼の一覧に原文に無い支払いの依頼を足しました。
  • 含みのある一文は、強さの違う2通りの訳を並べさせてから選ぶ。プロンプトありの10条件では、含みのある表現の項目がすべて○でした。ただし、プロンプトありで×が付いたのは10条件中5、ただ頼んだは10条件中4で、プロンプトで×が減るとは言えない結果でした。

各項目の根拠になった実測記事と原文の保存先

上の項目が、どの記事のどの実測から来たかを一覧にしました。「原文の保存先」は、回答の原文と正解表を保存した当社の検証フォルダ名で、フォルダ名の日付が実測した日です(2026年10月18日に、各フォルダの記載と照らして確かめました)。

区分確認する点根拠の記事原文の保存先(実測日)
読み取り検算の結論と差額を電卓で確かめる給与明細2026-09-29-payslip-ai-reading
読み取り検算の結論と差額を電卓で確かめる請求書2026-09-29-invoice-calc
読み取り「誤り」と出た箇所は原本で見直すレシートの矛盾点検2026-09-28-receipt-check
読み取り表に起こしたあと欄の数を数える履歴書2026-09-28-resume-ai-reading
読み取り表に起こしたあと欄の数を数える名刺(縦書き・英語併記)2026-10-03-meishi-vertical
読み取り税込と税抜のどちらの額かを書かせる見積書3社の比較表2026-09-28-estimate-compare
書き方数字のまわりの言い換えと書き足しを読み比べる報告書2026-10-08-report
書き方メモに無い予定が足されていないか見る日報2026-09-26-nippo
書き方社内だけの情報をメモから消す催促メール2026-09-26-saisoku
書き方メモに無い利点や実績が足されていないか確かめる提案書2026-09-26-teian
書き方メモに無い数字が作られていないか確かめる稟議書2026-09-26-ringisho
書き方校正の「誤り」は原本で確かめる和暦・西暦の変換2026-10-04-wareki
翻訳社名・人名、業務用語、主語の入れ替えを原文と並べて見るビジネスメールのAI翻訳5本の比較2026-09-26-translation ほか4本(2026-10-02-translation-zh、2026-10-03-translation-ko、2026-10-05-translation-en-ja、2026-10-05-translation-vi)

校正の比較にある表記ゆれの数字(Haiku 4.5が6/10と4/10)は、回答の原文を保存したフォルダがないため、この表には入れていません。

区分をまたいで見えた点

  • 崩れは、数字そのものより数字の意味や条件の側に多くありました。読み取りでは検算の結論と税込・税抜、書き方では数字のまわりの書き足し、翻訳では主語の入れ替えが崩れました。ただし読み取りでは、238,838円を238,833円と読む、登録番号を14桁と読むといった読み違いも、Haiku 4.5で出ています。翻訳の5本20条件では番号・金額・日付そのものの書き違えはなく、×の半数は社名・人名でした。
  • 点検では「見つからない」と「見つけすぎる」の両方が出た(読み取り・校正)。レシートの点検では、存在しない誤りの指摘がHaiku 4.5の2条件で各2件ありました。校正の比較にも、正しいものを誤りとする疑いすぎの型があります。
  • モデルの差は区分で違った。読み取りの7本で、採点に×や誤りが付いた条件はすべてHaiku 4.5でした。一方、報告書ではOpus 5.5・プロンプトありも6/7で、書き足しが出ています。
このページの範囲:どの記事も、当社が作った架空のサンプル1組に対する各条件1回の結果で、同じ条件で繰り返すと結果が変わることがあります。比べたのはClaude Opus 5.5とClaude Haiku 4.5だけで、ChatGPT・Geminiや、Sonnetなど他のモデルでは試していません。記事ごとにサンプルも採点項目も違うため、区分どうしの点数の優劣は比べていません。

よくある質問

AIに仕事を頼む前に、何を確認すればよいですか?

当社の実測では、読み取りでは検算の結論と欄の数、書き方では数字のまわりの書き足し、翻訳では社名・人名と、だれが何をしたかの入れ替えが崩れました。依頼前に、この点を確かめる手順を決めておくと、見落としに気づけます。

チェックリストの項目は、どのAIでも当てはまりますか?

当社が試したのはClaude Opus 5.5とHaiku 4.5だけで、各条件1回の結果です。ChatGPT・Geminiや他のモデルでは確かめていないため、このリストは、実測で崩れた点を確認の出発点にするものとして使ってください。

このページについて
合同会社フューチャープロンプト(AIプロダクト開発・業務自動化/東京・渋谷)がまとめました。数字はすべて、各出典記事の採点表によるものです。Sonnetなど他のClaudeのモデルは試していません。会社の詳細はトップページをご覧ください。
検証の進め方は実測の進め方をご覧ください。

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